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文学フリマin東京5/19

2024年5月19日、文学フリマに行ってきました。

最近、有給を使ってないし「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」の次の日を休みにして、ゆっくり過ごそうかな~と思っていたら、次の日の5/19が文学フリマだと知った。

文学フリマなど、そういった文学や詩の集まりに行って上手くいったためしがなかったけれど(いつも誰とも話せずにただ気になるものを購入して帰ってくる)、今の私はちょっと違う。
ユリイカの新人に選んでいただき、私のことを知ってくれている人もいるはずだ。その方々に挨拶したいという気持ちがふつふつと湧いてきた。
これは行くっきゃない!

私は家族にも友人にも言わず、ほら穴の中でひとり、こそこそと詩を書いてきた。
誰にも気づかれず投稿を続けていたら、2022年度のユリイカの新人に選んでもらった。ほら穴に光が差したのだ。
(「詩と思想」の新鋭に選んでもらったときも光は差したが、その光を上手く掴めないまま、気づいたら時が流れすぎていた)

私は意を決して
「会社員(趣味:詩を書くこと)」
から
「詩人(会社員)」へと心の肩書を変えた。
強い気持ちで。

当日、洗濯を済ませて、11時に京葉線へ乗る。
当日チケットもスマホから買えるということで購入して、X(旧Twitter)で気になるブースをチェックする。
買いたいものをゲットするのももちろんだが、私の詩を読んでくれていると思われる方に、感謝を伝えたいなという気持ちがメインだ。
やり取りしたことがある方、私のつぶやきにいいねをくれる方、みんな出店してるんだな~、かっこよ~、会うの恥ずかしいな~、
というか「江田つばきです!」と声をかけたところで、分かってもらえるのか???と
引き返したくもなったが、チケットも買っちゃったし、行くっきゃない。行くっきゃなかった。

新木場駅でりんかい線に乗り換える。
そしてこの間「ゴッホ・アライブ」で行ったばかりの天王洲アイル駅で、東京モノレールに乗り換える。
東京モノレールは乗ったことあるんだっけ?あったとしてもずっと前だな。
水辺の上をすべるように流通センターに向かう。
車内が混んでいたので、窓に向かって立っていたのだが、流通センター駅に着いた途端、乗客のほとんどが降りる。
・・・みんな文学フリマに向かうのか!?
正直、めちゃくちゃ驚いた。他にもイベントをやっているのかな?と思ったが、ほとんどが会場の東京流通センターに吸い込まれていく。
老若男女。ベビーカーを押す人もいた。すごいぞ文学フリマ。

会場の外はすごい行列だった。
まずは空いていそうな第二展示場から行こうかなと列に並んだら、それは当日券を買う列だったようで、途中で抜ける。
しょうがないから一番長い列に並び、チケットを見せ、リストバンドをゲット。第一展示場に入ろうとする。それも戸惑ってしまうぐらいの人混み。
でも居る場所もないし。えいや!と飛び込んだ。

おひとりおひとりのことを書くのは忍びないので割愛しますが、ご挨拶した皆さんがとても優しかった。
私も話しかける際に(誰???)となったら申し訳ないので、X(旧Twitter)のプロフィール画面をスマホに表示しておき、
「江田です!」とスマホをかざしながら声をかけてみた(怪しい)
すると皆さん「あー!江田さん!」と素敵なリアクションをくれた。
江田さんの詩が好きだと言ってくれる人もいた。
すごいー・・・!
めちゃくちゃ感動して、うっすら目に涙がたまった。
(私をユリイカの新人に選んでくれた大崎清夏さんにお会いしたときはその涙がこぼれた)
そのあとは不審な動きを見せていたかもしれないが、皆さんが販売されているものを買わせてもらったり、詩ではないブースをそっと回ったりもした。

文学フリマに来る人は、みんな何かしらの創作をしているんだろうな。
していなくてもお目当ての作家さんに会うために、文学界の潮流を追うために、日曜日に流通センターにやってくる。
すごいなー・・・と、とにかく圧倒された。

あと大好きな山崎ナオコーラさんが出店されていて、本にサインを書いてくれるという情報を得たので行ってみた。
私は山崎ナオコーラさんの本を読むと、自然と涙が出てくる。
こう、文章の、温度?思考?が自分とマッチしすぎていて、感動させるような本でなくても涙が出てくる。
そんな作家さんは他にいなくて、不思議な気持ちで新刊が出るとチェックしていたのだが、ここ最近は追えていなかった。
(恥ずかしながらあんまり本を読んでいない)
また本を読む日常を取り戻したいと、まだ読んでいなかった「ミライの源氏物語」を買い、サインをいただいた。
「江田つばき様」と筆名の宛名も入れていただいた。

こうして手に入れた本を大切に抱えて帰ることになった。
あと帰りに同じタイミングで東京モノレールに乗った方が(印象的なバッグをお持ちだったので覚えていた)、私の家の最寄り駅に着いた時にもいてビックリした。
同じ地域から文学フリマに行っている人もいるのだ。
そりゃそうだけど。

ほら穴でひとりでこそこそ詩を書いてきた自分には、とても刺激的な一日になった。
そのあとも詩人としても自分の在り方みたいなものを考えて、ちょっとずつ動き出しています。
そしていつか自分も出店してみたいな~
とりあえず最初はどなたかに誘ってもらえるように精進しなければ~
というか詩を書かないと~!!
強くそう思いました。
人生一度きりなのだから、やり切ろう。


文学フリマで買った本




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