小さいけれど大きな違い
昨日の自分の3行日記を読んで気がつく。
牛乳寒やフルーツ寒について〝プルプル〟という表現を使っている。
私としたことが!
違うんだよ!
寒天とゼリーは食感が違う。
ご存知ですよね皆さん?
海藻由来の寒天は、食感がサクサク。
動物由来のゼリーは、食感プルプル。
これって小さいけれど大きな違いなんだよ。
たとえばあんみつ。
できればクリームあんみつがいい。
クリームの乳脂肪と小豆の餡子と甘味が程よくマッチ。
そこに寒天のサクサクが加わると食感も爽やか。
口直しに塩味の豆。
クリームあんみつは味覚と食感の宝石箱や~!!
なのに、あんみつにプルプルのゼリーを使う店がある。
許せない!
その頼りない食感はあんみつには断じて合わない!!
一方でフルーツゼリー。
甘く酸味のある果実をプルプルゼリーが包み込む。
これが寒天だと力強過ぎて、フルーツの食感を邪魔する。
フルーツゼリーこそゼリーの独擅場だよ!
そうだ!
それで思い出したけど。
地元にレモンケーキの店が出来たのは数年前のことだった。
どこの地方だったか柑橘系本場のケーキ屋だった。
関東地方への進出は初めてとのことで。
小さな店は開店するなり大行列。
さっそく行列のない時間帯を狙って買った。
地元民の特権さ。
そして食べたレモンケーキは……
一袋に小さなケーキが何個も入っていたのだけれど。
数個食べただけで残りは冷蔵庫で眠ることと相成った。
いつか食べるだろう……という予想はたいがい覆される。
中身の大半が残っている袋は賞味期限が切れて、ゴミ箱行きとなったのだった。
少なくとも私は美味しいお菓子なら、その日のうちに食べ尽くしてしまう。
残しておこうと思っても、残っていたことはない。
つまりそのレモンケーキはまずかったのだ。
なのにお店は連日行列だった。
あんなまずいケーキが何故人気があるのか?
ずーっと疑問だった。
つい先日その店頭の黒板に発見したのだ。
黒板には、こう書かれていた。
〝米粉を使ったケーキ〟
それかよ!!
あれは米粉の味だったのか!!
どおりでまずかったはずだ。
私がケーキやクッキーに求めるのは小麦粉の香りである。
それが米粉じゃおいしいはずがない。(私見です)
米の香りが許されるのは和菓子である。
団子や大福餅なら大好きだ。
と、ここでまた細かい事を言い始めるが。
大福の皮をぷにぷにの求肥ベースにする店がある。
許せない!
大福の皮はすべからく米で作った餅であるべきだ。
どっしり重い餡子を包むのは、質実剛健な餅であるべきだ。
京都を謳った何ちゃらいう大福は、明らかに求肥ベースで皮を作ってる。
そんなの大福餅じゃないやい!
(私見丸出し)
そうだそうだ!
また思い出した。
最近、厚揚げに妙なぷりぷり感を感じることがある。
そも厚揚げとは、大豆で出来た豆腐を揚げた物である。
なのにぷるぷる厚揚げの原材料を見てみれば、タピオカなんが入っている。
あの豆腐由来にはない奇妙なぷるぷる感はタピオカ粉によるものか。
許せない!!
ハァハァハァ……!
言い始めたらきりがない。
ハァハァハァ……!!
つまり、寒天とゼリーは似て非なる物なのだよ。
小麦粉と米粉しかり。
大豆とタピオカ粉しかり。
小さな食感の違いは、大きな食欲の違いにつながるのだ。
と、重箱の隅をつついてみた。
ちなみにそのレモンケーキの店は、今も客でにぎわっている。
米粉好きは多いらしい。
善哉善哉。
どっとはらい。