Eden No.87

オリジナル曲を作っています。 https://big-up.style/artists/171649/tune_packages アマチュア音楽界を見て、疑問に思うことや感じたことを書いています。

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最近の記事

「ふつうの軽音部」4巻を読んで昔のライブハウスに思いを馳せた話

前に「響けユーフォニアム」も「ぼっち・ざ・ろっく」も簡単に楽器が上手くなりすぎだと思う、という話をしました。 そしたら、そんなところがリアルなマンガが登場しました。 前にも紹介した、原作:クワハリさん、作画:出内デツオさん「ふつうの軽音部」です。 面白いんですよ。4巻にきてやっと主人公がミュージシャンとして活躍の片鱗を見せはじめた感じです。 社会的評価も高いようで「次にくるマンガ大賞2024」第1位だそうです。 となるとアニメ化とかあるんじゃないの?と思うのですけれど、映

    • 創作における「情緒資源」と人生

      アニメ「推しの子」を見ていたら、行き詰まった作曲家が出てきました。 40代に入って、もう感情面で創るネタがない。 その人は、依頼者からのビデオメッセージでやる気を取り戻すのですが、あるアニソンSSWの方が同じことを仰っていたのを知っています。 「言いたいことなんてロックバンドをやっていた20代で使い果たしていた。だから今はテーマがもらえるアニソンの方が楽」みたいなことを仰っていました。 私は感情面のネタを「情緒資源」と呼んでいます。 若い時はそれが無限にあると思いがちです。

      • 「拍を強くする」「4分を強くする」練習

        最近は新曲を発表しつつも、地味な練習をひたすら続けています。 非常にシンプルですけれど、これって地味に難しいと思うのです。 ドラム練習でいうところのチェンジアップになるのでしょうか。 メトロノームに合わせて、口でカウントをしながら2拍3連を弾くと、意外とできなかったりします。 あと、拍の取り方やノリが2拍3連のところだけ変化してしまったりもします。 私のような初心者の演奏においては、拍の意識を高めるためにカウントすることに集中して、演奏を自動化するくらいがちょうど良いのでし

        • 【番外編】ラーメンを食べる旅

          今月25日(日)に新曲を発表します。 5月から作っていたのですが、生活の変化があり、時間が作れず大変に難航しました。 また、ダイエットしていて、それがある程度成功しました。 そこで、その祝いとして、夏休み初日にラーメンを食べに行くことにしました。 竹岡式ラーメンというものが千葉にあり、私の生まれ故郷近くなので慣れ親しんでいて、それが食べたいと思った次第です。 しかし、竹岡は遠い。 そこで比較的近くの竹岡式ラーメンの店へ行くことにしました。 柏市の「39名(サクナ)」さん

          【ギター練習】左手の自動化と「強い4分」

          大変お恥ずかしい話なのですが、ギターで2拍3連の練習をしていて、拍をカウントしながらだとできないことに気づきました。 それで、拍をカウントしながら弾く練習をしているのですが、これが単純なことながら意外と効きます。メトロノームの裏拍に合わせるともっと効果的。 かなり左手を「自動化」しないとできないからというのもあるし、より拍を意識することで、前にも書いた「強い4分」を作ることにもなるのかも、という印象を持っています。 思うに、楽器を弾くときは拍だけを意識するぐらいで、他は全

          【ギター練習】左手の自動化と「強い4分」

          池袋アニメーションフィルハーモニーの件について

          アニメ専門オーケストラ、池袋アニメーションフィルハーモニーによるコンサートのチラシやHPで生成AIが使われたことに対し「けしからん」という意見がSNSで流れて、出演予定者や協賛スポンサーが離脱している問題について。 個人的には「離脱者や企業は感情的なSNS内の一部の意見に過剰に反応していないか?」と考えています。 なぜなら私はAIシンガーやドラマーで曲を作って、サブスク等で配信しているから、他人事ではないわけです。 イラストの生成AIには学習機能があって、特定のイラストレ

          池袋アニメーションフィルハーモニーの件について

          YouTubeとニコ動で音楽作品発表をやめたら満足が待っていた

          自分の作品について、YouTubeとニコ動での発表をやめてサブスク等の配信サービスに限定しました。 結果、とても満足です。 その理由を説明します。 再生回数や「いいね」の数に惑わされないYouTubeでもニコ動でも、作品内容を聞く前に、再生回数や「いいね」の数が受け手にとって第一の評価になります。 しかしサブスク等であれば、接触してくれた人が、再生回数や「いいね」の数に惑わされることがありません。それがなくなったのはとても嬉しいです。 YouTubeでもニコ動でも広告の結

          YouTubeとニコ動で音楽作品発表をやめたら満足が待っていた

          茶道に見た「楽器練習の極意」

          森下典子先生「日日是好日 -『お茶』が教えてくれた15のしあわせ-」を読んで、「これは楽器の練習にも通じるのではないか」と考えた部分を抜粋してまとめました。 「形」から入る 私は、どうしても考えから入ってしまうところがあります。 しかし、練習とは「運動の自動化(無意識化)」であることは認識しており、まずそれを目指すべき、ということなのかなと考えました。 考えるな「運動の自動化(無意識化)」を実現するにあたり、思考というものは邪魔になるのかもしれません。 今に集中しよう

          茶道に見た「楽器練習の極意」

          音楽スキルは言語スキルに近い

          以前から「音楽のスキルは、言語のそれに似ていると思う」書いてきたのですが、やはりそれは当たりだったみたいです。 音楽スキルが脳内において言葉を話すのに近いスキルだとすると、大人が音楽を始めるのは苦難の道であるということに説得力が出ます。 大人がネイティブ級に外国語を使えるようになることは、簡単ではないことは誰にでも想像できると思います。 ネイティブということは、成長期の脳が経験することに他なりません。 つまり、逆に言えば、大人になってから音楽をやるのは大変だし、子供時代か

          音楽スキルは言語スキルに近い

          ギターはリズム楽器

          私は、ギターとは基本的にリズム楽器だと思っています。 エレキギターを普段弾かないからというのもあると思います。 でもギターは噪音がどうしても出る楽器です。 噪音は「騒音」ではありません。音の高さが特定できない音。非楽音、つまりノイズです。 あるとき気づいたのですが、ギターが上手い人は、このノイズ(噪音)をリズムに乗せているのです。 それをどうやったら実現できるのか、についていろいろ試した結果、「音価(時間)の分解能が高ければ自動的にノイズがリズムに乗る」ということに気づき

          ギターはリズム楽器

          練習しても楽器は上手くならない?

          アニメ版「ぼっち・ざ・ろっく!」のヒットでギター(レスポール)を手にした人たちが挫折して売ったギターが余って市場価値を落としているわけです。 でも売った人をバカにするもんじゃないですよ。チャレンジしてちゃんと諦めたんだから。それだけでも立派です。 少なくとも、マンガみたいに簡単に楽器は弾けるようにはならないという事は学べたわけですから。 練習するのは前提前にギターを弾くための筋肉と神経、そして、それを育てるには時間がかかることを書きました。 たぶん、楽器全般同じでしょう。歌

          練習しても楽器は上手くならない?

          BPM30以下メトロノーム

          突然ですがBPM30以下を設定できるメトロノームは、私が知る限りSEIKO SQ200だけなのです。(買った頃の知識) BPM30以下で何を練習するかというと、例えば4/4拍子BPM80でクリックを合わせるとして、1小節に1回クリックを鳴らすなら、BPM20で設定すればいいわけです。2小節に1回ならBPMを10で設定します。 これが自分は役立つ練習だと思っています。 2小節に1回合わせるだけとなると、私のようなリズム感のない人間は当然のようにズレます。 それの修正を続ける

          BPM30以下メトロノーム

          アイドル進化論2024

          秋元康さんがAKB48から始めたシステムを考えるに、 複数のタレント事務所で燻っている女の子を集めて「会えるアイドルグループ」を結成。 握手という接触でより強い脳内ホルモンを提供。「特別感」つまり「推し」の形成。 つまりアイドルのキャバクラ化。 複数、各地に展開。 投票でメンバー間でも競争を煽ってお金をさらに動かす。 「卒業」システムでメンバーの鮮度を維持。育成コスト削減、ニュースを獲得。 です。うまいシステムです。 さて、その後です。 かつては「万人に一人」

          アイドル進化論2024

          「ふつうの軽音部」「吹部やめたい萩野さん」を読んで

          サクセスストーリーではなく、成功を目指さない音楽愛好者の話があっても良いと思っていました。 その点で、これから紹介するマンガが面白かったです。 どちらも高校の部活動の話です。 「ふつうの軽音部」(原作:クワハリさん、画:出内テツオさん)、「吹部やめたい萩野さん」(桃原さん) どちらもコメディ作品で、部員のモチベーションが低いのが特徴です。 「ふつう〜」はこれからサクセスストーリーになりそうですが、1巻は人間関係のギスギスも含めて、緩くてダメな空気が詰まっています。 で

          「ふつうの軽音部」「吹部やめたい萩野さん」を読んで

          時代別のバンド演奏や宅録作品を聞いてみた

          昔のアマチュアバンドや宅録作品の動画を探してみました。 バンド演奏◼️1965年 1965年に楽器メーカーブランド、グヤトーンが主催したコンテストだそうです。 演奏はすごいと思う。ただ、チューニングが合ってないバンドが普通にいる。全国大会なのに。 どうしてここまで合っていないのか? どうやらこの時代はチューナーがなかったらしいのです。 蛇足になりますが、少年時代のビートルズのジョンがポールに接近した理由は、「ギターのチューニングができたから」らしいです。 また楽器の精度も

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          ローファイと呼ばないで

          SNSで知ったRocket or Chiritori「Tokyo Young Winner」にハマってます。1997年に高校生が作った作品です。 たぶん4トラックのカセットテープMTRで録音されています。 当時、デジタルストレージのMTRが発売され始めた頃でしたが、ただの4Tr.MTRのカセットテープがデジタルストレージになっただけのものでした。 私はその頃データMDという、今となっては「そんなのあったの?」というデジタルストレージメディアの4Tr.MTRを使っていました

          ローファイと呼ばないで