苦手なことはニガテなんです。
昨年、うちのオカンとモメた。作っておいたご飯のおかずに私が気づかずに食べなかったことに、うちのオカンが腹を立てたことが原因である。「深夜から準備して頑張って作ったのに」という言葉を添えて。私は、「そこまで腹を立てて言うことではない」と反論した。やがて、私が「発達障害の特性で気づかなかった」と言うと、母は、「気づけるように克服すればいい」と言った。
年の瀬であるというのに押し問答が起きた。はあ、しんどい。前にも書いたが、発達障害(神経発達症)は、障害でもなければ病気でもなく、あくまでも特性であると考えている。
凸もあれば凹もある。その凹の部分をどうするのかというのが問題なのである。できない、苦手、不向きな部分を克服するべきか否か。克服するということは、自分でできない部分をできるようにしなければならない。ということは、凹の部分を自分の力でフラットにしなければならない。これには、相当な労力がいると思う。
発達障害による苦手なことは、仕事でも日常生活でも必ず出てくる。苦手なことを自分で全部できるようにすることは、やはり難しい。やっぱり、どうしてもできないことは周りの人々に助けてもらえたらうれしい。
職場においては、周囲のサポートが備わっていればケアしてもらって助けてくれる。しかし、家庭となると、家族に知識や理解力がなければ助けてもらえない。状況をわかってもらえない場合、「そこに居場所がない」という感覚をおぼえてしまう。つらい。
その後、お互い歩み寄って「ごめんね」と謝りあって事は収まった。そして、オカンにこの本を読むようにすすめた。
この本には、女子の発達障害当事者についてだけでなく、まわりに当事者がいたときの向き合い方についても詳しく書かれている。
やはり、発達障害(神経発達症)についての知識と理解を持ってもらうことが一番だ。家庭も居場所にするには、この方法しかない。発達障害支援法ができたものの、まだ多くの人々に発達障害のことが知られていないような気がする。知ることによって理解が広がる。理解が広がれば、助けてくれる人々ももっと増えるだろう。発達障害に理解のある人々を増やすために、これからもnoteを通して、発信していこうと思う。