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社内勉強会を“効率化”するために導入した「ツール」と「仕組み」をシェア
こんにちは!エディnote!編集部の堀田です。
今期より「社員の成長」をさらに後押しするべく、社内勉強会のリニューアルを実施しました。新たな仕組みで運用すること1ヶ月。なかなか良い感じで回っていると感じますので、刷新した「ツール」と「仕組み」についてシェアしたいと思います。
・社内勉強会がなかなか定着しない
・社員の成長を促したいものの、そこまで人員や予算が割けない
・そもそも、“社内勉強会”という文化がない
といった方はぜひお読みくださいね。
(かつて当社はすべて当てはまっておりました…)
1.社内勉強会に関する悩み
まず、当社が前期までに抱えていた社内勉強会に対する状況を整理しますね。
・不定期&不確実な勉強会
「年間計画を立てて…」「週に1回は必ず開催して…」という考え自体がありませんでした。マネージャー会議のなかで「これについて学んでほしい!」という意見が持ち上がった際に、該当者のみを集めてひっそりと開催。
繁忙期には勉強会の開催自体を控えますし、学ぶテーマも明らかに偏っている実態がありました。
・多忙なスタッフにのしかかる資料作成
社内勉強会のファシリテートを行うのは、基本的にスキル・知識・経験を備えたマネージャーとしていました。つまり、実務でも複数の案件を抱え、メンバーのマネジメントに頭を悩まし、打ち合わせや会議も多い階層の人たちですね。
そのため、「勉強会の資料を作成してください」とお願いしようものなら、かなり微妙な反応に…。一生懸命スライド資料を作成したとしても、社内勉強会が仕組み化されていないため、1回使用したらもう使われることはありませんでした。
・新人は見て盗み、体で覚えるもの
少し大袈裟かもしれませんが、新人に対して「先輩の仕事を見て盗んで」「現場を経験して体で覚えて」といった考えが漂っていた気がします。それではダメですね。
転んで立ち上がる方法を教えるのも大事ですが、できれば「転ばない方法」を先んじて教えてあげたいところです。
とはいえ、前線で活躍しているスタッフのほとんどが見て盗み、体で覚えてきた世代の人たち。当社は「編集力」「社会人力」を大事にしていますが、それらを定義して、可視化することの難しさから背を向けてしまっていました。
以上が前期までに抱えていた当社の悩みです。
社員の成長は会社の未来を創る。今いるメンバーで最大限の力を発揮できるように、社内勉強会に本気で向き合うことに決めました。
2.社内勉強会ツール「ロクゼロ」を導入
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真っ先に考えたのは、社内勉強会におけるマネージャー陣の“負担軽減”です。つまり、「スライドや資料を作成・準備する時間を省きたい!」という部分。解決策をざっと調べたところ、「社外セミナーに参加する」「社外講師を招く」「eラーニングを導入する」の3つの選択肢がありそうでした。
いろいろ調べた結果、当社は「ロクゼロ」というツールを導入することにしました。
「ログインして、 学習ネタ(投影用資料・テキスト)を選ぶ。ページをめくる。自分で考える、みんなと考える」
ロクゼロは直感的に操作ができる電子学習コンテンツ。これから社内勉強会をはじめるチームにも使いやすく、容易に活用ができます。
ロクゼロの「良い!」と思った点をまとめると…。
・すでにスライド資料が用意されているので準備がラク!
・ファシリテーターは社内スタッフなので、一般知識+専門知識をセットでレクチャーできる
・運用コストが低い! ←現在は最大5ヶ月のトライアルを利用しています
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こんな感じでスライド資料がずらっと並んでおり、「受講者用資料」「ファシリテーター用資料」がセットで用意されています。ここから好きなテーマを選んで、4名くらいのグループで勉強会していく感じになります。
学習テーマは以下が一覧になるのですが、月に何本かは増えていくようです。
▼学習テーマLINE UP
https://rokuzero.jp/wp-content/uploads/rokuzero_2022_5.pdf
あくまで社内のスタッフがファシリテーターになるので、一般的な知識+実践につながる専門知識をセットでレクチャーできる点が気に入りました
例えば、「フォロワーシップ」をテーマにすると、「編集者にとってのフォロワーシップって◯◯だよね」「実際にあのお客さんとの仕事でこんなケースがあって、これこそフォロワーシップが発揮できた事例だよね」みたいな感じ。
自社にとって不要と思われる部分はサクッと飛ばしても良いし、資料の内容に違和感を覚えたら「こう書いてあるけど、実際はこうかも」って誘導もできます。
3.社内勉強会の仕組み
勉強会は対面では行わず、バーチャルオフィス(oVice)上で行っています。
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こんな感じ。
顔出しもしていませんが、コミュニケーションで不自由さは感じないと思っています。ファシリテート側の実感ですが、むしろ顔を見ない分、緊張感が適度に緩和されてスムーズに話せる気がします。
(人の目を見て話すって、緊張するじゃないですか…)
一回の勉強会で参加する人数は3〜4人。ファシリテート側の準備は30分未満程度で資料をさらっと読み、勉強会自体は1時間で終わるように設計されています。
・勉強会の頻度
現状、下記のような形で半期計画を立てました。
・一般社員…月に1回(3グループで開催)
・新人社員…2週間に1回(1グループで開催)
上記のサイクルでしっかり開催できるように周知。テーマは少なくとも“次回分”は前もって決めるようにしています。
少人数で開催することのメリットとしては、スケジュールを調整しやすい点ですね。個々人の予定に沿って勉強会の日程を決めているので、「急に予定が入った!」という場合でも、リスケがしやすいです。
新人勉強会では「社会人基礎力」「報連相」「情報感度」「ロジカルシンキング」などを学んでいってもらう予定ですが、これが結構興味深くて。学び直しという意味でも一般社員に知ってほしい思いがあり、バーチャルオフィス上で飛び入りの“盗み聞きOK”という形にしました。…が、現状はなかなか盗み聞いてくれるスタッフはおらず。
「このテーマなら聞いておきたい!」「作業しながら盗み聞きしてみようかな」など、自発的な学びにつなげることが今の課題として感じています。
4.おわりに
ツールを導入して一発で解決!というよりかは、ツールを活用して“起点をつくる”という感覚がしました。ロクゼロというスライド資料のストックがあることを前提として、自社の風土やスタッフの人柄に合った制度や仕組みを設計していくような。
それと、ファシリテート側の学びにもつながるので、あらためて社内勉強会の大切さを実感。ふだんの仕事で感じる小さな疑問やモヤモヤを解消する場にもなりますしね。
それでは!