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海老原いすみ
2017年12月13日 22:49
ぼくは、さんたさんに、ぷれでんとをくださいとしました。さんたさんは、でも、ぷれでんとを、もってくるのを、わすれました。ぼくは、かくしごでした。さんたさんは、こまってました。さんたさんは、お肉をくれました。さんたさんは、歩いてかえりました。✳︎タイトルは「鹿肉」です。黒い話を書きたい気分になって、こんな感じに仕上がりました。笑 #小説 #ショートショート
2017年12月4日 19:34
西暦2500年。現世の人類は絶滅に瀕していた。俺は物心ついてから人間に会ったことはない。その代わりに毎日同じ時間、頭に装着した装置にメッセージが届いた。「君が食べるはずだった食事は頂いた。申し訳ない。未来人より」「君が誕生日にプレゼントでもらうはずだったサッカーボールは権利ごと頂いた。申し訳ない。未来人より」こんなものが毎日届くのだから、正直、頭がおかしくなりそうだ。しかし、自分以外の誰かが
2017年12月4日 19:21
それはいつもの昼の風景だった。僕の視線の先で同僚のAは手慣れた手つきでふりかけを白飯にかけようとしていた。「Aはさ、いつも同じ弁当食べてて飽きないの?」「うーん。別に」「ふりかけと唐揚げと味噌汁を毎日食ってたら、さすがに飽きるだろ?」Aはその手を止め、少し考えてから答えた。「まぁ、確かにそう言われればそうかもしれないけどさ、俺の毎日なんて白飯にふりかけをかけてやり過ごしてるようなものだ
2017年12月4日 19:16
誠に申し上げにくいのですが、皆さまの認識には誤りがございます。間違った認識が正されないまま伝聞してしまったことについては謝罪申し上げたいと思います。しかしながら、重要な書類であるため人目に触れさせたくはないのでございます。つまりは、そもそも保管場所が違うのということでございます。人が押し寄せる場所には置きませんし、地下に運ぶのは大変苦労しますからそれだけでも危険でございます。反対に皆さまがわた
2017年12月4日 19:08
回答者「えー… この度は税金を流用し、多大なるご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」司会者「他にもあるだろ!」回答者「えー… 全く反省していなくて申し訳ございません」司会者「ったく、仕方ないね政治家は。面白いや、座布団一枚持ってきて!」座布団運び「はい、かしこマリオあんどルイージ ヒゲブラザーズ!」司会者「なんだそりゃ、君はクビになりたいのかい?」座布団運び「今ならいけると思って
2017年12月4日 19:02
「おい、居ないのか?」妻の返事はない。「おい!呼んでいるんだ!返事ぐらいしろ!」やはり妻の姿はなかった。夫は何か食べのものはないかとキッチンの方へ向かうと、テーブルの上には手紙が置いてあった。 【最近は疲れていて、あなたより先に眠ってしまってごめんなさい。お弁当をつくるためにあなたより早く起きてごめんなさい。そのうえ料理が美味しくなくてごめんなさい。キレイな顔をしていなくてごめ