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ひとつまみの塩を忘れない

『12月はいいよね?!』

最近の僕らの間で飛び交う言葉。
それというのも、僕らは今、食事に気をつけて生活をしています。一種の食事制限中なのです。
え?ちょっと待ってよ。今迄のnoteを見ていても…
『嘘だ!美味しそうなの食べてるじゃないか!!』
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はしているのです。

炭水化物、タンパク質、脂質のバランスを考えながら食事をしつつ運動もしています。健康でいる為に✨️
このお話は話すと長くなるのでまた別の機会に。

そんな僕らも11月末に健康診断に行ってきたのです。
ふたりとも特別心配するところもなく、先生にも褒められ大満足な結果でした。
勿論、健康診断後も食事に気をつけ運動もしていますが、これから年末年始に向けて始まるじゃないですか、アレが。
クリスマス前のお菓子やシュトーレン、クリスマスディナー、クリスマスケーキ、年末のご馳走、年始のご馳走、それぞれの実家でのご馳走……
そうです、『美味しいものラッシュ』が始まります。

それらを我慢し只管に食事制限をする…
それは無理です!!
ですので『12月はいいよね?!』という言葉が合言葉のようにふたりの間で交わされる毎日です。


そんな中、カリノからのお願い事。
『クッキー食べたい』

食事制限中もクッキーは焼いてましたがオートミールを使用しバターは使用しない身体に優しいもの。
でも、12月は今まで通りのバターを使用したクッキーが食べたい!という事で本当に久しぶりに焼きました。

我が家でのクッキーとは所謂『ディアマンクッキー』。
ディアマンクッキーとは棒状に成形した生地にグラニュー糖をまぶして厚さ1.5cmに切り焼き上げたものです。

キラキラ装飾された焼かれる前のクッキー達

材料は無塩発酵バター、バニラビーンズ(バニラペースト)粉糖、塩、アーモンドプードル、準強力粉、装飾用のグラニュー糖。

準強力粉は主にフランスパンなどのハードパンを作る時に使われる小麦粉の事です。
お家にない場合は強力粉と薄力粉を混ぜて代用出来ます。
準強力粉にする為の今までの配合は強力粉8割、薄力粉2割で作っていました。
でも今回は強力粉7割、薄力粉3割で作ってみました。
そちらの割合の方がより準強力粉っぽい食感になるのだとか。
1割の配合をどちらにするか、僅かな差だと思いますよね?
でもきちんと味、食感、歯触りにも違いは出ていた様子。
カリノは今回の配合の方が好みだったようです。
忘れないように自分のレシピ本に記録しました。


『僅かな差』というと、もうひとつ。
我が家のディアマンクッキーは粉類の準強力粉とアーモンドパウダーは少し少なめ。
参考にさせていただいているレシピでは100gの無塩発酵バターに対して準強力粉は120g、アーモンドプードルは30gなのですが、我が家では準強力粉は100g、アーモンドプードルは20gにしています。
理由はより発酵バターの風味や香りを際立たせたいし、その方がカリノの好みだから。
粉類が減る分、クッキーの輪郭は崩れやすいのですが美味しくなる方が大事✨️


そしてもうひとつ大事な『僅かな差』の材料。

それは、塩。


クッキーや焼き菓子を作る際にレシピに『塩、ひとつまみ』と書かれている事が多いですよね。
まだお菓子を作り始めた当初はよく『何で塩?』と思ったものでした。
甘いお菓子を作っているのに何故塩を入れなければいけないのかが分からなかったんです。
そんなある時、塩を入れるのを忘れてしまった時がありました。
その時のお菓子の味は塩をちゃんと入れた時とは全く違ったんです。

『いつもと違う』
『何かが足りない』
『味がぼやける』

塩をほんのひとつまみ入るだけでこんなにも味が変わり美味しくなるのだと初めて知りました。
塩を入れると甘みが際立って味が締まるんですよね。
それ以来、『ひとつまみの塩』絶対に忘れません。


僅かな差、ちょっとした手間。
それは本当にちょっとした違いかもしれませんが結果は大きく変わりますね。
それが例えちょっと面倒な事柄でもその手間をかける意味は絶対にあると思っています。
作品作りでも下準備をきちんと行った作品は綺麗ですし、少しでも怠ればそれは作品に確実に出てしまいます。
他の誰が分からなくても僕自身がきちんと分かっていますからね。

お菓子はより美味しく、作品はより綺麗に。
僅かな差、ちょっとした手間の大事さを心に留めつつ、日々精進していきたいと思うところです。

焼き上がったばかりのクッキー達
サクサクで凄く美味しいです

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