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【写真の観察】 #0

 最近本をよく読んでいます。今の職場では、頭をよく使って、よく考えてインプットとアウトプットを短いスパンで頻度も多く、言語化も繰り返すためか、プライベートでもたくさんの情報を浴びたくなっているんだと思います。

常に2〜3冊ほどの本をキープしながら通勤中の電車や自宅のデスク、寝室の小さいデスクなどにおいて読む機会を作っていて場所と本とタイミングを変えることで習慣化にも成功しました。

先日妻と横浜駅のNEWoManの中にある無印良品で買い物をしているときにおもしろい1冊の本を発見。手に取りやすいサイズであることもあったのですが、すぐ購入。ユニークな本で個人的に良書な一冊となりました。
その本が「観察の練習」という本で、著者は菅俊一氏。


X100Ⅵ

表紙から面白いデザインで、ついつい食いついてしまいました。この本には読み方がはっきりと決まっていて、

  1. まず写真を観察する

  2. 写真が捉えている違和感を考えてみる

  3. ページをめくり、著者が気付いた違和感に関する文章を読む

著者も言及していますが、写真に関する解釈に正解はなしと。私たちフォトグラファーがよく「写真に正解はない(不正解はない)」と口にするあれと同じ。

自分がどう考えて他者がどう考えるかがめっきり異なる部分を体感するのも楽しい1冊でした。文章の見せ方もユニークで、途中から文章が曲がっていったり、反転していたり、初めてこういうスタイルの本を読みました。紹介したくなる1冊です。

と、ここまで本を紹介してきましたが、この記事の本当の目的は本の紹介ではなく、このアイデアをお借りして自分なりにオマージュさせていただこうかなと。この本は違和感に焦点を当てていましたが、自分の場合はシンプルに撮った写真を観察してもらって読者がどう捉えるかを感じていただき、その後自分の解釈を述べていこうかなと思います。

写真にまつわる内容だけでなく、思いついたことや感じたこと、撮影していたときのことを幅広く。当然ここにも解釈の正解はなしです。予測しながら当たっていればそれはそれで面白い。この本を読んでいる時はほぼ当たりませんでしたが。笑

Instagram、TikTokやYouTubeでもどんどんコンテンツが作られて、1つのコンテンツを見る時間ってあっという間に過ぎていきますよね。撮った写真がサクッとスクロールされていくと考えるとなんだか勿体無く、虚しい気もします。そこでここでは1枚の写真の滞在時間を少し長めに持ってもらい、お互い考えてみる企画にしてみます。

先日開催した写真展で、展示しているたった数枚の写真を中心に何分も会話ができたんですよね。これってSNSではあまりできることではなくて、自分だけではなく見ている人の意見や思考もどんどん生まれてくるなって感じました。それに近いことをnoteでもできたらなと。


では早速やってみましょう。



いつもより長めに写真を観察してみて





リオネルとスケボ

 パリのセーヌ川でクルーズ船に乗りながら撮影を楽しんでいました。道路をスケボーで走りながら進む青年を観察し、良いタイミングで撮ることに専念していた自分。

スケボーをしたことはないですが、スケボーの板が見えなくともスケボーしていることがわかる動きというか手の位置ですね。撮られていると気付いていないだろうなーと思いながら写真をチェックしていたときに、自分も気づきました。その奥でどデカい広告の中でどっしり座っているリオネル・メッシが私を見ているんですよね。

スケボ青年をうまく撮ることに集中していたのに、このときからスケボ青年ではなく、メッシとVUITTONの広告に食いついてしまっている自分がいて、広告のパワーに持っていかれているなと痛感する1枚でした。


このコラムのような企画ならささっと書いて頻度高く投稿もできるはず。笑
最終的にはこんなコラムを書籍化するのも面白そう。とりあえずたくさん投稿。

質より量が大事。では!

次の#はこちら!ぜひお読みください。


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