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僕だって完璧な親が欲しいさ

みなさん、かんぺきなこどもを
ほしがるんですよねぇ。



【絵本レビュー📚】 


《かんぺきなこども》
ブラックユーモアたっぷりで、
家族について考えさせられる一冊です😌

特にこんな方に読んで欲しい!

●完璧主義を辞めたい方
●親子関係について考えたい方
●ブラックユーモア好き!


   🎈ゆるっと内容紹介🎈

ペットショップのように子どもを売る
“わくわくこどもストア”

ある夫婦が探していたのは完璧な子ども。
何をするにも完璧。
時には親よりもしっかりものに見える。

完璧な子どもに欠点ができた時、
夫婦は問題があるとストアに連れて行く。

そして、
完璧な子どもも、完璧な大人もいないと知る。


もしかしたら”子どもを売っている”という時点で受け付けない・読みたくないと思う方もいるかと思います。当然です。ただ1度最後まで読んでみてください。この妙に明るいイラストが”気づきと笑顔”に導いてくれるはずです😊
ちょっとドジしちゃう子どもらしさも演出なのかと思うと、かんぺきなこども恐ろしいです😂



絵本BOX🐿のココが気になる❗️


親には耳の痛いお話かもしれません。

留学なし!楽しく英語が話せるようになる教材!
東大に行く子がしていた絵本読み聞かせとは?!
AI時代に必須な生きる力を養う知育玩具!


最近、こんな広告も少なくないと思います。
謳い文句です。

どれも、親が子どもに対して、
教育・将来を思う気持ちから必要なものだと取り入れたくなるものかもしれません。


きっと素敵な商品・情報なんだと思いますが。


◇◇◇

私たちは自分の失敗ややり残したこと、
経験からやった方が良いとわかったこと、

経験者の私たちはついつい思うんです。

教えたい!与えたい!
この子のためにやってあげたい!


子どものために必要なことは、
大人である私たちが知っていて当然。

立派に育てないと子がかわいそう。

将来はずかしくない仕事について欲しい。

だから、
してあげたいを優先する。


◇◇◇

子どもストアに来る親は、
かんぺきなこどもを欲しがる。


話の最後に、
かんぺきなこどもが店員さんに言います。

かんぺきなパパとママに、
かえてもらってもいいですか


ハッとさせられるかもしれません。

親が子に対してすること

早く起きなさい
宿題やりなさい
習い事に行きなさい
お手伝いして
ゲームしすぎ
寄り道しないで


ちっちゃな要求です。
ただ、たくさんあると大変なんです。



また私たち子どもも同じように、

親の完璧を求めていることには変わりない


親としての役割に対して、完璧を求めてしまう。

これは無意識だと思います。

大学のゼミの授業で思い出すことがあります。

ひとり親家庭についての論文を読み、
話し合うディスカッションの時間でした。

もしずっと1人で育ててくれている
母親または父親が恋愛をして、再婚をしたいと思っていたとしたら、それを受け入れられるのか。


私はすぐに答えを出すことはできませんでした。
心のどこかで、なぜ私を置いて、自分ための恋愛をできるのか。

思ってしまいました。
他の人も同じでした。


親を”自分と同じ1人の人”として見れるようになったのはたぶん最近です。

相談したらなんでも一緒に解決してくれて、 
困ったらに助けてくれて、
それがある種当たり前に思っていた私がいました。



◆◆◆


この絵本を読んでいると教育ってなんだろうとふと思うんです。


“モンテッソーリ子どもの家”

この映画を思い出します。

私は”教育”についてゲシュタルト崩壊したことがあったんです笑

心理学科だったこともあり、
教育関連の論文もですが、
書籍も一般の方よりは読んでいた気がします。

“そもそも教育ってなに”


この問いをし続けると、
私はまだ未熟なこと
答えはきっとないこと
それぞれの在り方があること

頭の中で、たくさん抽象的なイメージができるようになりました。自分が良いと思える教育。



そして映画を見て感じたこと。

教育とは生きるための能力を培う事。

観察して、発達の段階になった時に声をかけ、
お手本を見せ、興味を持たせる。 
やる気になったらやってみるように見守る事。

子供はみんな愛されたい、自分だけを見て欲しい、だから関わる時には中途半端なことはせず、つきっきりになる。別の子に声をかける時はそのことを話している子に伝える。理解できなくても、向き合っていることをしっかりと伝えること。


先生や親がその場にいないと感じるほどに。


◆◆◆


自分が完璧ではないとわかる。
お互いに完璧でなくても良いとわかる。

何者かになりたいブームの中で、
難しいことかもしれないけれど、


ちょっとずつ見つけている子どもの後ろ姿を
そっと見守れる強さを大事にしたい。


かんぺきじゃなくても大丈夫。
心配かけて、かけられて、
支え合って生きていけたらそれでいいや。


大人、先生や親の立場だと、
隙を見せることがなかなかできないですよね。
教える立場というプレッシャーでしょうか。
見栄でしょうか。誰のためでしょうか。



かんぺきなこどもが一度だけ普通の子どものようにただをこねます。それを見て、両親がストアに修理に出そうとするんです。


店員さんから2.3ヶ月掛かると言われた時に
発した言葉が

そんなにまつのは……さびしすぎるわ……


過剰な求めは無意識。


親は子に対して、愛があるからこそ見失う。
気をつけないといけないなと思いました。



この絵本の最後、
わたあめを食べる親子の姿があります。
冒頭に男の子が虫歯になるからと言って食べるのを断った”しあわせわたあめ”です。

親子が楽しそうで何よりだなぁと
ホッコリしました😌


家族って親子って難しい。


僕だって完璧な親が欲しいさ




あなたはどう思いますか?




絵本BOX🐿・私についての紹介はこちら🎈
よかったら読んでね〜

私が絵本を読む際に、固まった思考に囚われることなく自由に考えることができるようになったきっかけの本当に大切な1冊です。よかったら読んでみてください。Kindleでも読めます😌
親子で話し合うテーマにぴったりな絵本です!
合わせてぜひ読んでみてください😌
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