3行じゃない日記（2024.3.23）

タイミングというものがある。

住宅地にインド人経営のカレー屋が出来たのは数年前である。
いつか行こうと思いながら、なかなか行けない人見知りである。

家族で住んでいるようで、お子さんは地域の小学校に通っているらしい。
店の前を通るたびに、そんな様子が見て取れる。

今日また店の前を通った時、にわかに入ろう！と思った。
カレーを食べよう！という気になったのだ。

ああっ！！
けれど私は来週早々、白内障の手術があるのだ。

病人が知らない店で食べ慣れない物を食べてはいけない。

万が一にも何かあったらどうするのだ？

手術が先送りになって、目の不自由な生活が長引いたら？

でも、カレーが食べたい。
カレーが食べたい。
ああ、カレーが食べたい。

今しも近所で仕事をしていたらしい作業員二人が店に入って行く。
私も続いて入ってしまえ。

いや、ダメだ！！
何を考えてるんだ！？

家に帰って買い置きのレトルトカレーを食べた。

違うの！
食べたかったのはインド人の手作りカレーなの！！

手術が終わったら、きっとあのカレー屋に行こう。
そう誓う。

けれど時間も気持ちも体調も全てが揃うタイミングが果たしてまた来るか？

タイミングとは、むずかしいものなのだ。