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2月14日以降もつづくバレンタインデー〜すべての過去は物語に変わる[番外コラム]

百貨店から催事出店の依頼をいただいたり、
ビール醸造所から出店サポートの依頼を受けたり、
エデン特急ではお店での営業以外のお仕事も取り組んできました。

それは2016年10月の開業前からずっと大切にしていることで、
今回はその2016年2月のバレンタインデーのお話。

この年のバレンタインデーは大阪のCRAFT BEER BASEさんの
阪神百貨店での「ポートランドフェア」(バレンタイン併設)と、
神奈川のサンクトガーレンさんの大阪高島屋での「バレンタインフェア」の
二軒をハシゴするようなスケジュールでした。

阪神百貨店での第一回ポートランドフェア。
期中にも拘らず、目標売上の数倍の推移ということで、
閉店後の売場で打ち上げが開催されました。
つづいて、高島屋でのバレンタインフェアに移動。
チョコレートビールのボトルはバカ売れしましたが、樽生ビールは苦戦。
昔からのお客様が大勢駆けつけてくださり助けていただきました。
毎夜、閉店後にチョコレートのお裾分けが回ってくるので鼻血を出してしまいました。

二週間休みなしでの立ち仕事でしたので、
2月15日はもうぐったりと昼過ぎまで寝ていて、
その日の終わりには地元の駅前の立呑屋さんでチルアウト。

ぼーっとしていると、肩をトントン。
振り返るとお話をしたことのない中年男性が
満面の笑みで立っていらっしゃいました。

その手には…

ラッピングされた“チョコレートビール”!!

その立呑屋には共通の知り合いが多く、
その中年男性はFacebookの投稿で、
わたくしが“チョコレートビール”を売っていたことを
ご存知だったそうなんです。

「カノジョから今日もらったよー」
中年男性の後ろに立っておられた女性が、
フッと笑みをこぼされました。

「ありがとー」

お二人はボクに手を振りながら、
そう言って店外へ出て行かれました。

バレンタインは終わりましたが、
ボクたちが届けたビールが
笑顔を生んでいる瞬間まで目撃できたのです。
そして、わざわざ「ありがとう」の言葉まで。

「ありがとう」

ええ話や〜


[今日の蛇足]
百貨店やビール会社からご依頼いただくのはなぜかと言いますと、
物販での勤務経験や、百貨店にテナントとして入っていた経験もあるので、
接客に関してはもちろんのこと、百貨店でのレジ応対や入金などの
細かいルールに慣れていることがあるでしょう。

更に、物販の経験から商品陳列ができること(VMDの知識あり)、
そして何よりビールの機材の設営から清掃、撤去までひとりでできることです。

たぶん、クラフトビール業界でもっともイベント出店に向いていると
自己評価しております。
落ち着いたらまた出店したいんですが、
二年間お付き合いがなくなってしまったので、
イチから関係性を作り直さねば難しいかもしれません〜

「人生の転機は、餃子を食べている時にやってくる」
餃子の王将のポスターにそう書かれていました。
このイベント出店から数日後、経験豊かな人生の先輩に今後の相談をしたんですが、
この時はイベント出店中心での独立を考えていました。
しかし、ここから半年後に大きく変わります。


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