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ゴミ捨てマイニングの未来

このnoteの続きです。このシリーズは多分これで最後。

ブロックチェーンの仕組みを深く理解している技術者であればあるほど、このゴミ捨てマイニングにはさまざまな疑問が浮かぶはずです。たとえば、オラクル問題――「ゴミ捨てをしたかどうか」などの外部データをブロックチェーンに正確に取り込む課題――などが頭をよぎるかもしれません。また、2名の承認者が結託すれば、不正なマイニングが可能になってしまいます。最悪の場合、一気に10万GMKを特定の人物に付与することさえできてしまうのです。

システムの課題と可能性

こうした課題を抱える一方で、GMKには興味深い特性があります。それは、マイニング主体が機械ではなく人間であるということです。住人たち自身がシステム運用を通じてセキュリティの向上や自動化を推進し、自己修復型の仕組みを形作っていくことを期待しています。このような特性は、ギークハウス住人の属性からも自然に生まれるだろうと考えています。

タイミングも担当の順番も決まっているゴミ捨てに、BTCのような膨大な計算パワーやファイナリティのない合意形成アルゴリズムは必要ありません。BTCから引き継ぐべきものと、そうでないものを慎重に選び取りながら、住人たちの手によってGMKは自己進化を続けていくことになるでしょう。

GMKは何のために存在するのか

BTCは送金行為を維持するために存在するネットワークですが、GMKはゴミ捨ての仕組みを維持するために動くネットワークです。目的は送金ではなく、シェアハウスの管理に特化しています。この根本的な違いが、GMKのユニークな価値を生み出していくと思っています。

未来への期待

現時点では、GMKは無価値なデータに過ぎず、利用者も限られた顔の見える関係性の中に留まっています。言うなれば、まだ「お遊び」の段階にあります。実際、マイニングが可能なのはギークハウス新丸子の住人だけですし、流動性も全くありません。

しかし、この小さな実験が予想外の進化を遂げ、住人同士の工夫やアイデアが重なり合い、本格的な暗号資産としての価値を持つ可能性もゼロではありません。何かすごいことが起こるかもしれない――その期待を胸に、システムの検証とアップデートを続けていきたいと思います。

ブロックチェーンの本質的な価値は、単なる技術的な革新だけではありません。それは、参加者同士の信頼を基盤に、分散化と透明性を通じて新しい社会的な仕組みを作り出すことにあります。GMKはその可能性を模索する小さな一歩でありたいと思います。

その一歩がどこに繋がるか、私たち自身もまだわかりません。

この旅を一緒に見守っていただければ幸いです。

もちろん、ギークハウス新丸子に来ていただいて、この旅に一緒に参加してくださる方も募集しています! ぜひお気軽にDiscordに参加してくださいね。


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小出俊夫/effy(えふぃー)
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