『自己コントロール能力』の重要性
自己コントロール能力とは何か。それは…
『今やりたいことを我慢し、長期的な目標に向かって行動できる能力』のことです。
学生であれば…
「ゲームをしたいけど、宿題を終えてからにする」
「スマホで動画を観たいけど、もう少し勉強してからにする」
大人であれば…
「動画を観たいけど、将来の為に一つ何かに挑戦する」
「ダラダラしたいけど、本を少し読んでみる」
というような感じですね。
特に学生には将来の夢や目標が無いという方が少なくありません。
目標が無くとも、しなければならないものがある中でそちらを優先して取り組めるかどうかというのも自己コントロール能力の有無が関係します。
なので、全ての人に押さえていただきたい内容となっています。
さて、今回はなぜその自己コントロールが重要なのかを2つの研究から見ていこうと思います。
➀ニュージーランドで行われた研究では、約1000人の市民の自己コントロール能力を3歳から定期的に点数を付けていき、32歳まで追跡調査をしたというものがあります。衝動的に動いてしまったり課題に集中することができなかったりすると自己コントロール能力の点数が低くなっていく仕組みです。その結果、自己コントロール能力の高かった子どもたちは大人になった時に健康的で収入が高く、経済上の問題を抱える可能性も低いことが分かりました。
②362人の中学3年生に対して学年の初めに知能(IQ)テストやアンケート、自己コントロール能力のテストを行い、学年の終わりで成績がどれだけ伸びているかを調査した研究があります。結果、進学した高校や定期テストの成績、一日の勉強時間テレビを観る時間や欠席回数はIQよりも自己コントロール能力の方が、関係性が強かったということが分かりました。
この2つの研究から自己コントロール能力がかなり重要であることが分かると思います。
自己コントロール能力は生まれつきのものではなく、高めることはできます。
また、家庭の経済状況やIQとは関係がないことも分かっています。
「自己コントロール能力無いなあ」と思っている人でも今から意識して生活していくことで少しずつ良い方向へ変わっていきます。
一緒に頑張っていきましょう!
参考にしていただけると嬉しく思います。
(参考)
➀A gradient of childhood self-control predicts health, wealth, and public safety
②Self-Discipline Outdoes IQ in Predicting Academic Performance of Adolescents