コンテンツクリエイティブは既成概念をひっくり返す事実を示す
私が長年担当しているパーツケア。ハンドクリームと呼ばているものが実はかかとにも使えるんだよと示してから四半世紀が経ちました。その頃はハンドクリームは冬のあかぎれとかカサカサの指先だけのものだったのですが、医薬品のその保湿剤は、顔だって身体だってどこにも使えるのです。水仕事される方は通年手荒れに悩んでいるし、サンダルを履く夏のほうがかかと荒れが気になったります。
パッケージをみたら「乾燥しているところ」「あかぎれのあるところ」の治療薬と書いてあるのに、勝手に手だけ。指先だけ、冬だけと消費者が思い込んでいたのです。
ハンドクリームは手だけという世間の常識と本当は全身のどこにでも使えるという事実とのギッャブが着眼点。
同様に身体にいいものも思い込みがあります。腸活呼ばれるものはヨーグルトや納豆、キムチ等の発酵食品がいいというイメージがありますが、実際は豆などの発酵性食物繊維が腸内菌を整えてくれる作用が期待できるのです。このようによいと思っていたものよりもさらによいものがあるというのを示すのも大切です。基準があるからよいのです。
ヒトの思い込みをひっくり返すのはエビデンスという事実。できれば視覚的にわかりやすいものと短い言葉がいいです。また既成概念を壊すためには日本人には当たり前だったものが海外から見たら素晴らしいというのがあります。
それは高尾山が証明しています。都内の小学生が遠足で行く山でしかなかったから大人にっなてから行っていなかった人がフランスの観光ミシュランの最高ランクに位置づけられて高尾山の価値を再確認。観光客が増え、いまでは一番登山客が多い山としてギネスに申請されました。既成概念を違う目線でひっくり返すもあります。私はのんびりした高尾山が好きでしたが本当の価値に気がついてしまったのだと思います。
ヒトは全然知らないものには反応しませんが、思い込みが違っていたことを腹落ちするように証明してもらえるとそれがもっと好きになり、もっと語りたいという心理になるものです。コンテンツクリエティブを目指す方の参考になれば嬉しいです。60代になってもまだ、毎日ふーんなるほどそうだったのがの連続。学ばないとです