【朗読】紫式部日記51  歳末の感慨⑴

【朗読】紫式部日記51 歳末の感慨⑴

00:00 | 00:00
【歳末の感慨】に入りました。寛弘5年、年末の情景。

「殿の上も、参う上りて物御覧ず。使ひの君の藤かざして、いとものものしくおとなびたまへるを、内蔵の命婦は、舞人には目も見やらず、うちまもりうちまもりぞ泣きける。
 御物忌みなれば、御社より丑の時にぞ帰りまゐれば、御神楽などもさまばかりなり。兼時が去年まではいとつきづきしげなりしを、こよなく衰へたる振る舞ひぞ、見知るまじき人の上なれど、あはれに思ひよそへらるること多くはべる。」

いいなと思ったら応援しよう!