「無敵の筋トレ食」 岡田 隆 著
筋トレを始めて数ヶ月が経つと筋肉の肥大化が確認できずモチベーションが下がっていきました。プロテインを飲んでもあまり結果は変わらない。食事が大事なんだと気づいて調べても、情報が氾濫してて何が正しいのか分からない。半身半疑で取り敢えずそれなりの食事してみるけど結果がよくわからず諦めてしまう。
若いころから数年ごとに筋トレ欲が湧いては、同じことを繰り返して結局は諦めてしまうことを何度も味わいました。
しかし、日本体育大学の准教授でボディビルダーの岡田隆さんが書かれた「無敵の筋トレ食」に出会い、そのシンプルで実生活に馴染んだ方法を実践することで結果が出始めました。おかげさまで、3ヶ月で5kg 増量して、身体の見た目にも明らかな筋肥大が観られました。筋トレの効果が劇的に変わったと実感しています。
本書は筋トレ飯についてテーマごとに、思考法、栄養知識、食事方法の3つに分類して説明されています。
こちらの内容を下記にまとめしたが、個人的に読んでいて面白かったのがちょこちょこと出てくる岡田さんの豆知識でした。お酒は飲んでいいのか、ラーメンも食べてはいけないのか、たくさん食べちゃった日はどんな筋トレをすればいいのか、などふと疑問に思いながらもやってしまっていることに岡田さんが正解を教えてくれます。
1. 思考方法
目的設定
この本を読むからにはもちろん「いいカラダ」を作りたいと思っている。ただ、それが力士のような筋肥大だけを目的にするのは違うと思います。(力士を非難しているのではありません。アスリートとして尊敬しています。)
だから、自分が目指すいいカラダを見極める「自分の目を養う」ことが重要だと仰っています。
長期的思考
いい身体は一日にしてならず。またボディビルダーでも目前の大会だけをみて身体を調整すると後々がたが来てしまうとのこと。筋トレと食事法とは一生の付き合いと覚悟する。
身体の特徴
ボディタイプ・マトリックスを使って身体の特徴を把握しましょう。体脂肪と筋肉の付きやすさを自覚することで、食事法を組み立てるときに特徴を自覚してより自分にあったものを作り出せます。
2. 栄養
三大栄養素のとり方
タンパク質、脂質、炭水化物の摂取量から含有する食材、その摂取方法を簡潔に説明してくれます。三大栄養素に関する情報が氾濫しておりどれが正解かわかりにくいものですが、こちらで書かれている知識で十分だとわかりました。
野菜、穀物の重要性
野菜や穀物には、三大栄養素があまり含まれていません。では、なぜ食べなければならないのか。分かりやすく解説してくれています。
水
水を、5大栄養素に次ぐ、第六の栄養素と仰っています。でも摂りすぎるのもいけないそうです。適量の考えとはなんぞやを解説してくれます。
3. 食事方法
ルーティーン
ボディビルダーの食事は、鶏むね肉と野菜をひたすら食べる苦行のようなイメージを持っていました。しかし、岡田さんは長期目線で考えていますので、食事を楽しもうとされています。先ずは、基本の三食でバランスよく栄養を補給、間食でタンパク質を摂る。このシンプルな方法が、筋トレについて調べ始めて変に知識のついた初心者は忘れがちなんですよね。
トレーニング前後の栄養摂取
このお題についても情報が氾濫しています。何時間まえに何を摂り、何分後にあれとこれと摂って。。。調べ始めるときりがありません。岡田さんの実践方法はいたってシンプルです。だからこそ筋トレを生活のなかに取り組むことが簡単だったと思います。
氾濫した情報から最適解を見つけ出す方法のひとつに、実績をだしている方の情報を実践するというのがあります。著者の岡田さんのYoutubeチャンネルをみれば、見事なカラダと情報量から信用できそうだと思うでしょう。
先ずは師匠に学んで、次第に自分のスタイルに落とし込んでゆくのがよいと思います。たまに読み返す本として持っておきたい一冊です。
ご質問やご指摘などがありましたら下記までご連絡ください。gentleyoshi310@gmail.com