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アルムナイのススメカタ Day4 守破離 〜4年間で行ったことを1年ずつ振り返る〜

・内を作った1年目
まず1年目はコア=幹事の型を作ることを徹底しました。大きいコミュニティであるのでだからこそ真ん中=コアを強くすることにまずは時間をかけました。型は「心技体」で考えました。「心」はどんな想いでこのコミュニティを作っていくか、培ってきたアルムナイの文化を受け継ぎ、次代へとバトンをちゃんと渡すことを幹事との定期的なミーティングを通じて言葉にして伝え続けました。そしてそのバトンには、私たちを成長させてくれた母校への恩返しの気持ちを乗せていこうとも伝えました。「技」は年間を通じてイベントを作ることです。これまでは年に1度の総会と卒業式のお祝いが活動でしたが、加えて3ヶ月に一度、ふらっと拠点に立ち寄れる場である「G-Night!」を各拠点で開催すること、幹事には月2回第2木曜に全校幹事ミーティングを開催し、活動報告や予定、議論を行う時間を作りました。まずは「動き」を作り、見せることを実行しました。「体」は体制作りです。各拠点にはリーダーとサブリーダーを配置し、また運営面を通じて会計担当も配置しました。そして拠点リーダーとはリラックスして話し合える環境作りを、まずは幹事メンバーが仲間であると言える雰囲気作りを作ることを優先しました。アルムナイの活動は一人一人の自発的な気持ちで動くので仕事のような制度的やプロセス的になってはならない。ちょっとおかしいと思えることでも常に賛成の姿勢をすることで各自が動きたくなるようなムードを、そして常に楽しめることを意識しました。ミーティング自体は前日までに資料を準備して共有し、真面目にやりますが、その時間の中に笑い合える雰囲気を散りばめることを常に考えて進めていました。型を作る時に大事にしたのは時間に関する約束を守ることでした。仕事やプライベートがある中で時間を作って参加してもらう以上、例えばミーティングの終了時間を守ること、そのために事前に準備をしてアジェンダを前日までに共有しておくこと。できれば事前に読んでおいてもらえれば当日はスムーズに進めてできるだけ早く終わらせることを心がけました。ミーティングを時間通りに終わらせてからは懇親会としてダラダラと話す時間を作りました。このようにメリハリをつけて時間的な負担がかからないようにして、より長く関われるようにと心がけてきました。

・外へ伝える2年目
コアメンバーの役割が決まり、いよいよアルムナイコミュニティ全体への活動をスタートしました。1年間じっくりコアを作ったことで色々なことを立ち上げることができました。先ほど書いたG-Night!は海外MBAスクールには校舎の道向かいにパブがあって必ず学生がいてたまに卒業生がいると聞き、グロービスのアルムナイでもそんな場所を作りたいと考えました。しかしながら現実的にはそのような運営は難しいので、大学院に定期的に校舎を開放してほしいお願いをしたところ、快く受け入れていただいたことで実現しました。大学院との連携は本当に大切です。やがて各拠点でも開催するようになりアルムナイとしての一つのイベントになりました。開催方法は各拠点に一任しましたが、「参加した人が、「今日来てよかったなあ、今度は仲間を誘ってまた参加しよう」と思ってもらえるような時間を作ってください。」とだけお願いしました。これまで3ヶ月に1度のペースで各拠点が開催され、オンラインとなってからは「オンラインG-Night|」として拠点を問わず開催する流れができました。また総会についても名称を改め、ホームカミングデーと変えて、アルムナイの同窓会のイメージにしました。久々の再会や新しいつながりが生まれる場として毎年1回開催、各拠点が趣向を凝らしてコンテンツを作ってもらっています。そしてグロービス同窓会という名称をより簡単に多くの人に知ってもらえるようにと同窓会の名称を「G会」としたのも2年目でした。G会は堀学長がTwitterで「G会ってどうだろう」と投稿していたので使わせていただき、さらに独自にロゴを作りました。「タテヨコナナメのゆるいつながり」をメッセージにしてG会の目的をアルムナイの皆さんに少しずつ少しずつ伝えていくことをスタートしました。

・タテヨコナナメノを考える3年目
1年目でコアとなる土台を、2年目で実際に1年間活動が終わりました。実は会長の任期はこれまで1期2年でしたが、2年かけてようやくスタートできたところもあり、大学院サイドとも相談して「あと1期(=2年)会長を続投」することとしました。自分が長くやりたいわけではなかったのですが、ここで退任すると自分が伝えてきてようやく出来つつあった真ん中にある求心力を引き継ぐ時間もない中で次の人にお願いしては繋げることはできないし、むしろ無責任だと感じたからでした。3年目は2年目にやったものを同じことを反復して行うことで、取組みと想いをできるだけ近づけていく1年にしようと考えました。想いが行動に移っていくことでより多くの人に知ってもらえる機会を作れると考え、また自分が考えて進めてきた想いをより多くの人に伝え言語化して行動しつつ、さらにより良く変えてくれる仲間を全国に作ることで、個人の想いからコミュニティへの想いへと変化していくことを進めていきました。3ヶ月に一度ふらっと会うことができる場を2年続けて、タテヨコナナメのゆるい繋がりをと言い続け、少しずつ参加者も増え世代を超えて交われるいい雰囲気になってきたところに新型コロナウイルス感染が襲ってきました。

・何ができるか考える4年目
コロナの影響によって大学院自体も教室での講義ができない状況となる中、クラスは1回も止めることなく、オンラインへと移行しました。この対応にはただただ驚くばかりでした。大学院は学びを止めない。ではアルムナイは何ができるのだろう?と考えました。ゴールデンウィークの時、拠点リーダーとオンラインで数回話しながら、「大学院が学びを止めないなら、アルムナイは繋がりを止めない活動をしましょう」とみんなに伝えました。何もかもが一変し、これまでの繋がりの1番の良さだった「会う」ことが出来なくなったわけですが、それでも試行錯誤しながらオンラインによるG-Night!=Online G-Night!(OGN)を開催することにしました。方法については各拠点が持ち回りで2週に1度開催、各拠点ごとに幹事として企画を考えて開催してもらおうと考えました。それでも本当にうまくいくのか不安だったので、試しに東京校の中で開催しました。終了後幹事チームの中で運営などの注意点などを確認して全拠点に共有しスタートしました。名古屋を皮切りに、大阪→福岡→オンライン→仙台→東京→名古屋→大阪→福岡→オンラインと2週間に1度、全10回開催することを決めました。幹事の皆さんには負荷をかけてしまったこともあり申し訳なくも思っていますが、グロービスのアルムナイは一変した中でも、大きな力出せ、スピード感を持って動けることをすぐに証明したかった。そして、お互いを支え合うこともこの取り組みでしようと考えました。それは「参加者*100円」をReady Forのコロナ対策基金に寄付しようというチャレンジでした。つながりを止めないことで楽しい時間を過ごせる一方、グロービス卒業生の仲間の中には医療従事者として最前線で頑張っている人やエッセンシャルワーカーもいる。もしかしたら入院している人もいるかもしれない。だったら、つながることをしながら日本のために頑張っている人、早く元気になりたい人へ、参加することで寄付になる取り組みを10回しました。結果およそ1400人を超える方に参加いただき、140,000円を超える寄付をしました。金額としては基金の中では微々たるものかもしれませんが、イベントに参加することで寄付につながることでの一体感を生み出したいと思いました。このOGNはこれまでにないつながりの仕組みを作ることが出来ました。これまでの拠点ごとのつながりではなく、全国、いやオンラインもあるので全世界の人とつながることができるイベントとなりました。私自身も沖縄や青森の人とつながることが出来たことは本当に嬉しいものでしたし、在学生や卒業生の垣根も超えてフラットにつながれる環境が出来たことは大きな収穫だったと思います。もちろんオンライン上なので直接お会い出来ていませんが、例えば沖縄にいる方といつか沖縄に行ったときに会えるかもしれない、そんな将来のご縁をいただけたと思っています。
また全国のメンバーと一緒の時間を過ごせた一体感も味わうことが出来ました。まさにこれまで以上のゆるいつながりをオンラインで体験することができ、これまでとは異なったゆるいつながり作りを知ることが出来ました。現在では幹事の中にOGN運営の専門チームを作り、自主的に動いてもらっています。毎月開催と決めていたので最初は負荷が高いかと思いましたが、チームのみんなはとても楽しくやってもらっていると思います、冒頭に書きましたが「まずは楽しく」をモットーに、好きだからやる人が少しずつ増えていることに嬉しい気持ちです。
(Day5へ続く→)

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