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22歳大学生「タイムラグ」
行動と結果にはタイムラグがある。
勉強の成果が出て、テストで点を取るまで。自ら進めたプロジェクトが形になるまで。ダイエットに着手してから痩せるまで。すぐには結果が出ない。
もっと遡ると、狩猟民族は狩りという生きるか死ぬかのギリギリの戦いに出る。確実に仕留められるのか、やられてしまうのか、十分な食料を得られるのかわからない。今ほど強力な殺傷能力のある武器もないから、戦いにも時間がかかるだろう。そこまでしてやっと、成果がわかる。
当たり前なのだが、私たちはこうした事実を忘れがちだ。現代はタイムラグが少ない。
メッセージのやり取りが簡単にできるから伝えたいことがすぐ伝わる。暇な時間にスマホを見るとすぐに快楽を得られる。だから、何かやったらすぐに結果がわかるものだと勘違いしてしまう。
How to系のコンテンツが流行ったのもここにあるんじゃなかろうか。自己啓発、〜〜するだけで〇〇万円、これなら上手くいくもんだと思って視聴数が伸びたり、リンクにアクセスしたりする。
タイパなんて言葉もすっかり定着した。あれは単に時間が短縮することではなく、時間に対して見合うリターンがあるかどうか。つまりは最短の時間で最大の利益が出るかどうかだと解釈している。タイムラグがないことに慣れた我々の世代を見事に表現した言葉だと見直した。一瞬そういう言葉で括られたことで見損なったが。
もう1度思い出そう、結果はすぐには訪れない。今、すぐに結果が見れてしまうことはある種のバグなのだ。これまで私たちの両親、祖父母、その先祖まで遡ってもこんなことはなかった。
この事実を思い出すと、もう2度と決断で気負う必要がない。この決断で人生が変わるだとか、いくら得する損するだとか、そんなこと決断の瞬間にわかるわけがない。大事なのは選択肢Aでも、Bでもいいから一歩踏み出すこと。そのスピードを早くすること。
早く動けば、AからBに戻ることもできる。新たな選択肢Cを作ることもできる。迷っていてはこうしたこともやりにくくなる。未来の自分を苦しめまいと悩んでうんうんと唸っている時間がかえって未来の自分を苦しめているのだ。
と、最近の気づきを書いた。くよくよ迷っている私は理想としている姿ではない。まずどっちか決めろ、話はそれから。AでもBでも正解になる。
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これじゃなくて、
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これってこと。どっち行ってもいいじゃんって話。
決断が先、行動が先、結果はそこから。
このあとお風呂に入るという決断をした。用意という行動をした。