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サイクルを意識する

人が生活する中で、自然現象から社会的活動まで、サイクル(循環)で構成されています。

このサイクルがどのような意味をもっているのかを、一度意識してもいいかもしれません。

➀自然現象としてのサイクル、朝―昼―夕―夜

地球の自転によるサイクルは、最も基本的なものでしょう。

人は生物としてこのサイクルに歴史的に拠っています。

ただ、灯りの開発により、人の活動は夜を大きく浸食してきました。

その結果、人は夜も気が張り詰めた状態で過ごさないといけない状況となりました。

睡眠時間が短くなるという問題もありますが、リラックスして過ごす時間が短くなってしまうという問題もあります。

リラックスして過ごす、ということを意識して行う必要があるのではないかと思います。

リラックスにも大事な役割があることについては、以下の二つの記事を書いております。

➁活動のサイクル、交感神経と副交感神経

活動のサイクルというと、PDCAサイクルをすぐに想起しますが、ここでは生理学的なサイクルを想定しています。

交感神経とは、人が危機的な状況に直面したときに優勢になる自律神経系であり、副交感神経とは、人がリラックスしたときに優勢になるものです。

交感神経と副交感神経の違いにはいろいろありますが、ここでは交感神経優位では呼吸のスピードが速くなることと、心拍数が上がることを挙げます。

現代では人はゆったり休養をとること自体にネガティブイメージをもちすぎていて、むしろ生物としては上記のような即応状態と休養状態の交替として本来的にはあるということを忘れてしまっているのではないでしょうか。

その結果、身体に不調をきたしてしまってから気が付く、というわけです。

呼吸と血流は身体の損傷を修復するための重要な機能であり、また日頃の些事に囚われている意識を休養時に解放してあげることも、大事なことではないかと思います。

自律神経系について分かりやすい本がありますので、紹介させていただきます。

➂自然のサイクルと活動のサイクルの適合

以上から、昼と夜の過ごし方を今一度再考してみてようかなと思います。

つまり、昼の習慣は活動的な習慣、夜の習慣はリラックスするための習慣というふうです。

今までの習慣で、夜に活動的な習慣、特に身体的でなくても、精神的に負荷のある習慣をしていた場合は、そのために休養をいくらか阻害していた可能性もあります。

ただし、15分ほどの仮眠のような昼寝は、活動的に昼を過ごすために有用とされていますね。

昼に休みすぎず、夜に働きすぎずを心がけて、さらに人それぞれ異なるといわれるクロノタイプ(朝型や夜型などの生活習慣)も考慮して、自分に合った生活習慣を構築していけたらいいですね。

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