ヨガインストラクターの悩み
ヨガ指導の現場で起こっている問題
ヨガを教えることを選んだ私たちは皆、生徒さんの人生に良い変化をもたらしたいと常に思っています。
この業界やクラスの規模が大きくなるにつれ、継続的な練習や指導の場がさらに重要になってきました。
多くの新しいヨガインストラクターは、ジムやヨガスタジオで、経験豊富なヨガの先生でもうまく教えることができないような大規模なクラスでの指導を求められることがあります。
クラスに到着すると、様々な人やフィットネスレベルの人がいることに圧倒されてしまいます。
ここ何年かの間にヨガの人気が高まったことで、私たちが想像できるすべての人がクラスに参加するようになりました。
子育て中のお母さん、退職したサラリーマン、元ダンサー、大学生、そして自分のお父さんまでが同じクラスにいることもあるのです。
みんながそのクラスの中で、幸せで健康であるためにはどうすればいいのでしょうか?
効果的なヨガ指導法
ここnoteでは以下のように、私たちがクラスやトレーニングに参加する生徒さんに効果的に働きかけるための指導方法を紹介していきます。
新しく先生になられた方や初めてのトレーニングに参加される方向けに書かれていますが、経験豊富な先生方にも、ご自身のクラスで試していただきたいアイデアもあります。
私たちエクロールヨガが教え始めたのは、ボランティア活動でした。
地域の方や学校での指導にもよく参加しました。
国内に留まらず海外での指導でも経験を積みました。
講師の中には地元のジムで教えていた者もいました。
クラスに何人もの生徒が来ては去っていくことに不安を感じたことがあり、その問題提示をきっかけに講師チームでも指導法の改善についての研究に取り組み始めました。
講師の一人が教え始めたときからずっと通ってくれている生徒さんもいましたが、半年も経たないうちに他のクラスに移っていった生徒さんも多くいました。
講師が自身のスタジオを立ち上げてからは、クラスに残ってスタジオのコミュニティに長く参加してくれる人の割合が増えましたが、それでも平均的な生徒さんの滞在期間は1年に満たないことがわかりました。
生徒さんが定着しない理由は様々ありますが、それはクラスの質が悪いからという理由ではありませんでした。もちろんそういった理由でクラスに来なくなる生徒さんもいますが、生徒さんのライフスタイルの変化(出産、育児、仕事、転居、介護など)が最も多い理由として挙げられます。
そういった理由でその講師は、「もしスタジオを持ち続けるのであれば、自分のヨガビジネスを続けるうえで、生徒さんの入れ替わりがあること自体を受け入れるしかないと思った。」とミーティングで発言しました。
長年にわたり、ジムのマネージャー、ヨガスタジオのオーナー、ピラティススタジオのオーナーと話をしてきましたが、誰もが同じような経験をしていることをお伺いしています。
クラスのメンバーが常に入れ替わっているという現実を目の当たりにして、私たちはこの環境で教えるための最善の方法を考え始めました。
平均6ヶ月~1年という短い期間の中で、何を教えれば生徒さんの人生に大きなプラスの影響を与えることができるのかを考えました。
最初に導入すべきヨガのスキル
私たちの結論としては、最初に導入すべきスキルは「呼吸を意識すること」だと考えています。
次に、パソコンなどの利用や座りっぱなしの生活によって引き起こされた現代の姿勢の問題を解決するために、基本的な身体意識に焦点を当てなければなりません。
そして最後に、シャバーサナの練習でリラックスすることを学ばなければならないと考えました。
ヨガでも他の運動でも、生徒さんが身体とより深く結びつくために教えられる動きの基本があります。
効率よく、効果的に、そして安全に動くために、生徒はこれらの基本を学ぶ必要があります。
揺るぎない土台、ヨガアート®練習法
私たちは長い時間をかけて、「ヨガアート原則」と呼ぶものを作り上げました。
これらの基礎を作る際の私たちのアイデアは、ヨガセラピーの研究、ダンサーのトレーニングとヨガの動きの原則、そして私たちのトレーニングに参加した多くの生徒さんとのレッスンやディスカッションから影響を受けています。
呼吸を最初に挙げたのは、それが最も重要であることを示すためです。
そして学びやすくするために、土台(足元)から始めて上に向かっていくようにしています。
上記の内容は、当たり前のように思うかもしれませんが、これだけでも意識できてくると練習の質が大きく変わりますので是非ご自身の練習から取り入れてみてください。