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チガサキ⊿ライフ177 : 書初め (課題)

1. 指導

 書初めの名に何偽りなく、1月1日に娘と息子は筆を持った。教科書のお手本を見ながら、息子はそこそこ上手い書きぶりだったが、一時は書道に通っていた娘が、弟に厳しい駄目出しをしていた 。姉の先生はそれなりに書道の肝を把握しているようで、筆使いの醍醐味である、跳ね方と、抑え方をけっこう丁寧に教えてくれていた。

2. 清心の気

 我が家の先生である娘の課題は、“清心の気”だった。耳なじみのない言葉であるが、新鮮でいきいきしていることだそうである。各クラスで金銀銅の賞が選ばれたそうだが、娘の作品が見事に銀賞を受賞した。偉そうな指導をしていた面目躍如たる受賞だが、照れ隠しの変顔で父親に自慢した娘は、銀賞の光り輝く銀色の札を左上部に付けて、作品を持って帰ってきた。最近は写真を取ると不機嫌になるのだが、よっぽど嬉しかったのか、まんざらではない笑顔を浮かべていた。

3. 流れる星

 息子の課題は、小学生向けの深い意味もない“流れる星”だった。完成後は、課題のテーマに負けない、能天気なポーズでの記念撮影を取った。立派な受賞者の先生に教えてもらった息子に、「何か受賞できたのか?」と聞くと、そんな賞や点数をつけるシステムは小学校には無いとのこと。下手な言い訳はせずに、害のない回答で、上手く父親のキラーパスが流された。

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