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我が家のベンチ本たち-Part7

 しばらくぶりのこれ。いやあすっかり更新忘れてた。このボケ老人!いやまだ20代〜。最近M-1おもろいですね。今年はどうなることやら。皆さま、決勝は今月の22日ですよ!みんなで見ようね!?

19.『ヴェニスの商人』 シェイクスピア著 福田恆存訳

 先に言っておきます。本日積読はおそらくシェイクスピアスペシャルです。シェイクスピアの積読が大量どっこいしょといった感じなのです。こちら『ヴェニスの商人』は喜劇ですね。ユダヤ教徒を悪人にしていて、ユダヤ表象でなんやかやの問題がよく言われる作品ですね。まあシェイクスピアの時代は差別発言バンバンで現代の人がちゃんと読んだら発狂大炎上ものなのは、英文学を学んだ方ならご存知でしょう。
 僕からしたら、今も昔も根っこの差別意識的なのはあんま変わってない気がするんだけどね。表層だけ取り繕ってるって感じちゃいますね。こうした温床の根っこは言葉で克服できるのでしょうか。

20.『夏の夜の夢・あらし』 シェイクスピア著 福田恆存訳

 あら、こちら表紙が幻想的。最近ディズニーに行ったので(ニートのくせに)、なんだかウォルトみを感じますね。近々ディズニーに関しての記事も書きたいですね。こちらは『夏の夜の夢』と『あらし』の2作品が詰まった豪華パックです。『あらし』はどんな話かあらすじも知らないんですよね。裏表紙の説明を見る限りお決まり王族三親等以内のいざこざっぽいですね。
 『夏の夜の夢』こっちは面白そうだなと思った記憶があります。妖精が出てきて、恋人たちが禁断の森的なとこで踊りに興じる的な。違うっけ?これ確か、大学のレポートでホーソンの『ブライズデイル・ロマンス』と比較で書いたのか。いとなつかしき。僕を大学院に薦めてくれた教授、すいません。今やニートです。日々精進、日々精進。

21.『ハムレット』 シェイクスピア著 福田恆存訳

 こちらはもう言わずもがな知れた名作中の名作、『ハムレット』です。買ったけど通しで読んだことはないです。というのも大学の授業やら論文やらで擦られすぎてもう内容をほぼ知ってしまっている。それでももちろん面白いのですが、必然優先度は下がるよねといったところです。
 なのでむしろ周辺雑学的お話をポツりとさせて下さい。ハムレットレベルの規模の文学作品になると、いわゆるオマージュみたいな作品はじゃんじゃん出てくる訳ですが、その中でも僕が興味を持った作品を2作ほど。まずはトム・ストッパードというイギリス劇作家の作品を。『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』。これは『ハムレット』の幼馴染のローゼンクランツとギルデンスターンという脇役を主人公にしたというそれだけで面白い作品。しかも世界観はベケットの『ゴトーを待ちながら』さながらです。モダニズムとか不条理演劇あたりが好きな人は必見ではないでしょうか。
 これは僕も持っていないですが、一応Amazonに翻訳があるっぽいですね。興味がある強者はぜひ。

 ついでにもう一作。文學界の24年5月号に載ってた、市川沙央さんの「オフィーリア23号」を。こちらはまだ文庫になってないので(いずれなると思いますが)、青田買いかも知れませんよ。と言っても、市川沙央さんはもう文学好きでは知らない人いないレベルですよね。第169回の芥川賞を『ハンチバック』で受賞なさってましたから。『ハムレット』を読んだことがない人のために一応。オフィーリアってのは『ハムレット』の圧倒的被害者ですね(学術的多様な解釈はさておき)。狂気に翻弄された悲劇のヒロインってとこです。ミレーの絵も有名ですね。
 そんで、市川沙央さんの「オフィーリア23号」では市川さんらしい文体で、ハムレットのオマージュってほどではないかも知れないですが、演劇の要素だったり、恋人と主人公の関係に不思議なパラレルみたいのを感じました。改めて、芥川賞にふさわしい文章を書ける方だなと感じ、悔しくなりました。純文学の人ですね。これは紹介したところで読めないかもしれないですが、熱心な方はバックナンバー頼めば読めます。ていうか僕があげます。文芸誌はいつも捨てるだけなので。

 久々に積読紹介したらながーーーい。ルネッサーーンス。まあこっそり僕のnote技術も向上してるんで、許して下さい。目次つけとくんで読みたいとこだけ読んでください。

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