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2024年7月の記事一覧

急反発した円、急落した日経平均

急反発した円、急落した日経平均

急反発した円、急落した日経平均 

 加速していた円安と株高(日経平均の上昇)が7月11日に「急変」した。今回はこれからの円相場と日本株について「目先」と「中期的」に考える。

 どちらも結論は、目先の調整はほぼ終わっており過剰な心配は無用となるが、中期的には今年後半にかけて世界の政治・経済の大きな変化を見極めなければならないとなる。

 当然すぎる結論でしかないが、そこを出来るだけ多方面から検証

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円買い介入実施

円買い介入実施

円買い介入実施

 日本時間7月11日の午後9時半に発表された米国6月消費者物価指数(総合)は、前月比がマイナス0.1%と2022年12月以来のマイナスとなり、前年同月比が3.0%上昇と前月の3.3%を下回った。

 これを受けて「さすがに」FRBによる利下げ予想が優勢となったが、発表直後に政府・日銀が5月2日以来の円買い・ドル売り介入を実施した。退任が発表されている神田財務官は介入の有無を公表し

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新たな円安レンジに入った円相場 2回目

新たな円安レンジに入った円相場 2回目

新たな円安レンジに入った円相場 2回目

 先週も円安は進み7月3日には一時1ドル=161.95円となった。2024年に入ると円はドルだけでなくトルコリラを含む世界中の(自由に取引されている)全通貨に対して下落している。

 さて先週の1回目のポイントは2つあった。

 1つは、ドル円が1986年12月以来、37年半ぶりの円安水準となっているが、より重要なことは土地・バブルが弾けて日本全体がパニッ

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新たな円安レンジに入った円相場   1回目

新たな円安レンジに入った円相場   1回目

新たな円安レンジに入った円相場   1回目

 ドル円は日本時間6月26日の午後7時過ぎに1ドル=160円台に乗せ、同28日の午前10時過ぎに1ドル=161.27円まで円安となり、同日のNY終値は1ドル=160.82円となっている。

 この水準は1986年12月以来、37年半ぶりの円安水準である。より重要なことは土地・株式バブルが弾けて株、債券、為替等が一斉に売り叩かれていた1990年4月の1ド

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