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アルムナイのススメカタ Day1 タテヨコナナメのゆるいつながりの土台作り

私は2017年から4年間、グロービス経営大学院のアルムナイ(卒業生)コミュニティの会長をさせていただきました。進める中で自分自身にもたくさんの学びがありましたので、自分のためのメモを残すことにしました。
全6回に分けます。

では早速1回目(Day1)です。

・ともしびを分け合った学生生活
 2010年から単科生としてグロービス経営大学院で学ぶことをスタートし、2014年に卒業しました。今思い出してみても、この4年間は自分にとってもターニングポイントと言える4年間でした。特に2011年には東日本大震災があり、学ぶことも大変な中でも、同期のみんなで何ができるかと考えていたことを思い出します。3月にあった入学前のオリンエテーションでは空調が効かない中、コートを着て参加したり、東北のことを考える時間もたくさんありました。特に救援物資のボランティア作業を仕事として引き受けた時、グロービスの仲間に声をかけたら同期の友達以外にもまだ会ったことがなかった人もたくさんの人が参加してくれました(カバー写真)。何か力を貸して欲しいと思った時、このグロービスのネットワークの力はすごいなと自分自身が感じることができ、いつか仲間が力を貸してほしいと言われたら自分がちゃんとお返しをしたいと思える出来事でした。今こうしてアルムナイのことをちゃんと考えるきっかけとなったのは、この時のボランティアに来てくれたたくさんの仲間への感謝の気持ちからだと思います。
 2011年に本科生になり、学べば学ぶほど自分の至らなさに気づくことばかりでしたが、そんな時には必ず仲間が隣にいてくれて、お互いを支え合いながら、まるでそれぞれが自分に灯したともしびをまだ灯せていない人に分け合うようにしながら、みんなで明るく広く照らされたような、そんな学び舎で過ごすことができた時間でした。

・今ではなく10年後にきっと自分が必要になるはず
 卒業式を終え卒業生=アルムナイとなってビジネスの場面で学んだことのアウトプットをしていくと、学んだことどおりに自分の思い通りにならないことは多く、学んだことと実践の違いの壁にぶつかることもありました。そんな時に支えになってくれたのはやはり一緒に学んだ時間を過ごした学友でした。ランチを一緒にしたり、一緒にお酒を飲んだりして笑いの絶えない時間を過ごしたりしていると、自然と力がみなぎり、元気を取り戻すことができました。グロービスで得たものは知識だけではなく仲間も得ることが出来たんだと、卒業してみて仲間の存在のありがたさを感じました。卒業してから切磋琢磨しながら苦しみながらも頑張っている話を聞くと、このかけがえのない仲間の中であと10年ぐらい経てばきっと誰か日本を動かすような人が出てくるんじゃないか?将来自分が助けて欲しい時に、きっとこの仲間の存在に感謝する日が来るかもしれない。だったら今からつながりを大切にしていこう。そんなことを考えていたとき、同窓会(当時の名称)の幹事のメンバーに声をかけていただきました。

・やるからにはちゃんとやる、集中する
当時の同窓会は年に1回の総会を開催することと卒業式のお祝いをすることがメインでした。どちらも大事なことなのですが、自分の中では「もっとできること、もっとした方がいいことがあるのでは?」と思いながら、まずはメンバーとして活動していました。幹事となり卒業して数年経つと、アルムナイネットワークのありがたさをより強く感じるようになり、同期の仲間も卒業してから色々な場面でこのネットワークを活用し成長している。だったら同窓会の幹事の立場として、もっともっとやるべきことや出来ることの役割があるんじゃないのかと思う気持ちが強くなっていた2017年の春、同窓会の会長の声をかけていただき、引き受けることとなりました。当時、日本最大級のMBAスクールであったこのネットワークをしっかりと整えて本当に卒業生のためになるものにしていこう、そのためには同窓会の体制作りをちゃんとするためにもまずは自分が誰よりもコミットしようと考え、さまざまな活動をやめ、自分の活動をアルムナイに集中することを決めました。

・決めることをまず決める
引き受ける前に海外MBAの卒業生の方とランチをしながら、アルムナイの活動についてインタビューをしました。ハーバード、ロンドン、シカゴ、ケロッグ、スタンフォード、IMDや、国内では、慶應、早稲田、一橋など。色々な各大学のアルムナイの状況を聞き、共通していることは、卒業してもアルムナイを大切にし、場があることが分りました。様々な意見をもとに、引き受けてまず行ったことは3つあります。1つ目はアルムナイの活動を知ってもらうことを考え、名称をG会とし(堀学長がSNSで発信していたので採用)て、覚えてもらえるようにと事あるごとに「G会」と発信しました。最初はG会って同窓会と別なの?と言われることもありましたが、とにかく繰り返し繰り返し発信し続けました。2つ目は、幹事のコアとなる各拠点のメンバーと話し合いながら、わかりやすいキャッチフレーズを考えました、それが「タテヨコナナメのゆるいつながり」です。まずは同期とつながる「ヨコ」、そして先輩後輩とつながる「タテ」、最後に自分のつながりたい人につながれる「ナナメ」。リズムを考えてタテとヨコの順番を変え(笑)「タテヨコナナメ」として、そして「ゆるく」です。ふらっと、気軽につながりたい時につながれる、そんなネットワークにしていこうと話し合い決めました。3つ目は幹事としての活動を持続的に行うためにまずは幹事どうしが会う機会を作ることでした。集まる機会を決めておけば動き出せることができると考えた結果、全拠点の幹事が一同に集まるミーティングを2ヶ月に1度開催することとしました。まずは知ってもらうこと、動くために集まることを決め、「タテヨコナナメのゆるいつながり作り」をスタートしました。
(Day2へ続く→)

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