スーパーエルニーニョと熱中症
この夏に宅配便会社の社員になられましたが月に4キロ痩せてしまっています。仕事に慣れないとはいえこの暑さは想定外。屋外の仕事の方にとり、7~8月の作業は大変です。卵の白身は60℃から固まります。50℃くらいでも変色くらいはするかもしれません。私たちの細胞もそうなると思います。なので熱中症を軽く見ないで科学的に対応してください。
感染症が落ち着いてからの初めての夏。地球規模の北半球の猛暑。日本だけではないから地球規模なのかもしれません。スーパーエルニーニョが発生しているので日本も近年、四季が無くなり夏と冬ばかりになりました。気象と不調の仕事を30年やっているのでリアルに実感できます。都内は将来40℃になると予想されています。ニュースで発表されているのは、百葉箱の入っている日陰。35℃はひなたでは明らかに50℃以上。人が生物として生きるにはなかなか厳しい温度です。駅のホームに靴底が落ちていました。暑さでソールの接着剤が溶けてしまったんだと思います。もうすぐ道路がグニャグニャになり、かつ鉄道の線路が暑さで歪むと思います。
人間のストレスのトップは暑さと紫外線。寒いのは着れば良いのですが、暑いのはどうしょうもない。サバイブ力の強いダニも50℃で死にます。卵の白身が熱で白くなるようにタンパク質は熱に弱いのです。最近熱中症罹患経験者が白内障のリスクが上がっているという発表がありました。角膜はダイレクトに影響を受けるからかもしれません。
うちのベランダは東向き。ある朝、床で計測したら50℃は超えていました。そしてタクシーの運転手さんも暑い日は社外の温度計が60℃になるそうです。
携帯やパソコンも40℃以上が長く続くと性能が保証できないとメーカー側が言っていました。外出時は温度から守る必要があり、屋外の長期使用はバッテリーがトラブルを起こしそうです。携帯やパソコンは今や社会インフラ。温度から守る必要があります。サーバーダウンも心配です。温暖化が心配でエアコンを控えたいのに命の危機にさらされるのでエアコン使用は必須。エアコンの無い方は避難です。水害と同様に事前避難がベースです。
熱中症の原因は脱水だけではないので、水を飲むだけでは対応できません。部活も32℃を超えたら中止。夏休みこどもプールも中止。なんとなく毎年通りなダラダラ実施でこの暑さで子どもたちやシニアに何かあったら大変です。ゲートボール練習もシニアの盆踊り練習も昼間の屋外の場合は中止。このようにしていかないとみんなが夏バテでは済まない自律神経失調症になると思います。
卵の白身が変色してダニも死んじゃう温度であると自覚することが大切だと思います。学生も社員も出てこいと言われれば出なきゃいけないかもしれません。だから決裁権のある方の判断が重要です。自宅や会社が暑すぎる場合は環境を変えて生産性を上げてください。かつ今年の夏風邪は手強くかつ1カ月以上咳が続くそうです。夏の体調管理は一年で一番難しいと思います。