アルムナイのススメカタ Day3 出来る人が出来ることを出来るだけやる 〜幹事となってくれる皆さんへお願いしてきたこと〜
・入口を慎重にする
金銭的報酬も名誉もないアルムナイの幹事をまとめていくには「幹事の心を一つにする努力をすること」だと思っていましたので、「人の気持ち」についてとても慎重に進めていきました。まずは参加の意思表明をしてくれた人へのメッセージです。参加表明には大歓迎なのですが、お互いの気持ちにズレがあったら長続きしないばかりではなく、周囲の雰囲気も悪いものになってしまいます。ですので、最初に丁寧にこちらからの思いを伝え、双方活動の内容について納得してもらうことを大事にして話す時間を作りました。
・出口を準備しておく
次に、入口があるなら出口、つまり幹事の退き方もちゃんと準備しておくことを考えました。準備といっても参加回数などのルールにするのではなく、定期的に「関わることが難しくなったらいつでも退会して構いません、また関われるようになったらぜひまた一緒に幹事として取り組みたいです、お待ちしています」とメッセージをしています。退会せずとも所属していられるコミュニティにおいて、個人個人の生活の変化やお仕事などの事情で出来ることは変わってくることはもちろんあるはずで、そのような環境が変化した時、最初自分で手を上げたから下げることを言いにくい人もいると思い、出口への案内は定期的にするようにしました。
・自分が得をするように、やりたいことをやれるように
最後にはそれぞれの限られた時間の中で幹事としての時間を作ってもらえ、それは簡単に言うと無報酬なわけです。ですので、幹事をしていただく以上、どうか自分自身が得をして欲しいと伝えてきました。得というのは、自分のビジネスや趣味、関心ごとに有用な情報を幹事の立場からぜひ入手して欲しいという意味です。人のネットワークを拡げることが人生を豊かにする一因だと思っています。そのネットワークを幹事の立場でぜひ拡げて欲しいと思っています。例えばデザインだったり趣味であったり、自身の仕事の内容であったり。自分の得意なことを活用することで新しいつながりが生まれることをぜひ積極的に行動して欲しいことを伝えてきました。
・出来る人が出来ることを出来るだけやる
一緒に動いてくれる「心ある仲間」が増えていくにつれて、心をどれだけ一つに出来るか、お互いの心をどれぐらい中心に近づけることができるかと考えてきました。アルムナイはボランティアですから、全てに置いて強制的ではありませんし、ノルマも当然ありません。ですから一人一人の気持ちが全てと言ってもいいぐらい大事なのです。なぜ幹事になろうと思ったのか、幹事として何をしたいかを聞いてきました。あまりよく分からずになんとなく幹事をやりたいと言う方には丁寧に説明をして参加の最終決定を決めてもらいました。自分と全く同じ気持ちの人はいません。だからこそ心を一緒にするのではなく近づけること=「どれだけ真ん中に心を「近づける」ことができるかどうか」、そして近づけたいその真ん中の想いを伝えることが一番大事なことだったと思います。
・遠心力と求心力
そして仲間が集まった時に一番気をつけたことは、心を真ん中に近づけること、つまり求心力を働かせることでした。私は真ん中に引きつけられる見えない何かがあって、そこに人が自然に少しずつ1人2人と寄ってきて、寄っていった人を見てさらに周囲の仲間が寄ってきてくるようなコミュニティでありたいと思っていました。一気に人が集まるよりも時間をかけてゆっくりゆっくりと、まるで道を踏み固めながら作っていくことで、後からくる人がその道筋がちゃんと見えているように焦らずに作る。人をこちらから集めるのではなく、人が集まってきてくれることを待つ、歩いて来てくれることを優先しました。同時に、求心力の反対の遠心力が働かないようにと注意をしてきました。遠心力は求心力がなくなった途端に力が強くなります。小さい遠心力の要素はやがて周囲にも伝播して急速に大きい遠心力を何個も分裂させながら増殖していくと思っています。ですから、求心力>遠心力となるように、常に真ん中に大きい力のタービンを回し続けておくことが重要だと考えてきました。そのために常に発信して動きを見せること、人の意識を向けることをして、少しずつ意識してくれた人が今度は自分ごととして考え自分で行動するようになり、やがて議論を起こして真ん中へと向けられるようにしたいと考えてコミュニティ作りを進めてきました。
(Day4へ続く→)
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