勝つことを忘れかけた日本人に贈りたい、”勝つことの意味”
「能力5倍、意識100倍の意味」
下半期黒字達成致しました。
何のこと??
いや、僕が務める会社のことです。
コロナの影響で、前半戦に苦戦を強いられましたが後半に巻き返し、半期黒字にギリギリすべり込みました。
なぜ、勝てたのか??
いろんな要素がありますが、結局要因はひとつしかない。
本日は、
どうすれば勝てるのか。そして、一人でも多くの日本人に“勝ちたい”と、思っていただく。
たった一つのシンプルな原則と、その背景に迫ります。
■一風堂が売れる、理由。
「いらっしゃいませ!」
店内に入ると元気声がこだまする。
一人が、
「いらっしゃいませ。」
と、掛け声をかけると、
店内にいる全員が、
「いらっしゃいませ。」
と、合いの手を打つ。
ラーメン屋は不思議な、日本人好みの空間だ。
あれだけ大きく声を出している、というよりも張っている。にも関わらず、なぜか居心地が良い。
全国にチェーン店を持つ一風堂は、特にそうだ。
悪く言えば、「うるさい。」「騒がしい。」
になり得るが、
僕ら日本人は、「元気が良い。」「ハキハキしている」
として、男性・女性関わらず受け入れている。
「お一人様ですか??」
ショートカットで笑顔の素敵な学生アルバイトの女の子に案内され、カウンター席に着く。
メニューを見ながら、今日も白丸にするか、赤丸にするか、悩む。
「白丸、味玉だな。」
そう思って顔を上げると、先ほど学生アルバイトの子が笑顔で、小走りでやってきた。
「白丸、味玉で。」
「白丸、味玉。かしこまりました。」
「他に、お飲物等よろしかったでしょうか。」
「コーラで。」
言っちゃうんです、これ。笑
いや、別に水で良いのだけども。
「コーラ、かしこまりました。ありがとうございます!」
この時点で、決着は着いた。
いやいや、ラーメン食べないの??餃子は??
今日から販売される新作、「とんこつまぜそば」は、解説しないの??
しない。
一風堂が、なぜ売れていると思う??
ラーメンの味が、良い??
サイドメニューが、充実している??
味の割に、お買い得??
間違ってない。
でも、それは本髄じゃない。
一風堂が、売れている理由。
それは、お客様サービス。
今、紹介した店員さんとのやり取りは、
日本じゃない、海外だ。
海外の現地採用スタッフの全員が、お客様が入店した瞬間に日本語で、
「いらっしゃいませ!」
と、お出迎えする。
それが、強さだ。
■能力5倍、意識100倍。
海外店舗のお客様は、当然日本人ではない。
現地のお客様、つまり日本語のわからないお客様である。
いやいや、日本語のわからないお客様に対して、
「いらっしゃいませ。」
とか、逆に怖いっす。
そう思われるかもしれない。
しかし、実際のところ海外の一風堂は僕の見る限り大繁盛だ。
週末のランチタイム、ディナータイムは、ほぼ間違いなく行列。
シンガポール、マレーシア共に同様である。
以下、実際の連結売上高推移は右肩上がり、
その内30%を既に海外が占めている。
参考)力の源ホールディングスHP:業績の推移。
https://www.chikaranomoto.com/company/result
ちなみに、企業理念は??
「変わらないために、変わり続ける。」
こっからは、僕の完全な独断と偏見だ。
変わらないもの、それは本質。
つまり、ラーメンの味。
では、変わり続けるもの。いや、変えられるものは何か。
それは、意識だ。
店員の意識、社員の意識。これは変えられる、そして変え続けることができる。
意識で、人は変わるのだ。
日本電産社長の永森氏は、言う。
能力の差は5倍でも、意識の差は100倍まで広がる。
ラーメンの味を5倍美味しくする。
ラーメンの調理時間を5倍短くする。
そんなのは、無理だ。でも、
店員の意識を変えて、お客様を100倍満足させる。
これならいける。
ラーメンの味は今のラーメンより5倍美味しいが、店員の目が死んでいる店。
ラーメンの味は今と変わらないが、店員の意識が高く、100倍満足できる店。
どっちに行きたいか、間違いなく後者だろう。
個人も全く同様だ。
個人の能力の差は5倍も違わない、でも意識で100倍の差が出る。
あなたは、
書く能力があなたより5倍優れたクリエイターの、NOTE。
NOTEに込める熱量が100倍違うクリエイターの、NOTE。
どっちが読みたい。いや、読み続けたいと思えるだろうか。
後者だろう。
もし自分は能力がない、才能がない。
そう思うのであれば、始めるべきは意識改革。
僕は、海外に展開する小売、外食、その他CtoCの日本企業で、海外のお客様を日本語で迎え入れる、企業を
一風堂以外に、知らない。
日本語もよくわからない現地のスタッフが、
「いらっしゃいませ。」
と、笑顔であいさつできるように、
意識からスタートすれば、
あなたも、自分を変えることができる。
■今のご時世こそ、“勝ちたい”と言え。
冒頭に、半期黒字の話をさせていただいた。
なぜ、コロナ禍の状況で黒字化までこぎつけることができたのか。
それは、めっちゃシンプル。
「勝ちたいと、想いつづけた」
これに尽きる。
“勝ちたい”という意識だ。
正直、会社内でも90%以上の人は、諦めかけていたと思う。
僕も挫けかけたが、上司である経営者、またファイナンス担当の同僚と共に、
最後まで、目をギラギラさせて8月31日までやれることをやりつくした。結果として、半期黒字。
では、経営者が他の経営者より5倍優秀だったのか、ファイナンス担当が稀有の才能の持ち主だったのか。
違う。
違ったのは、才能ではない。
勝つことに対する、意識だ。
勝ちに拘るから、どうすれば勝てるか思考する、そのために人を巻き込む、そして結果を出す。
正直、僕は近頃の“求めない生き方”みたいな風潮はあまり好きじゃない。
自分らしく、生きろ。
無理しなくて、良い。
頑張るな、努力するな。
プライベートや趣味においては良い。プライベートを捨てろ、とは言わない。
でも、仕事はチームでやるものだ。
そして、チームは勝利のために存在する。
「勝つことには、拘りません。でも、僕らはチームです。」
それでは、ただの仲良しグループだ。
だから、仕事に“求めない生き方”という独自の価値観を持ちこむのは、僕は間違っていると思う。
ファーストリテイリング社長の柳井社長は、言う。
「百歩譲って社会がその傾向にあっても、メンバーが現実に立っているのは、自分が所属している会社です。であれば、社会はどうか知らないけれど、自分のいる会社は、求めれば、求めるほど働きがいや生きがいにつながる会社だということを実感してもらえれば良いと思います。」
求めない時代、頑張らない時代。
そんな価値観で毎日の仕事が、楽しくなるだろうか。
駐在で海外に勤める日本人としては、会社で働いていただいている、現地のメンバーに、
「この会社で働いて本気で頑張ると、達成感や充実感を得られる。」
と、思ってほしい。
昨今の雰囲気は、目をギラギラさせて取り組むと、
「何、熱くなってんの。仕事だぜ??」
みたいな、風潮があるような気がする。
そんなご時世だからこそ、
”勝ちたい。”
と、本気で思えることに、価値がある。
■まとめ
冒頭文では、
「能力5倍、意識100倍の意味とは??」
と、述べました。
その意味は、
意識が変われば、人は変われる。
能力ではなく、意識の差こそが結果を生み出す。
ということです。
それを一風堂の例にならい説明させていただきました。
ちなみに、一風堂の由来は、
「ラーメン業界に一陣の風を巻き起こす」
である。
そして、まさに一陣の風を巻き起こし、現地のスタッフが日本語で気持ちの良い挨拶で、迎えてくれるまでに成長した。
だから、意識で誰だって変われるはずである。
そして、仕事において特に意識づけした方が良いのが、
勝つことに対する、意識。
それが、勝つための原則である。
現代は、仕事には期待しない、求めない。サラリーマンに対する風当たりなど。
仕事で勝つことに対して、ガツガツすることが間違っているかのような風潮がある。
ただ、仕事は一人でやるんじゃない、チームでやるものだ。
そこに、今の“求めない生き方”のような個人の価値観を持ちこむのは、チームにとってマイナスである。
全員が勝ちに向かって、邁進している時に、
「いや、僕ちょっと暑苦しいの苦手なんで。今日は、先に帰ります。」
そんな仕事の仕方で、何が得られるのか。
週に5回、何十時間も費やす仕事で“勝ことに”拘らなくて、本当に良いのか。
勝つことに対する意識を、誰よりも強く持つ。
自分の会社で働く社員を、本当に幸せにしたいなら、
勝てるチームにする。
それが、目指すべき姿だ。
最後に柳井氏の言葉を贈りたい。
“チームワークの前提条件は、メンバー全員が勝ちたいという気持ちになることだと思います。友人関係のように、ただ単に仲良くすることとチームワークは違います。そのようなメンバーの気持ちを作るためには、勝ちたいという思いを誰よりもリーダーが一番強く持っていることが欠かせません。“
本日は、日本から世界で挑戦する。
一風堂、日本電産永森社長、ファーストリテイリング柳井社長の言葉を、敢えて紹介してきた。
僕ら日本人はもっと、
“勝ちたい”
そう、思っていいはずだ。
さぁ、みんなで倍返しだ!
P.S:明日は、NOTE界でも大人気のあの著作を紹介するよ!!
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