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気持ちとお金と喫茶店

どんなに気持ちがあっても、お金がないと気持ちが現せない。そんなジレンマを阪神大震災や東日本大震災。そして今回の疫病を体感して改めて思います。悲しみのあとにくる生きていかなければいけない問題。そこには毎日食べるもんも含めてお金が必要なんです。充分な医療を受けるにもお金が必要です。そして生きるためには誰かと話すことが必要です

阪神大震災のときにまだ若かったけど、心から何かあったら助けられる人になりたいと思いました。また助ける人を助けたいと。人生は食べて寝て働くだけ。それが断たれてしまうこともあります。また状況が変わって孤独になってしまうこともあります。そのときに何ができるのかをいつも考えています。

私には70歳以上の現役で活躍される友人や先輩がいます。彼らの周りにはコロナとは関係なく、1日誰とも話さない、独居老人ばかりだそうです。今や病院にさえ行かないから、誰とも話せないんです。携帯もパソコンも使いこなせないで、一日中テレビをみている人がいます。お金があっても孤独です。私の喫茶店のモーニングではいつも80歳のおばあさんと一緒です。楽しいです。彼女はここに来ないと話さないからと言ってくだっています。

若い人も同様です。今は集まるな話すな。出かけるなといわれたら彼らの毎日は独居老人と変わりがないんです。ゲームもドラマもずっと見ていられないのです。サークルも休止している今、彼らのメンタルが心配。部屋から1人でオンライン授業なんて心が心配。筋肉もつきません。体の傷ならすぐに回復するが、心の空虚からくる孤独は癒せないからです。

だから近所の人が集まり、誰もがダラダラとしててなんとなく名前は知らないが顔見知りと、会話できる場所が欲しいなと思います。サロンのような公園のベンチのような場所。リモートワークのビジネスマンも主婦もダラダラと漫画読んだりテレビ見たり。学生とおじいさんが将棋したりする場所。そこに行けば誰かがいます。誰かが必ず挨拶してくれます。

これからはこんなことで地域に何かを提供したいです。好きなときにきて好きなときに帰れるからです。今の仕事を発展させながら私の次のやるべきことかもしれません。
図書館でも地域センターでもなく喫茶店。これくらいのほうが来やすいと思います。遠くの親戚よりも近くの他人。顔見知り程度の他人と関わるのが人生を豊かにしてくれます。色々な話を聞いてきた私がこれからやるべきことだと思います。医師でも牧師でもないけれど私は少しだけ人を元気にするおしゃべりおばさん。一緒に楽しい時間が過ごせれば幸せです。

近所の独り暮らしの大学生とエンジニアがさらりと就活の相談をしたり、ご飯を作るのが面倒だったり1人でご飯を食べるのが飽きた近所のお年寄りがランチをしたりお茶をしたり。メニューはシンプルにナポリタンと日替わり定食。コーヒーには昔あった食べ放題のトーストもつけたいです。余ったパンを買い取って朝はフレンチトーストにします。

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