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アーユルヴェーダの料理とは、心と身体のバランスをつくる食事のこと
eatreat.のオンライン料理教室に申込んでくださった皆さま、こんにちは。そしてありがとうございます。わたしは普段、東京・三軒茶屋で小さなアーユルヴェーダカフェを営んでおり、そのほかにもパーソナルセッションやお茶づくり、ワークショップなどでこの仕事を作っています。
20代の終わり、漠然と「ひとの身体を良くする料理の仕事がしたい」との思いで一念発起し食の道に入り、紆余曲折あって自分が身体を壊し、アーユルヴェーダと出会いました。
その辺のプロフィールはこちら
食べることも料理をすることも好きなのに、それが原因になって食べもののアレルギーにかかるというのは結構つらいことです。
くじけず、お布団の中で「まずはわからないことがわかるようになろう」と決意し食養生の勉強を始めたのですが、当初はわたしもその食養生の世界に「正解」が待ち受けていると思っていました。
長い時を経て、食養生の世界に「正解」はなく、自分自身をバランスするためのヒントが待っている。それだけなんだとわかりました。
この記事では、アーユルヴェーダのオンライン料理教室を始めるにあたって、皆さんがより心地の良い形で学びを進められるように、アーユルヴェーダの食の世界の入り口を紹介します。
私たちの心と身体は食べものでできている
身体は食べものでできている、というのは多くの人が納得いくことだと思います。これを読んでいる人は現代栄養学に慣れ親しんできたことでしょう。バナナダイエットもりんごダイエットも経験したかな?私は卵を2個以上食べてもコレステロールに支障がないと大人になってから知って、卵好きとしては卵を制限されてきた半生に憤慨しました。笑
私たち日本人は、よほど興味がない人を除いて、食べ物を構成する栄養学について世界の人に比べたら結構詳しい状態で生きています。
一方、アーユルヴェーダの世界では、心も食べもので作られています。自分に合った食事を選び、大切にいただくことができれば、心を健やかに保ち、その上で身体の免疫力を保つことができます。
現代栄養学に慣れ親しみ、食物が飽和状態の世界に生きる私たちにとって、カロリーを補充するための食事や、ただ美味しくて食べる食事、または忙しいことを理由に時間が来たら食べる食事。
それらを避けて通ることは難しくなっています。
その結果、個人に合わない食べものばかり摂って、いつの間にか健康を害している人をたくさん見かけます。健康情報は溢れているのに、知れば知るほど自分に合ったものを選ぶ術がわからない。情報を与えてくる側も、良いものを良いと伝えることはしても「これがあなたに合ってますよ」とは教えてくれないのです。
心への影響はもちろんのこと、自分の体質に合った物ですら選ぶことが難しくなっているのです。
今の自分の消化力に合わせて食べよう
「自分に合っている」を知る時、アーユルヴェーダでは「ドーシャ理論」といってひとの体質を説明するコンセプトが存在します。とっても面白い。
eatreat.のオンライン料理教室では季節ごとにそのドーシャ理論の基礎とその時季の変化をお伝えしますが、自分の軸を知るだけでも奥深いものです。さらにその軸を中心とした個人の体質は、季節・年齢・ライフステージで変化します。
アーユルヴェーダをちょっと知っている人に向けて書きますが、pitta体質とわかった方が一年中pittaケアの食事を食べていても、冬は冷えるし春は不安定になるし、軸を知ればいいってわけじゃないんだな!てことがドーシャ理論を通してわかるのです。じゃあどうしたらいいの?!て多くの人が混乱します。笑
そこでもう一つ、支えになるコンセプトが「消化力」です。
体質に加えて、個性を説明するのに役立つのが消化力。消化・吸収・代謝する力です。年齢を重ねるにつれて、基礎代謝力が落ちる話は聞いたことがあるはず。
どんなに身体に良いとされる食べものであっても、その人の消化力に合っていない内容・量・タイミングであればその人の身体の滋養になるべく威力を発揮することはありません。
同じようにカップラーメンを食べ続けても元気いっぱいな人もいれば、体調を崩し心を病む人もいる。良いとされる食べ物を食べている自分が調子が良くない一方で、あまり食べ物を気にすることなく快くなんでも食べて、運動をする友人がいつも元気なのに不思議に思ったことはないでしょうか?
それはその人の基礎代謝量の推移があるように、アーユルヴェーダの世界でも消化力が体質・年齢・ライフステージ・季節によって変化するからです。消化力は体質に比べて客観的な観察が簡単で、日常的にチェックできます。
消化力の前に、自分の体質を知ろう
消化力はもちろんのこと、その前提として「私とはどんな性質か?」を知るためにドーシャ理論が必要です。ドーシャ理論を知ると、電車に乗っていても、道玄坂を歩いていても、空港で飛行機を待っていても、ニュースを見ていても視界に映る人のドーシャを観察してしまうから面白い。
ドーシャとは、人の身体を動かす生命エネルギーです。3種類あって、みんな3つとも持っているけれど、それぞれの量が両親から受け継いだDNAのようにあらかじめ決められています。
星座占いや血液型診断と同じなのは自分の傾向を知ることですが、それよりも奥深く、ヤジロベエが揺れるように、軸を中心として誰もが生きているうちに自分の体質が変化していくことを感じます。
アーユルヴェーダに興味を持つと、まずはインターネットや本でドーシャチェックをする人も多いのではないでしょうか?そのチェック項目でも、かなり健康な時は誤らないものだけど、何か迷いが出ている時は間違いが起きがちです。人は誰でも、自分を客観視しがちだからです。
eatreat.のオンライン教室では、季節の折にドーシャ理論の講座を行います。ドーシャは生まれ持って決められた体質ですが、環境によって、つまり季節によって大きく影響を受けて変動します。ドーシャの基礎と、季節の変化についてお話ししましょう。
2022年1-3月の春の講座では、次の日時に開催しますので、ご都合のつく方は是非ご参加ください。(無理でもアーカイブを記事に掲載しますのでご安心ください)
eatreat.2022春の料理教室「ドーシャ理論とアーユルヴェーダの目的」
2022年1月12日 (水)18:00-20:30
zoomリンク
https://us02web.zoom.us/j/86557662982?pwd=Q1VIckpWUDRlWDB1bEFnZ0QvZE1vQT09
ミーティングID: 865 5766 2982
パスコード: 117660
常に変化していく自分、心と身体の一番心地の良いところを抱きしめて
アーユルヴェーダの料理とは何か、と言われるとそれはインド料理でもなく、スパイス料理でもないのでジャンルで説明することに困ってしまう。
アーユルヴェーダの料理とは、土地の食物を食べ、できたてを重んじ、季節のドーシャの変化に沿って乱れた物を鎮静する食事です。それに加えて、個人の体質と消化力に合わせて選ぶことが必要になる。
こう書くと、素人ではどうしても知ることのできない難しいノウハウのようですが、そんなことはなく、まず体質を知り、消化力の程度を観察し、その時自分が一番欲しいと思うものを選択できるようになれば自然と身についてくるものです。
日本に生まれ育った日本人であれば、ご飯とお味噌汁・漬物やお魚に加えて、少しギーやクミンシード・フェンネルシードが加われば良い。
身についてきたとしても、また間違う時はあるでしょう。
それでも新たな情報に乱されず、
・食事を選ぶときの心の静けさ
・食事中の心地よさ
・食後の楽な感じを観察すると、
自分の選択の正解・誤りを受け止めることができるようになります。
自分の不具合を見つけ、それを修正して、また間違って誤りに戻ってきたとしても、チューニングする術を知っていれば以前より安心です。人は常に変化していくもの。その中でも、自分の心と身体が最も心地の良いところを知り、抱きしめることができると、急に楽になります。
私はそういう人を増やすことが、人の心地よさに繋がると信じて、この料理教室を開催します。
どうぞ心を楽にして、オンライン料理教室にご参加ください。
ご参加に当たって、ご質問が生じた場合、
・Youtube Liveにリアルでご参加の方→ライブのチャット欄で
・Youtube Live含め、アーカイブでご参加の方→noteのコメント欄で
ご記入お願いいたします。
料理教室に関して、メールやinstagramのDMでの対応は致しかねます。
ご了承いただけたら幸いです。
それでは、みなさんとご一緒する月日を楽しみにしております!
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eatreat.アーユルヴェーダオンライン料理教室
eatreat.がオンラインでお届けするアーユルヴェーダ料理教室のマガジンです。 ・1月〜3月:花粉症と春の季節の食生活 ・5月〜7月:肌…
サポートしていただいた分は、古典医療の学びを深め、日本の生産者が作る食材の購入に充て、そこから得た学びをこのnoteで還元させていただきます^^