ビジネス出張記019 : 深夜放送

1. ホテル

　出張中は打合せ準備や時差のある日本への報告で深夜・早朝にホテルでPCに向かって仕事をする事が多々ある。一段落着いた時や、気分転換にテレビをつけるのだが、ヨーロッパでの地上波放送で映し出される映像には驚く事がある。以下にそんな大人の番組の話しを纏める。

2. ポーランド

　ポーランドの暗闇（タイトル写真）の中、ホテルにて夜中の3時ごろにふとテレビをつけると、ピンク色に染まった画面に悶々とした音楽が流れ出した。女性の顔写真と共に名前や携帯番号等々の何かの情報が、順次紹介されていた。ポーランド語で何を書いているのか分からないが、一見して風俗系らしい。広大なポーランドを複数の地域に分割して番号が振られており、国内を網羅したネットワークのようである。裏にKGB崩れのような組織があるのだろうか、薄気味悪い想像をついついしてしまう。興味深く放送されている情報を解読しようと見入っていると、途中から笑顔の男性の顔に代わり始めた。元共産国家のサービスの幅広さに、純粋な驚きを覚えた。

3. イタリア

　所変わってイタリア出張でも同様な放送をみた。4時ごろにふとテレビをつけると、下着姿の女性が踊っていた。電話番号と店の名前らしき情報を、テレビの公共電波を使って宣伝しているようだ。そのまましばし見ていると、上半身は裸になりセクシーダンスを披露し始めた。ラテンの国は大きく異なり、映像に陰気さが感じられない。終始女性が上半身裸で踊っているのだが、映像のタッチが明るく、なぜか屋外で陽気に踊る女性まで現れた。こんな陽気な宣伝でも、その気になって電話する客がいるのであろう、さすがにお国柄が現れている。