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どんな人生も尊い

もしも人生を何度でもやり直せるとしたら…

あのときこうすれば失敗せずに済んだのにとか
傷付かずに済んだのにとか
辛い思いしなくて済んだのにとか
たくさん思うことはある。あり過ぎる。

もしも何度でもやり直せるのならば、
事前に失敗や辛いことから回避して
もっとスマートに上手く生きられるのかもしれない。

大人になって、人生こんなはずじゃなかったと思ってる人、結構いるんじゃないかと思う。
だってみんなリハーサルのない一発本番の人生を生きているわけだからね。
そりゃ難しいわな。よくやってるよね我々。

でもそんな不器用さが逆に
人生の輝きやその人自身の味になっているのではないか。
そんなふうに思わせてくれる映画に出会えました。
アマプラで有料作品だったのですが、尊敬する人が「人生で一度は絶対観るべき映画」に選んでいたので今日観ました。

「君と100回目の恋」

事故に遭って亡くなってしまう運命の彼女を助けるために、何度も過去にタイムスリップして奮闘する彼。
どうしたら運命を変えられるのか…

彼の最後の選択に、生きる上で1番大切なことが描かれていました。

ここからはネタバレになってしまうかも?なので、あまり情報を入れたくない人は、映画観てから読んでもらった方がいいかもしれないです。

今この瞬間を大切に生きること。
目の前の人との時間を大切にすること。
これが本当にちゃんとできている人ってどれだけいるのかな。

頭では分かっていても、ついつい過去や未来に意識がいってしまう。

今まで上手くいかなかったから、これからも難しいだろうと思ってしまったり、
親や家族、大切な人がいつか亡くなってしまうことを考えたら夜も眠れなかったり、
地震が来たらどうしようと恐怖心に支配されたり、
こういうことを考えてるときって、今この瞬間を生きれていないときだ。
それってものすごく勿体ないことで
例えて言うなら、
新鮮な野菜を買ってきて、それが目の前にあるのに、いつか腐って食べられなくなってしまうと想像して悲しんで
悲しんでいる間に本当に腐って食べられなくなってしまう、みたいな。
いやいや、そんなこと考えてる暇があったら
どんな料理が一番美味しく食べられるか考えて調理して、最高の状態で食べたら幸せなのに、みたいな。

例えが微妙だったかな…

もうひとつ例えるならば
めっちゃ好きな推しのLIVEに行って、目の前で推しが歌ってくれてるのに
あぁ、明日仕事嫌だなぁって頭の中で考えちゃってる、みたいな。
いやいや、明日のこと考えても仕方ないし目の前の時間味わって楽しんだらいいのに、みたいな。

例えが極端だったかもしれないけれど、
こういうことが日常的に、無意識に起こっているような気がする。

過去の経験を活かしたり、未来の不安を減らすために今できることをやるっていうのは大切だけど

どうか過去の失敗や未来の不安に支配されずに、
今ある輝きに気付けますように。大切にできますように。愛せますように。
だって人生って「今」の積み重ねでしかないから。

そして、リハーサルなしの一発本番の人生。
確かにもっとこうすればよかったとかは思うけれど
そのときの自分が、真剣に生きていて、真剣に考えて、そのときにできる選択をした。
その繰り返しが人生を作ってきたわけで、
何も責めることはないし恥じることもない。

やり直せないからこそ、必死になるし
間違えたりもするしカッコ悪かったりもする。
でも、何度でもやり直せる失敗のないスマートな人生よりも、逆にカッコいいし愛おしいんじゃないかと思えた。

人間は忘れる生き物なので、忘れたくなくて、
ちゃんと覚えておきたくて
映画を観たあと一気に書きました。

今日はちょっと温かいものでも飲んでゆっくりしようかな。

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