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初めて使うサーバーはおてんば娘でじゃじゃ馬さ【新ビールサーバー試飲会】

お客様にご協力いただいて、営業とは違って
新しいサーバーでの試飲会第一弾を開催しました。

水を通して使ったりはしてみたのですが、
あらためてビールを注ぐというのは全然違うのです。

そもそもチラーコイルを使った経験がないので、
職人さんから事前にあれだけ注意されたにもかかわらず、
チラーコイルの中を凍らせてしまい、
開催直前から最初四苦八苦しておりました。

ぬるま湯で溶かして対応し、
それで少しビールのロス(廃棄)を出してしまったり。
そもそもこれは前夜に練習しておくべきだったかもしれません…

チラーコイルは管の中に水が残っていると凍ることがあり、
それが詰まって悪戦苦闘することがあるのは前知識でわかっているのに、
それでもその失敗をしてしまう、嗚呼…

今回はお客様に飲み比べをしていただき、
簡単なアンケートにお答えいただくという流れで会を進めました。
同じビールでも使う機材とガス圧でどう感じるのか?
①チラーコイル ガス圧1.3k
②チラーコイル ガス圧2.0k
③コールドプレート ガス圧1.3k
④コールドプレート ガス圧2.0k
※チラーコイルとコールドプレートの話は先日の投稿をご覧ください


しかし、思った通りには進まず、というのは
初めて使用する機材にありがちな事象でしょう。
最初に出したロスもあって、③の途中でビールがなくなるという失態!
なんとかお隣のバーからキリン一番搾りの樽をお借りして
お客様のご不満を回避するという、趣旨とズレた試飲会となりました。


お客様の感想は、③を途中まで飲んだ方で、
「チラーコイルの方が不安定なので、
 森さんみたいに技術を出すお店にあってる」
(技術が反映される・他のお店で飲めない)とおっしゃった方がいて、
それはボク自身も試飲をして感じた部分だったんです。
感じたと言うのはおいしかった、もしくは
これからもっとおいしくなるという実感的予測です。

余談ですが、
お隣のバーから借りたビール(一番搾り/使いかけのやつ)を
飲んでいただいた後に、お隣のバーがすぐに
新樽を発注して追加で貸してくださったんですが、
それを飲んだお客様が一様に
「樽が新しいだけでこんなに美味しいんだ」と
開封後の管理や製造の若さに、
明白に反応していらっしゃったのも面白かったところです。

とにかくビールを十数年注ぎ続けていても、
新しい機材には四苦八苦するということ。
道具は使えば使うほど、愛着の返礼としての
技術のフィードバックがあるもんなんだと感じます。

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