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イギリスのホームレス女性の現実


こんにちは。

先日3月8日はInternational Women's Day(国際女性デー)。

SNSを通して海外、国内での沢山の活動や声明を見聞きし、女性のEmpowermentが進んでいる事を再確認しました。

女性の社会的権利は未だにマイノリティーとして受け止められており、向上が望まれています。

国際女性デーは多種多様な状況下のすべての女性のための記念すべき日であると同時に、私達男性側も女性の権利に目を向け、姿勢を改める良い機会です。


今回は女性の権利に関する様々な問題の中から、ホームレス女性を取り上げ、普段注目される事の少ない彼女らの現状や私達ができる事について書いていきます。


では早速始めましょう!


まずなぜこの問題を取り上げたかといいますと、先日国際女性デーについて知識を深めようと思い、ネットで記事を漁っているとDazed Magazineでイギリスの女性Empowermentについての記事を発見したのがきっかけです。


https://www.dazeddigital.com/life-culture/article/43638/1/help-homeless-women-international-women-s-day


もともと女性Empowerment関連の記事には興味があり、見つけ次第読んでは理解を深めていたのですが、ホームレスに関する記事は初めてでした。


一般的に軽視されがちな女性の社会的立場や権利の中でも、ホームレス女性の立場や権利はほとんど目を向けられず、無視されているのが現状です。


現在イギリスには約320,000人ものホームレスが存在し、総数は1年で約13,000人も増加していると言われています。

そのうち14%が女性で占められており、64%が仮設住宅あるいは道路で悲惨な生活を送っています。


先程述べたように、ホームレスの人々は社会から締め出され、幽霊のように存在しないものとみなされている状態です。

政府やメディアは関心さえ示さずに放置状態のまま時間だけが過ぎています。


このような状況下で、私達にできる事はなんなのか。


1. ホームレス女性を支援する団体やチャリティーへの寄付、サポート

チャリティー団体への寄付は最も簡単で効果的な方法の1つ。

タオルや下着などの生活必需品の供給だけには留まらず、生理用品や励ましのメッセージもホームレスの女性の悲惨な現状を改善することができます。

現に、多くのホームレス女性が同じ生理用品や絆創膏などの救急物資を使い回しせざるを得ない事は明らかになっています。

お金だけでなく、物資を供給する事で彼女らの生活を少しでも楽にする事で、性の乱用を防ぐ事ができます。



2. 隠蔽されているホームレスの現状に目を向けること

ホームレスの人々の生活や存在に関心を示し、理解に努めようとする姿勢は現在の状況を変えるための大きな一歩です。

ホームレス女性の大半がシングルマザーであり、その子供達は自分がホームレスである事を恥じているという事実は見過ごす事ができません。

また、一般社会には未だにホームレスへの偏見や烙印が残っており、これを取り除かない事には人々の関心をホームレスの厳しい現状に向ける事は不可能です。



3. 政府への継続的な呼びかけ

正直なところ、私達が継続的に資金面や物資面で支援を行うとしてもやはり限界があります。

一気にこの現状を打開する方法は政府に対策を呼びかけ、行動を促す事です。


4. 男性の性教育の厳格化

先程も述べたように、ホームレス女性は自分の体を売る事でより快適な生活環境を手に入れようとしている事が判明しています。

ここから推測できるように、ホームレス現場での性の乱用は私達が思っているよろももっと深刻な状況です。

実際、性行為を断れば生活水準の悪化は避けられず、子供を持つ女性にとってはより子供を養うのに困難な状況に陥ってしまいます。

この状況の深刻化を防ぐため、男性への早期からの性教育によってホームレスへの烙印や偏見を取り除くことが不可欠です。


5. 直接欲しいものを尋ね、手渡す

1番簡単そうに聞こえて実は1番難しいのがこれ。

直接欲しいものを尋ねることに違和感、罪悪感を感じる人も多いと思います。

ホームレスを見下しているような感覚を覚えるのは無理もありません。

実際、ホームレスの人達は自尊心、いわゆるプライドが高く他人の手を借りる事を拒むと言われています。

しかし、直接尋ねて手渡すことは即効性が高く、尚且つ効果的です。


私達は競争の激しい社会で日々生きているため、なかなかホームレス女性の現状まで目を向ける事は難しいかもしれません。

けれども、私達が彼女らの悲惨な現状に気づき声を上げなければ、一向に現状は好転せず、このまま進んでいくのは間違いありません。


本来持つべき女性の権利を再獲得するためにも、この記事をきっかけにホームレス女性の実態に関心を持って欲しいと思います。