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ビジネス出張記028 : タラゴナ (郷土料理)

1. 観光地

 バルセロナ空港から南西に約80キロ離れた都市、それが世界遺産を有するタラゴナである。空港から整備された高速道路を飛ばすことタクシーで約1時間(約150 Euro)、そこにはトップレスの美女が居るビーチから、古代ローマ時代に築かれた遺跡ラス・ファレラス水道橋(タイトル写真)まである観光地が目の前に現われる。イタリア駐在していたイギリス人夫婦も老後の住居として、この街に家を買っていた。

2. ホテル

 出張時に泊まったホテル(AC TARRAGONA Hotel)は、遺跡の姿から想像できない非常に近代的な設備で快適であった。この国は3度目の訪問であったが、魅力的な国であり、一番好きな国であると言っても過言ではない。温暖な気候、魅了される建造物、美味しい料理、美しい風景、おおらかな人柄どれを取っても申し分なく、ヨーロッパ一の人気観光地である事実は納得できる。

3. カルソッツ

 バルセロナを含むスペイン北東部のカタルーニャ地方の有名な郷土料理と紹介され、カルソッツが出された。カタラン語(カタルーニャ語)でネギの意味らしく、炭火でまるごと焼いた真っ黒になった太ねぎを、素手でぶら下げるように持ち、顔より高い位置に上げる。その太ねぎの下から、開けて待ち構えた口の中に入れて食べるのが正しい食べ方らしい。独特のスタイルで、行儀の悪さが印象的であった。見た目は真っ黒でぱっとしないが、美味しかった。スペインでは、どんなに時間が無くとも、昼食はワインを飲みながらゆったり2時間掛けてとる。早く打ち合わせの続きをするように何度か試みたが、スペイン人相手では無駄な足掻きである。また、ワインは飲まないと断っても、必ずワインをグラスに注ぐ。酒の飲めない同行者と行った際、無理やり注がれたワインで取り乱したのか、食後のコーヒーに“アイリッシュコーヒー”を注文していた。それは、知る人ぞ知る、ウィスキーベースのホットカクテルである。そんな趣味があるのかと思っていると、出てきた飲み物にきついアルコールが入っている事に気付き、その同行者は泣きそうな顔で私に助けを求めてきた。私はアルコールの処理も仕事の一部であるので、私のコーヒーとアイリッシュコーヒーを交換した。昼真っからワインとウイスキーを嗜み、ご機嫌な勢いで午後の打ち合わせに挑む事になった。

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