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ロンドン駐在記051 : 予防接種

1. 最先端

 日本で髄膜炎の予防注射が幼児の予防接種に取り込まれる記事を読んだ時、息子はすでにイギリスで受けていた。息子の予防接種時に日本の医者から説明があったが、イギリスの予防接種は日本より進んでいるとの事だった。日本では新薬等の承認が遅れており、イギリスの周回遅れの古い予防接種となっているとの説明であった。BCG、五種混合、髄膜炎と日本で必要な予防接種と+αを受けることになった息子であるが、先生の言っていたとおり、日本の制度改正が追いついてきた形となった。

2. BCG

 子供の頃受けた、肩に針の判子のような予防接種:BCGは、イギリスでは左腕の皮下注射で摂取された。摂取後の化膿がひどく、当分の間は化膿し、いまだに痕になっている。注射を行った先生は大きくなると目立たなくなると冷静を装って言っていたが、別の先生がその傷を見たときは、「どこの病院で注射したのか?」と、かなり驚いていた。

3. 保険

 日本からの駐在員では、予防接種は保険が利かない。よって、すべて実費となった。予防摂取の金額は、一本2万円は下らず、結構な金額であった。妻には“親の義務であり、金の事は気にせず、必要な注射はすべて打つよう”に言ったが、内心では何か策は無いかと葛藤していた。特に五種混合は3回にも分けて打つので、1回に纏めてできないかと医者と交渉したいところであったが、観念して安定した収入を得るべく一生懸命働く事にした。

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