倫理観と会社の正義とルール

新卒から30年。50歳前後まで同じ会社に勤務。真面目にやってこられた方のなかに、自社のルールが、普通の社会のルールや世の中と思い込み、勘違いしてしまっている方もいます。潰れない組織や急成長した会社に多いのです。

自分の会社が好きで、誇りがあるのはとても良いことですが若い世代にその価値観を押し付けてしまうと無理があることがあります。実は自分達の若い時も「喜んで働いた」なんて幻。ホントはとても不安だったけど、忘れてしまっているのです。

また営業至上主義の社風。昔のように「数字を上げろ」だけでは危険です。昔は上がいえば数字に妥当性があるかないかは別にして全体で動くのが当たり前。このように月単位の数字と達成率で尻を叩かれていた時は考えなくてもよかったのでラクでした。全体責任だからです。

営業会社で、努力と根性マーケティングや人情マーケティングでこられた方が、管理職になった途端にチームの目標数字などを自ら作るのがとても苦手な場合があります。デジタルを使いこなすこともできず、合理的な指導ができないために孤軍奮闘。若い時みたいに当たり前に残業してしまうのです。管理職は残業がつかないので会社にいてもいいという間違った解釈をしています。

カリスマ経営者の忠誠心で評価されてきた人。決裁権のある人に媚びを売らないと生き残れない会社。経営者が憲法。そこではホンネや正しいことが言えない組織になってしまうのです。さらに変な外部の社員教育コンサルが入っているとさらに厄介。朝礼、声出し、掃除、社訓の唱和、社歌、数字の大声の発表、派手な表彰は中途社員の方には違和感でしかないと思います。

さらに古いタイプの方は代理店とか外部のスタッフにマウントしがち。代理店と銀座で接待や飲み会なんかを繰り返していた時代は終わりました。仕事を出してやるぞ的に威張っても、周りのやる気を引き出せずにあまり良いことがありません。威張り過ぎる方は違法を知らないと怖いですよね。
過剰な忠誠心は周りからみたら違和感。会社のためによかれと思ってやってきたことが、世の中に通用しないだけでなく時代と逆行してるときがあります。絶滅危惧種に気をつけないとです。時代はかなり動き始めています。会社を知っているが社会は知らないはもう通用しません


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