「考えるな、感じろ。」なんてムリだけど、感じてみて、ちょっと考えるなら出来るかな。
誰もが1度は?!聞いたことのある、かの有名な方が発したことば。
なんでこんなこと急に…?て感じですが。
最近自分の特徴的な行動に気がつきまして。今回はそんな自分にたいして送るnoteです。
2年妊活でやっと妊娠。同時に父親の難病が発覚。自分はつわりで思うように身動きがとれず、寝たきり状態。そんな時、転んでケガをしたのをきっかけに父は入院し、リハビリ病院にしばらくお任せすることに。
私は親と同居はしていないけど、介護で苦しむ母をみるのも辛かった。よく父の事を辛そうに、時には恨み節をこめながら、時には自分を責めたり、とにかく自分の気持ちを素直に話す母で、話をいっぱいした。自分は看護師だから、そんな母を支えたいし、感情を表出することが、どれだけ重要かわかっているからこそ、娘である前に看護師としての自分で親にも接していた。でも、私も苦しかったけど、素直に言えなかった。
メジャーじゃない難病の情報収集、温厚な父が別人のように変わって行く姿。苦しむ母。家族からは笑顔や楽しみが消え、殺伐とした空気に。私がなんとかしなきゃ、の一心だった。
そんな中の父の入院。心配はたくさんあったけど、正直ホッとした。家族は限界だった。
私のつわりもピークに達し、この状況で父が家にいたら、崩壊していたと思う。
つわり中は寝たきりで一切家事はおろか、しゃべることすら、生きていることすら精一杯。精神は崩壊してた。
毎日出来ないこと、苦しい事が頭をかけめぐって、自分の無力さや仕事をしている旦那に対して何もしていない自分。罪悪感を抱いたり、どうしたらうまくいくのか、この状況を乗り越えられるのか、ばかり考えて抗って、挫折のくりかえし。弱音は吐けず。
身もココロも限界までいった。
そんななか、あまりにも辛くて、夜中に救急外来を受診。脱水でヘロヘロだった。こんな夜に受診するのも、同業者だからわかる、人手のいない時間に申し訳なかった。
邪険に扱われるのを覚悟して行くと、対応してくれた看護師は忙しそうなのに「我慢して辛かったね~。大変だったね~。」と声をかけてくれた。
たったそれだけのひと言だけど、そのことばがどれだけ心にしみたか。
あぁ、私、辛かったんだ。それをわかって欲しかったんだ。
優等生な振る舞いに慣れていた自分。
頭で考えるんじゃなくて、感じていることに素直になってもいいんじゃないかな。
ストレスを抱えやすい自分。
まずは、自分が感じている思いに蓋をしないようにして、十分味わってみたらどうなのかな。
それからは、理性が働かないくらい、精神と体力の限界もあり、泣きながら旦那に必死に自分のつらさや、感じている思いを素直に伝えることができた。今までそんなキャラじゃなかったけど、とうに限界を超えてた。
でもそれが良かったみたい。泣きながら必死に訴える私を理解してくれて、私自身も感情を素直にだす事で、前より安定できた。
それまでネガティブな感情は「悪」とし、「感じないフリ」をしていたけれど、やっと妊娠できても、つわりはつらい!辛いものは辛い!辛いときは、言ったらええ!赤ちゃんに悪いと思って言えない、感じたらダメって思ってる方いると思うけど、そんなことない。お母さんも発散して早く笑顔になったほうが赤ちゃんも嬉しいで!と励ましてくれる動画を観たりして、段々私も素直になれるようになった。
あぁ、私は自分自身に素直になっていなかったんだな。自分を認めてなかったんだな、だからいつも苦しかったり、生きヅラさを感じていたんだな~としみじみ感じた。
物事を素直に自分の価値観で観る前に理性的なメガネをかけて世界をみていたんだな、と。
友だちに連絡してみた。「辛い、さみしい、助けて」と。今までそんなこと、怖くてしたことなかったけど、すがる思いで連絡したら、皆優しかった。
あぁ、私は今までこんなに素直に友人に助けを求めた事なかったけど、友だちってこんなに頼っていい、ありがたい存在なんだって初めて理解できた。友だちはいつもと一緒で、私自身が変化していることに気がついた。
それからは、メンタルが安定してきた。つわりはまだあるけれど、辛いなら身体のメッセージだと思って、休めるときは休み、決して自分を責めない。怠けているわけではない、もう一人の生命を宿している訳だから。
辛いときは素直に頼り、やってもらったら感謝して、イライラしたらケンカもありだと思う。
全部自分の感情のまま、世の中の人が動いたら大変な思いやりのない社会になってしまうけど、少なくとも自分のフィルターで物事を素直に感じる事は続けたい。それに対して感じた事は否定せず、でも人を傷つけて良い理由にはならないから、そこは理性的な対応をとっていけたらいいな。
父ももうすぐ退院。母も元気になってきた。私も素直に弱音も言えてる。励まし合って助け合ってる。
考えるな、感じろ。
なんてムリだけど、感じてみて、ちょっと考える事なら…これから出来るかな。