あなたのこどもに、「やり抜く力」を身に付けよう。
「諦めたら、試合終了ですよ??」
何度も何度も安西先生の名言がよぎる時がある。
そのたびに、
「断固、桜木!!」
と、自分に言い聞かせている。
それにしても、なぜ人には「やり抜く力」がある人と、ない人がいるのか。
将来、家族を持ちこどもたちを育てる中で、
どうすれば、こどもたちに「やり抜く力」が身に付くのか。
そんなことを、一人身の僕でも考える時があるわけである。
本日は、こどもたちに
「やり抜く力」を身に付けるためのエッセンス
をお伝えしたい。
■鬼の上司
絶対に、妥協を許してくれない上司だった。
僕の「やり抜く力」が、身に付いたのは今から7年前。
直属の上司が体調を壊し(鬱に近い)、しばらく仕事を休まざる得ない状態に直面した。
会社からは何の補填をサポートもなく、【自分の仕事+直属の上司の仕事】を、
同時にこなすことになった。
僕の、上司の上司は、
一切の妥協を許さない、見た目はクマのような鬼の上司だった。
押印の向きはまっすぐに、清掃はひとつの漏れもなく、あらゆるものを整理整頓させ、
ひとつのエラーもなく、金銭の差異は当然ゼロ、
そして、サービス残業は絶対許さない。
徹頭徹尾、完璧を求める人だった。
当時の僕は、同期の2倍は働いていたと思う。
疲れすぎて、車で高速移動中に瞬間的に眠ってしまい、死にかけたほどだ。
それでも、毎日叱られた。
「こんな基準じゃ、だめだ。」
来る日も来る日もだ。
そんな中、なんとか仕事をこなし、繁忙期を乗り切った。
当然、上司の仕事をしていたわけだから、昇格を考えた。
そして、昇格の判断を言い渡される際に、鬼の上司に言われた言葉。
「今回は、不合格。」
僕は、思わずきいた、
「なぜですか。。」
「この商品1点、価格変更が漏れていた。」
当時の在庫点数は、10万点。
10万点の内の1点。
その1点で、僕の努力は水の泡となって消えた。
■支援と規律
ここまで聞くと、ただのスパルタ上司だと思うかもしれない。
しかし、この鬼の上司が、
僕の「やり抜く力」を引き上げてくれたのは、
間違いない。
なぜなら、
規律と惜しみない支援を両立する、人だったからだ。
朝の7時から夜の11時過ぎまで働きつめた後に、
彼は、必ず僕を家まで送ってくれた。
何度、仕事の後のラーメンを共にしたかわからない。
車の中で、仕事についての相談、彼の考え、僕に対する期待を、
惜しみなく伝えてくれた。
だからこそ、どんなに辛くても、しんどくても、
仕事をやめようなんて、頭によぎることはなかった。
僕に、
「断固たる決意。」
を育んでくれたのは、他でもない彼だった。
■やり抜く力が身に付く、育て方
こどもを育てるときに、僕らが考えることは何だろう。
叱って、厳しく育てるか。
それとも、
自由に、のびのび育てるか。
そんな二者択一の選択を考えてしまうかもしれない。
その答えは、どちらもノー。
こどもたちに、「やり抜く力」を身に付けさせるためには、
規律と惜しみない支援を、両立させる。
親である必要はない、先生でもコーチでも良い。
ただ、自分がどんな親でありたいかと、自問した時に、
僕はそういう親でありたいと思う。
以下の図でイメージした時に、第1象限がもっとも賢明な育て方になる。
ある実証研究がある。
中学1年生を対象にした作文へのフィードバックに、教師から作文内にコメントをしてもらった後に、以下のふたつのタイプの付箋を貼った。
① 「作文へのフィードバックとして、いろいろコメントを書き入れました。」
② 「あなたならもっと作文が上手になると思うので、いろいろコメントを書き入れました。期待しています。」
① の付箋は、規律のみ
② の付箋は、規律と惜しみない支援(期待)
が記載されていた。
結果、
① の付箋を貼られた生徒の内、作文を手直しして提出した生徒は40%
② の付箋を貼られた生徒の内、作文を手直しして提出した生徒は80%
再提出に、2倍の開きが見られた。
さらに、②の付箋を受け取った生徒は、①の付箋を受け取った生徒より、
自分の作文に加えた修正点が、2倍以上あった。
たった、30字だ。
たった、30字で僕らはこどもたちの「やり抜く力」を育むことができる。
「やり抜く力」を身に付けるために、
具体的にどんな声を掛けたらいいのか、どんな育て方をすれば良いのか。
そんなことは、二の次だ。
最高の方法は、あなた自身が示すこと。
あなた自身が、「やり抜く力」を示す。
それが、こどもの「やり抜く力」を最も育む。
なぜなら、こどもは「親をまねる」という強力な本能があるからだ。
アンジェラ・ダックワークス氏の『GRIT』に、こんな一文がある。
温かくも厳しくこどもの自主性を尊重する親に育てられると、こどもは親を手本とするだけでなく、尊敬するようになる。そうすると、ただ親の言いつけを守るだけでなく、親の意図に納得して従うのだ。
だからこそ、家族みんなでハードなことに挑戦しよう。
ジョギングでも、資格勉強でも、ブログでも良いかもしれない。
家族みんなで、取り組み、支え合おう。
そして、ハードな挑戦は自分で選ぼう。
こどもたちの挑戦を他人任せ、親が決めてはいけない。
こどもたちの話をよく聞いて、興味のある分野に惜しみない支援をしよう。
最後に、2年以上は続けよう。
研究では、2年以上継続的な取り組みを「やり抜いてきた」人には、
やり抜く力が身に付き、それが将来の学歴や収入にも影響を与えると、言われている。
家族みんなで、それぞれが取り組むと決めた目標に、
2年間継続して取り組んでみよう。
さぁ、想像して欲しい。
マラソンのサブ4達成のために、週間40Km走る、あなた。
在宅勤務を始めるために、毎日2時間Webライティングを始めた、奥さん、もしくは旦那さん。
サッカーの試合に出るために、毎日100本フリーキックをけり続ける、息子さん。
ピアノの発表会に出るために、毎日1時間ピアノの練習する、娘さん。
超、スパルタ家族。。笑
否、伝えたいのはそこではない。
お互いを尊敬し、信頼し合える家族になれる。
と、思わないだろうか。
■まとめ
さて、本日は「やり抜く力」を身に付けるために、
僕らは、どのようにこどもたちを育てていくべきかを考えました。
結論、
規律と惜しみない支援を、両立させる。
この育て方が、最もこどもたちの「やり抜く力」を育みます。
それは、日常のほんの一言や、ほんの一文で養われていきます。
日ごろから、自分が発する言葉、態度、姿勢をほんの少し変えることで、
こどもたちの「やり抜く力」を、僕たち大人は育むことができます。
そして、こどもは親のモノマネのプロフェッショナルです。
だからこそ、家族みんなでハードなことに挑戦してみましょう。
家族全員で話あっても良いかもしれません。
誰かが辛くても、家族の誰かが頑張っていれば、それが必ず励みになります。
そして、2年みんなでそれを継続することができれば、
きっと、お互いをもっと信頼し、尊敬し合える、
最高の家族
になれるはずです。
本日のnoteがみなさんの、今、そして将来の子育ての参考になれば、
幸いです。
ではでは、本日もありがとうございます。
また、明日のnoteでお逢いしましょう。
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