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家庭教師を利用したことがある?『オンラインで家庭教師が身近になる!』

1.「家庭教師を利用したことがある?」家庭教師費等と学習塾費の比較

お子さんの学習環境を考える際に「家庭教師」を検討した経験はありませんか。
学校の授業や塾で理解できなかった問題を子どもの理解度に合わせて教えてくれる先生がいたなら、我が子のやる気や成績はもっと上がるのでは?と考えてしまうことは少なからずあると思います。

2018年度『子どもの学習費調査』(文部科学省)によれば、家庭が子供に支出した補助学習費(各家庭での学習机や参考書等の購入費、家庭教師、通信添削等の通信教育、学習塾へ通うために支出した経費等)では、家庭教師費等(通信教育を含む)に比べて学習塾費が多くなっていることが分かります。家庭教師費等には通信教育費も含まれていますので、家庭教師を利用したことのあるご家庭は少数派だといえるでしょう。

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〈家庭教師費等〉(通信教育を含む)
 家庭教師への月謝(謝礼)・教材費、通信添削などの通信教育を受けるために支出した経費
〈学習塾費〉
学習塾へ通うために支出した全ての経費で、入会金・授業料(月謝)・講習会費・教材費・通っている学習塾での模擬テスト代・学習塾への交通費

これまで家庭教師を利用する家庭が少なかった理由の一つとしては、「わざわざ家に来てもらい個別に教えてもらうのだから、きっと費用が高いにちがいない」「よい先生に依頼するにはどうやって探すのか分からない」など、家庭教師を利用するにあたって分からない点が多いことが挙げられるかもしれません。

2.オンライン家庭教師が身近になる背景

上記の調査から現在までの数年間で大きく変化したことがいくつかあります。新しい学習指導要領のスタート、IT・通信環境の著しい向上、そして新型コロナウィルスによる生活スタイルの変化です。これらの変化はオンライン家庭教師の利用率を今後上げていくと思われます。

「新しい学習指導要領」で必要とされる力
2020年度より実施されている新しい学習指導要領では、子ども達に身につけて欲しい力として『自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動し、よりよい社会や人生を切り拓いていく力』を掲げています。
これまで、集団で一斉授業を受け、決められた量の宿題をこなし、定期的な試験で偏差値を上げることを目標に勉強してきましたが、これからの時代は受け身の勉強ではなく、自ら学ぶことが必要になってくるようです。
『子どもが自ら学ぶ力』を大切にしながら、子ども一人ひとりのペースに合わせて学習を進めることができる個別指導や家庭教師の指導は、新しい学習指導要領が目指す力が身に付きやすいと考えられ始めています。

ICT教育の導入で変わる子どもの学習スタイル
全国の小・中・高校の授業で取り入れられているICT教育。ICT教育とは、「学習活動において必要に応じてコンピュータ等の情報手段を適切に用いて情報の収集・整理・分析・表現・発信等を行うことができる力であり、さらに情報手段の基本的な操作の習得や、プログラミング的思考、情報モラル、情報セキュリティ、統計等に関する資質・能力等」を育む教育です。

こういった学校での取り組みは子ども達の学習スタイルにも変化をもたらしています。
子ども達が自宅学習をしている時に解答や解説書を読んでも分からない問題にぶつかったとします。これまでは、一人で理解できない問題は側に教えてくれる人がいない限り、そのまま放置されることが多かったのではないでしょうか。

しかし、今の子ども達は「知らないこと、分からないことをインターネットで調べる」「掲示板で質問する」「人気講師の分かりやすい解説動画を探して視聴する」「共有ノートアプリで同世代の解き方を確認する」など、ITツールを活用した勉強法を取り入れ、分からない問題にも諦めずに取り組むようになっています。

リーズナブルな「費用」で受けられる!「オンライン学習」
これまで個別指導や家庭教師の利用率が低かった理由の「高額な学習費用」に関しては、「オンライン学習」の導入によりリーズナブルな授業料に変わりつつあります。
オンライン授業では、教室運営の費用や家庭訪問のための交通費などが削減されるため、通常の対面授業の場合と比較して3割~4割程度、授業料が安くなっているケースもあります。

集団塾と併用して自分の不得意分野のみオンライン個別指導を受けたり、「英作文対策」や「小論文対策」といった個別指導が向いている学習にオンライン家庭教師を利用したり、部活動や友達付き合いで忙しい学校生活のスキマ時間にスマホで個別に学習したりというような柔軟性をもった新しい学習スタイルが今後増えてくるかもしれません。

オンラインのメリットを活用!「オンライン専門授業」
コロナの流行し始めた1年半ほど前から、利用環境が飛躍的に向上しているのが「オンライン専門授業」です。

緊急事態宣言や外出自粛が長引くなかで、多くの塾が「オンライン授業」を始めました。なかでも、オンライン授業のみに特化して専門的に指導をおこなっているオンライン塾・オンライン個別指導塾・オンライン家庭教師の授業では、オンライン授業のデメリットをなくす工夫が多く取り入れられています。

実際にオンライン専門授業でおこなわれているイベントやシステムについて、いくつか例を挙げてみます。

◆【実際の授業の雰囲気や教えてくれる先生を事前に確認できるイベント】オンライン授業を専門に行っている塾では、オンラインの手軽さを活用して、契約前に実際の授業内容やカリキュラムを相談できるイベントオンライン学習相談会・オンライン保護者個別面談や教えてくれる先生の雰囲気を体験できる体験授業の申し込みを随時受付しているオンライン塾が多くあります。

◆【部活などで忙しい生徒にも対応できる授業時間設定】
オンラインで何時でもどこでも学習できることを活用し、学校登校前に学習する「早朝学習」や遅くまで練習をおこなっている部活動を終えて帰宅後に学習する「深夜学習」などもあります。

◆【オンライン授業だから板書や授業録画が簡単!】
オンライン授業ではZoomの「ホワイトボード」機能を利用して先生が画面に図や式を書いたり、「書画カメラ」で手元のノートを画面に映してくれるため、板書が間に合わなくても授業内容を録画して後でゆっくり見直すことができます。

たくさんの工夫がなされた「オンライン専門授業」は、日々IT機器とインターネットに囲まれ、SNSでのつながりに慣れている子ども達には、程よい距離感があり集中して勉強することができるようです。

3.「個人契約が人気!?」オンライン家庭教師の依頼方法

実際にオンライン家庭教師を依頼する方法についてみていきましょう。
契約別でみると「個人契約」と「家庭教師斡旋会社に依頼」する二通りの方法があり、先生のタイプとしては「プロ家庭教師」・「学生家庭教師」・「社会人家庭教師」がいます。
口コミの評判をみていくと、個人契約の家庭教師のほうが満足度が高いようです。

■「個人契約」「斡旋会社依頼」のメリット・デメリット」
個人契約とは、家庭教師と家庭で直接契約をする形態です。知人や家族に家庭教師を紹介してもらう、大学の学生課や生協の掲示板で募集、家庭教師マッチングサイトに登録する方法などが考えられます。

家庭教師と個人契約をするメリットは、授業料が安い点です。斡旋会社に依頼する場合は、授業料に斡旋手数料が含まれている分、高くなります。また授業料の支払いが前払い制だったり、高額な教材費が契約に含まれていることもありますので契約前には入念な確認が必要です。
また、斡旋会社の場合はどうしても会社の都合で家庭教師の先生が紹介されてしまうこともあります。個人契約の場合は時間や手間はかかりますが、納得いくまで子どもに合った家庭教師の先生を探すことができます。
 
家庭教師と個人契約をするデメリットは家庭の負担が多くなる点です。家庭教師を探し先生を選ぶところから始まり、授業内容の相談、学習進捗状況の確認、授業料の支払いなど多くの作業を自分でおこなうことになります。斡旋会社に依頼した場合は、一定の基準を満たした先生を紹介してくれたり、先生が急に辞めた場合などは代わりの先生を紹介してくれたりといった安心感はあります。
しかし、オンライン家庭教師を依頼したことのあるご家庭の多くは、多くの手間がかかっても、個人契約のほうが「子どもにピッタリ合った家庭教師」に出会うことができたと感じているようです。
斡旋会社に依頼した場合、要望に合わせた先生を運営側がマッチングし家庭に紹介します。そのため、家庭ではその会社にどのような先生が何人程度在籍していて、実際にどのような授業をおこなっているかを事前に確認することは多くの場合できないようです。

■プロ家庭教師とは
長年、塾・個別指導・家庭教師などの教育の仕事に携わり、指導経験が豊富な家庭教師の先生です。様々なタイプの生徒を指導してきた指導実績や有名校や難関校への合格実績があるため、受験対策や偏差値アップなどご家庭の具体的な目標がある場合に最適です。
授業料は高めです。

■学生家庭教師とは
大学生や大学院生が先生です。生徒との年齢が近いため、生徒目線で指導やアドバイスをしてくれます。部活との両立や定期テスト対策、受験期の過ごし方など先生自身の体験談を聞くことができるところが魅力です。

■学習目的に合わせた授業を提供している家庭教師
教えることが好き・教えることが得意な主婦やシニアの方など。子ども達が理解できた姿をみることが嬉しいという方が多く、分かりやすい資料を手作りしていたり、授業に勉強が楽しくなる工夫を取り入れたりしています。まずは「学ぶことの楽しさを子どもに」と考えているご家庭にピッタリです。

4.体験授業や個人面談で「理想の家庭教師」に出会う

みなさんは、商品やサービスを購入する時、何を基準にしていますか?
NTTレゾナント株式会社が実施したgooリサーチアンケートの結果によると、商品やサービスを購入する時には『事前に情報収集をする』と回答した人が8割近くいることが分かります。
 多くの人は、商品やサービスについて、スマートフォンやパソコン等で、検索・レビュー等のクチコミチェック・SNS投稿などから情報を入手し、購入するかしないかの判断をおこなっているようです。

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家庭教師の先生探しも同じではないでしょうか。
「子どもに合う家庭教師はどうやって見つけたのですか?」という質問に対して、「子どもと相性のよい先生に出会えるまで、できるだけたくさんの先生の体験授業を受けてみました」という回答が多く見受けられます。
事前に家庭教師の先生の情報を多く入手できたほうが、安心して依頼できると考えているご家庭が多いということの表れではないでしょうか。

実際、授業を受けてみなければ「先生の雰囲気」「話し方」「教え方」「質問のしやすさ」「学習カリキュラム」「学習進捗の管理方法」など、様々なポイントを確認することはできません。
 
まず、ご家庭で子どもの学習状況や達成目標を話し合いながら、『家庭教師に求める指導内容』を明確にしましょう。次に、性別や、年齢層はもちろん、熱血タイプか落ち着いたタイプか、熟考型か反復練習型かといった家庭教師の先生への要望をできるだけ具体的に書き出していきましょう。
そして契約前に複数の先生の「体験授業」を受けながら、ご家庭の要望と照らし合わせていくと「理想の家庭教師」に出会えるチャンスが高くなります。

教育図鑑では、この秋、自分にあった家庭教師を探すことができる「家庭教師図鑑」をリリースします。
詳細についてはまた後日お知らせいたします。
こちらもぜひ活用してみてください!

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