【絵本エッセイ】うちの絵本箱#12「絵が走る勇気をくれる乗り物絵本~渡辺茂男作、山本忠敬画『しょうぼうじどうしゃじぷた』~【絵本くんたちとの一期一会:絵本を真剣に読む大人による絵本本格評論】
特集:絵が走る勇気をくれる乗り物絵本~渡辺茂男作、山本忠敬画『しょうぼうじどうしゃじぷた』~
0.はじめに
とうとう第十二号となりました。だんだん我が家に眠っているネタも尽きてきましたが、いけるところまで行きたいと思っています。応援どうかよろしくお願いいたします。
今回の『しょうぼうじどうしゃじぷた』は、どこでどのように記憶したのかわからないのですが、私の脳裏にタイトルそのものが強く刻みつけられていた作品でした。詳しい話は忘れていましたが、傑作ということだけ憶えていて、娘にも読ませたいと思い、娘が物心つくや否や、早速取り寄せました。届いた本をすぐに娘に読み聞かせてみて、やはり記憶通りの名作だったと、心から満足しました。その頃はまだ二歳だった娘も、まだ難しくてわからない言葉ばかりでしたでしょうが、気に入ったようで、その後何度も読まされました。後でわかったのは、最近実家から出てきた私のお古の本の山の中にも『じぷた』が眠っていて、どうやら自分でも持っていたということです。きっと小さいころに出会って、気に入っていたのでしょう。
さて、今回は『じぷた』が前回第十一号で取り上げた『どろんこハリー』の訳者渡辺茂男の創作であることから、渡辺作品としてどこが優れているかという視点と、また、画家の山本忠敬のイラストの魅力という視点の二点から主に考察するつもりです。文と絵とともに優れた傑作として、その魅力に迫っていきたいと思います。
1.渡辺茂男という才能と『じぷた』のストーリーの魅力
まず、作者の渡辺茂男の経歴については、第十一号で取り上げたので、かいつまんでにさせていただきます。簡単に言えば、敗戦を十七歳で迎えた後、渡米し、アメリカの大学院で図書館学を修めたあと、公立図書館で勤務、帰国後は慶應義塾大学に勤めるとともに、翻訳と創作にいそしんだ児童文学界の巨星でした。『しょうぼうじどうしゃじぷた』はその彼の、創作作品としての代表作に当たります。
では、具体的にはどの辺にその魅力があるのでしょうか。ここは、第一に語り(命名も含めた)の巧妙さ、第二に熟成されたストーリー、第三にテーマの普遍性という三点から考えてみましょう。
語りの巧妙さ
それでは、第一に語りの巧妙さについてです。作者渡辺茂男は、アメリカで専門的にストーリーテリングについて学んだ人物でしたので、翻訳でも創作でも本当に文章のノリがよく、語りにおいて天才的な才能を持っていました。その彼が手掛けた名作が『じぷた』であるのです。では、具体的にみてみましょう。
まず、「あるまちの まんなかに、しょうぼうしょが ありました」という出だしです。昔話のように自然で、後を期待させる始まり方です。何も特別なことは言っていないのに、とても含蓄が深いですね。架空の舞台設定だということが分かり、昔話的であるとは、学術定義からも言えるわけです。次に、「とくいそうに」自分の長所を語るのっぽくん、「おなかを ふくらましながら」自慢するぱんぷくん、「おっと まってくださいよ」と調子よく自己主張するいちもくさん。「するするする」とはしごがのびたり、「どんなあついひでも じゅんと」消えてしまったり、「ぴーぽー ぴーぽーと、どこにでも、いちもくさんに かけつけて」けが人を病院にはこんだり、と、オノマトペがフル動員の臨場感満載の描き方です。やっと最後に出てくるじぷたについても、「なんだ、ジープを なおしたのか」とこどもたちにいわれてしまうところなど、涙を誘う、擬人化としてリアルな描写です。次の検閲式の日についても、じぷたの劣等感が鮮明に伝わってくる書き方です。「なんだか、じぶんが とっても ちっぽけで、みにくく おもわれて、かなしくなりました」。大変如実に自信のない気持ちが伝わってきますね。最後の山火事でのじぷたの活躍の場面では、「でんわが、りりりりりりーんと なりました」「よし、じぷただ、たのむぞ!」「ぷーぷーぷー ぷーぷーぷー、もう だれも わらいません」「じぷたは、いきのつづくかぎり みずを かけました。じゅっ じゅっ じゅっ。たちまち かじは きえました」。なんと迫力のある描写でしょう。
このように、オノマトペを使った非常にリアルで臨場感あふれる、迫力ある描写と、擬人化によるコミカルでリズミカルセリフ回しと語りが、この比較的長い物語の間中、黙って子供をひきつけるだけの力を発揮するのです。まるで人のように描かれ、消防車たちの性格や人となりが、いきいきと、コミカルに、その息遣いや匂いや肌触りまで含めて、伝わってくるかのようです。子供たちは、そんな豊かな語りなら、意味が分からなくてもずっと聴いています。もちろん、もう内容を理解できる子は夢中になります。聴いているだけでとても楽しくなってくる、心地よいリズミカルな調べなのです。
私は、これがこの『じぷた』の物語の最大の魅力の一つであると考えます。
作者の中での熟成ののちに生まれたストーリー
渡辺茂男はある自伝的エッセイで、『じぷた』の誕生について述べています。『じぷた』は自分の中で長らく温めていた題材が、神宮外苑の消防署の出初式を見たときに、すらすらと一つの物語として生まれ出てきたと(参考文献2参照)。
『じぷた』は、作者の体内で、長年熟成されていたワインのように、丹念に手を加えられつつ、自然に出てきた熟成物なのです。もちろん、渡辺茂男が根気よく消防署を取材して、知識を蓄えたり、見解を深めたりした努力もかかわっていますが、それだけでは、たんなるレポートしか書けなかったと、作者は述べています。
ですから、『じぷた』のストーリーは、とても自然です。ハラハラドキドキさせる展開ながら、すらすらと流れるように進行していくのです。のっぽくんたちの活躍する普段の消防署と誰にも見向きもされないじぷたの劣等感。そして、ストーリー全体の起承転結の転に当たる検閲の日。じぷたは山火事で呼び出されて、大活躍をします。翌日新聞に大見出しで紹介されて、それからは大の人気者に様変わり。特に、山火事でじぷたこそが必要とされたという部分が、大変自然で納得のいく、かつ技巧にとんだ要所だと思われます。よっぽど普段から消防自動車について考えていなければ思いつかない展開である気がします。
その他にも「のっぽくん」「ぱんぷくん」「いちもくさん」「じぷた」という、個性的なネーミングにも、自然で、かつよく考えられた形跡があります。「じぷた」というのは、ジープと、作者の長男である「てつた」とを結合した名前だそうですが、とても自然な、それでいて強烈で個性的な、愛嬌ある名前ですよね。それで誰の脳裏にも深く刻まれるのに違いありません。私もこの名前たちが大好きです。特に「いちもくさん」にはうなってしまいます。
普遍的なテーマ性
最後に、『じぷた』が万人に愛される最大の理由だと思われる点を挙げます。それは、普遍的なテーマということです。
主人公のじぷたは、強く格好のいい周囲の存在にからかわれ、自分が小さいひ弱な存在だと考える弱者の立場です。それが、ある日を境に急に舞台の中央でスポットライトを浴びる目立った存在になり、その劣等感は一時的ににせよ、なんとか克服されます。この弱者の劣等感の克服というテーマが普遍的であるのです。
どんな子にも劣等感はあるでしょう。誰しも苦手なことはあるはずですから。あるいは、友達にいじめたりからかわれたり、ばかにされたりすることもあるでしょう。友達がなかなかできずに、孤立するかもしれません。一人で誰にも理解されず、見向きもされず、寂しい思いをしているかもしれません。でも、みんなそんな思いと闘っています。そして、もしかしたら、自分は強いと思っている子供もいるかもしれませんが、多くの子供たちは、か弱いじぷたにわが身を投影することでしょう。そんな子供たちは、この物語を聞きながら、じぷたといっしょに悔し涙を流し、また、後半では山火事を消す大活躍をして、人気者となって、うれし泣きに泣くのです。この意味で、この『じぷた』は子供たち自身の夢を等身大で実現してくれる、自己実現の物語でもあるのです。
こうした意味で普遍的なので、この物語は、普通男の子の好きな乗り物絵本でありながら、男の子だけでなく、女の子にも訴えるところがある作品なのです。小さくてか弱い存在でも、いざというときにはなくてはならない存在なのだ、と、気づかせてくれる、どんな子供たちの心の琴線にも触れる、大切な夢の絵本なのです。子供たちは、いつの時代になっても、同じ夢を見るでしょう。なので、どんな時代でも読み継がれていくだけの普遍性を持っている作品といえるのです。
さあ、このように、巧みな語り、熟成されてできた自然なストーリー、普遍的なテーマ性、といった点でもって、『じぷた』は万人に愛される絵本であるといえます。おそらくこれからもずっとそうあり続け、燦然たる名作として、渡辺茂男の名を不朽のものとすることでしょう。
2.『じぷた』の絵の魅力:リアルで繊細な画力と個性
さて、『じぷた』の魅力について、文章の面に触れましたが、『じぷた』は文章だけでなく、絵も個性的で大変に優れた作品なのです。まず、画家の山本忠敬について調べてみましょう。
山本忠敬について
山本忠敬(ただよし)は、一九一六年に東京で生まれ、二〇〇三年に亡くなった絵本作家・アートディレクターです。絵本の仕事の代表作はこの『じぷた』のほかに、『とらっくとらっくとらっく』などがあります。東京美術学校工芸科図案部を卒業し、兵役を終えたのちは、終戦まで開成中学の講師をしていたようです。その後、高名な児童文学者で、『三びきのやぎのがらがらどん』『おだんごぱん』などの再話でも知られる瀬田貞二さんが開成中学時代の同級生だったため、そのつてで瀬田さんが平凡社で「児童百科事典」の編集をしていたときにイラストレーションの仕事をしていました。当時の福音館書店の編集者松居直さんは、それで瀬田・山本コンビを思いつき、「こどものとも」三十号『ピー、うみへいく』で、二人のコンビで船の物語を作り、大成功を収めました。それ以来、この画家は松居さんの脳裏に深く刻まれて、当時創作が乗りに乗っていた渡辺茂男とタッグをくませることになり、これもまた鉄板コンビとなったのです。
山本忠敬の絵本論
山本忠敬についてのブログ「のりもの絵本作家山本忠敬の世界」を見ると、山本忠敬自身による絵本論が紹介されていました。(こどものとも235号【10】「くいしんぼうのあおむしくん」(文:槇ひろし 絵:前川欣三)の付録”絵本のたのしみ”より(参考文献1参照))。
それによると、絵本の絵とは、決して単なる挿絵ではない。一枚一枚の価値は小さくとも、物語と共に並べてみたときに、時間的連続が生じ、新しい動きと共に生命が生まれるのがよい絵であると。だから、一枚一枚取り出してみても、あまり意味はないのである。また、その意味で、絵本の絵は日本の絵巻物の伝統に連なるものであると。
私は、この山本忠敬の絵本論が、『じぷた』にも当てはまると思います。絵巻物の伝統などというと、難しいのですが、時間的連続の中で新しい動きを得るために、あえてデフォルメしていると考えればわかりやすいでしょう。私はその上で『じぷた』の絵の魅力について探ってみたいと思います。その前に、閑話休題でちょっと小耳にはさんだトリビアをご紹介します。
じぷたのモデルについて
横須賀市在住のpapayoyoさんのブログ「クルマノエホン」によると、じぷたのモデルは、
「①原文には「ふるいジープをかいりょうした」とある。明らかにベース車両はジープであり、この本の初版は1963年なので、少なくとも63年以前に発売されたモデルということになる。
②右ハンドル車である。
③ウィンカーの形式が、今では一般的な橙灯が点滅するタイプではなくて、矢羽(腕木)が飛び出すタイプ、いわゆるアポロ式(矢羽式方向指示器)であること。
以上から推定して三菱ジープ、CJ3B-J3Rの可能性が高い。」ということです。
山本忠敬自身は、「“じぷた”は元来第二次世界大戦中、アメリカの軍隊で人員輸送車として広く活躍した、ウイリス・ジープという自動車です。戦後、この車を、日本機械工業会社が消防車に改装したのが”じぷた”なのです。」と言っているようですが(ブログ「山本忠敬の世界」参照)、私にはさっぱりです。ですが、読者のなかには興味を持たれる方もいらっしゃるかと思い、触れてみました。papayoyoさんには申し訳ないのですが、大変面白かったので、無断で取り上げさせていただきました。いかがだったでしょうか。
『しょうぼうじどうしゃじぷた』の絵の魅力
それでは、いよいよ本題です。『じぷた』の絵の魅力についてです。まずは、私の素人としての素直な実感を述べてみます。
『じぷた』の絵の命。それは、まず、人物の太い個性的な輪郭とは違った、繊細なフォルムの自動車に表れていると思います。細かい点まで再現されているのに、表情がとても豊かです。なので、ぱんぷくんの放出する水の水圧のすごさとのっぽくんのはしごがするすると伸びるときの臨場感、いちもくさんのスピード感、飛び出すじぷたの押しつぶされたようなデフォルメ……スピード感と生き生きとした高揚感が伝わってくる、表情豊かな表現になっています。特に最後の場面では、じぷたの得意げな表情が迫ってくるようです。直線の中に喜怒哀楽を隠し表す、繊細でリアルな表現が巧みだと思われます。
そう、乗り物なのに表情があるのです。私はこれが『じぷた』の絵の一番の魅力だと思っています。技法的には細い線とデフォルメによるのでしょうか。とてもいきいきとしたリアルな絵になり得ていると思うのです。
次に、素人的にはいささかきついのですが、先ほどの絵本論で挙げた、絵巻物的な視点から『じぷた』の優れたところを探っていこうと思います。
第一に、横開きで左から右に絵が流れているという構成をよくいかしている点です。たとえば、最初のページで子供たちが左から右方向に向かって走ってきます。これは、目が左から右へ動くことをギミックしたのだと思われます。次に、ぱんぷくんの登場場面です。その前の場面ののっぽくんが左側にちょっと見えて、右のページにはさらに右側のじぷたも少し見えています。うまい平面の切り取り方だなあと思います。
第二に、「動き」を見せてくれる点です。まずは、のっぽくんたちの普段の活躍場面では、いちもくさんがデフォルメされるとともに、火花のような放出された水しぶきが大きな動きを演出しています。同様にじぷたの普段の活躍の場面でも、ぼやの「もくもく」と同時にデフォルメされたじぷたが、動いているさまをいきいきと表現しています。その次の場面ののっぽくんのページでは、消防隊員の人たちの動きが画面の動きを大きく規定しています。
第三に、俯瞰的な視点です。それまでにも、のっぽくんたちと一斉にならんだじぷたの絵にも表れているのですが、特に山火事を消しに向かうじぷたが山道を走る場面で、三次元的な世界が、俯瞰的に描かれることで、二次元にうまく写し取られているのです。
最後に、うまい小技の使い方です。ハッピーなエンディングですが、切り取られた新聞記事が、じぷたの大成功のすごさを至極ビビッドに演出しています。また、じぷた自身はあまりデフォルメされていないのに、周りの人物たちが、動きを豊かに見せるので、じぷた自身の表情も豊かになり、得意満面といった感じがよく出ています。
さあ、このように『じぷた』の絵の魅力について考えてみました。いかがでしたでしょうか。正直にいって、絵の魅力を文字にすることについては、抵抗があったのですが、山本忠敬自身の言葉を見つけたことを励みに、初めてトライしてみました。議論の是非はともあれ、冒険心に免じて心安く受け取っていただければ幸いです。
3.結語:勇気をくれる乗り物の本
第一節では作者とテキストを第二節では画家と絵を見てきましたが、この傑作絵本は、文も絵もどちらも優れた作品なのです。また、それを生み出した渡辺茂男と山本忠敬は、もうどちらも物故しましたが、乗り物絵本界の鉄板コンビだったのです。
当時の福音館書店編集者であった松居直さんは、この二人に大変惚れこみ、二人を組ませようと考えました。そして、松居さんは、このコンビを『とらっくとらっくとらっく』で試し、成功させ、ゴールデンコンビにしました。『しょうぼうじどうしゃじぷた』は、それと同じ二人の成功作であり、また同時に最高傑作だったのです。
端的にいえば、『じぷた』は、渡辺の円熟したストーリーと山本の傑出した画力の結実したたぐいまれなるロングセラーであり、これだけ人気があってもおかしくない傑作なのです。
私は今回この本にこういうタイトルをつけてみることにしました。ずばり「絵が走る勇気をくれる乗り物の本」です。
まず、この本は、特にテーマ性が優れています。共感がしやすいです。体の小さい弱い子供はいっぱいいるでしょうが、そういうか弱い子供たちに勇気を与えてくれる書なのです。
また、文においても絵においても小技が冴えています。セリフ回しのうまさ、一台一台のネーミングの妙、ナンバープレートまでかきこむユーモア、臨場感、スピード感を演出する絵のデフォルメ……。その絵はまさに、左から右に流れ、絵巻物のように走っているといえるでしょう。
第三に、子供の大好きな乗り物の本です。特に、消防自動車という普段見かけない乗り物が題材であるところは、子供たちの憧れを嫌が応にも搔き立てるに相違ありません。
第三点については、男の子がその主な対象かもしれませんが、第一・第二の特徴がある限り、女の子もこの作品が大好きになれるのです。
この本が出たのが一九六三年。のっぽくんとぱんぷくんはともかく、いちもくさんとじぷたは姿を大きく変えてしまいましたが、そのレトロ感もまた、かえって子供たちの人気を煽り立てるのかもしれません。今現在でも、変わらずに子供たちに人気があるのは、まったく不思議な現象ではないのです。
真の名作とは時代を超えるもの。この本も、この意味で、地味ながら語り継がれ、読み継がれていってほしい、優れた古典です。少なくとも私は、絵も乗り物絵本としてすばらしいですが、か弱き者の気持ちを代弁してくれるこの本のテーマを、子供たちがずっと身近に感じ取れる繊細さを持ち続けてくれることを祈ります。まさに「勇気をくれる」本なのですから!もしかしたら、子供だけでなく大人にも!!
4.参考文献
1)松居直『松居直と『こどものとも』 創刊号から149号まで』(シリーズ・松居直の世界 2)、ミネルヴァ書房、二〇一三年
2)渡辺茂男『心に緑の種をまく 絵本のたのしみ』岩波現代文庫、二〇一六年
3)ブログ「のりもの絵本作家山本忠敬の世界」(http://jiputa.ivory.ne.jp/)
4)ブログ「クルマノエホン」(http://ehonkuruma.blog59.fc2.com/blog-entry-65.html