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生まれつきという現実を知ることと仕事選び

わたしはクラスで一番足が遅かったのです。中学のときに50m走で9秒7。春の体育の時間に10秒を切れたことで心で狂気乱舞しましたがタイムを見たらビリ。45年も前のことなのではっきりと覚えています。

私は勉強もまあまあ。ずっと学級委員でしたが運動と音楽はカラキシダメ。結構練習しましたがダメなものはダメなのです。運動同様音楽もまるでダメ男。ビアノもずっとバイエルのまま、黒い鍵盤を触らずにリタイア。音符も読めず昭和歌謡が死ぬほど好きなクセに、まったく音痴で歌えません。カラオケは今も鬼門。人は下手過ぎる歌を聞くと気を遣って固まってしまうものです。

このダメなものはダメを早く知るには運動は最適です。バスケットボール部の同級生7人のうち5人は試合に出れますが、私の場合は出たり出なかったりでした。ニコニコとして元気で頑張っていましたが、足手まといでごくつぶしだったと思います。そこで学んだのは「スポーツは神様がくれた才能が大切。努力に限界がある」ということです。

一方作文や読書感想文だけはチャンチャンと書けた気がします。うまくもなかったですが小学校のときから「苦じゃない」のです。この「苦じゃない」ことがとても大切でこれを今も仕事にしている気がします。

「三つ子の魂百まで」ということわざをなるほどと思うようになったのは40歳を過ぎてから。手先が器用でプラモデルが得意だった方が自動車デザイナーになったり、お母さんの手伝いをよくして子どものときから料理を良くする人が料理研究家になったり・・。意外にこんなことが「天職」につながっています。

自分の天賦を知ることは実は子どものときの「苦じゃない」ことを探すこと。細かくない私が金融とかにいけないことも自分が一番わかっています。好きなことを選ぶよりも「苦じゃない」ことを選ぶほうが大切。苦じゃないとか嫌いじゃないことは長続きします。

迷ったら「苦じゃない」ことを選んでみてください。

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