チガサキ⊿ライフ273 カレー (ブータン)
1. 茅ケ崎
茅ケ崎のカレー屋さん第六弾は、茅ケ崎駅前にひっそりと佇む店“ブータン”である。今まで客が入っているところを見たこと無いが、周りの店の新陳代謝はあるのだが、この店はずっと潰れずに営業している。
2. ブータン
何か長続きする秘密があるのではと、2018年1月に初めて入った。そもそもブータンで有名なのは“幸せの国”と呼ばれる事だが、カレーのイメージは無い。調べてみても、東西南はインドと国境を接するものの、山岳地帯ゆえに採れる作物が限られ、チベット仏教を礎とする質素な食事、鎖国状態で外国の食材が輸入しにくいなどの条件が重なり、カレーとは特段関係ない。
3. セット
ドアを開けると、割烹着を着て疲れの見えるシェフ二人が出迎える、カウンター席のみの狭い店内であった。カレーを頼むと、サラダと味噌汁が付いている、客の年齢層が分かる。しかし、家庭の味を感じさせる古き良き日本のカレーで、がっつく息子はすぐに完食した。食べている間には、一人客がちょくちょく入ってきた。あまり目立たないが、素朴なカレーを欲するお一人様が支えており、店が潰れない理由であった。