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【動画とレシピ】5月:ラクタを入替える新緑ごはんレシピの作り方

5月。暦の上では小満をすぎると、どくだみの花が満開になり、ツバメが低いところを飛びます。

太陽の光が夏至のそれになるまであと少し。生命が皆その光を浴びて、次第に満ち満ちてきます。

光が眩しい時季になり、服装も夏のものに変わってくると気になるのがお肌の露出。

アトピーやアレルギー、蚊に刺されたあとが残りやすい方など、皮膚の症状をお持ちの方はみなさん気に病んでいることと思います。

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見せたくても見せられない肌を、どうしたら綺麗にすることができるだろう?といろんな化粧品を試したりしますよね。

でも、肌の悩みがあるのなら、見直すべきは表面ではなく、その内側

特に血液はアーユルヴェーダでラクタといって、皮膚の症状と非常に密接な関係にあります。

ヴァータ、ピッタ、カパに続く4つめのドーシャ(体質であり、病素でもある)ともされていて、ヴァータラクタ、ピッタラクタ、カパラクタ、と3つのドーシャの悪化とラクタの悪化が引き起こす様々な病気について記述があります。

日頃から、ヴァータ、ピッタ、カパ3つのドーシャのバランスを取るのはもちろんですが、ラクタを汚さないように気をつけることも大切です。

というわけで、今月は「ラクタ(血液)を入れ替える新緑ごはん」レシピの作り方、ということで世界中の皮膚の悩みをもつ女子(男子でもいいけど)に向けてお届けします。

どうしてラクタ(血液)をきれいに保つことが必要なの?

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ラクタ、というのはアーユルヴェーダにおける体を構成する7つの要素の一つです。

さらに、アーユルヴェーダでは、その構成要素が代謝される順番というのが決まっており、ラクタは2番目です。

食べ物や飲み物を胃腸に入れて、アグニ(消化の火)で燃やして変換していくとき、先に体液、次に血液(ラクタ)を代謝し、そのあと筋肉、脂肪、骨...と続くとされています。

カルシウムたっぷりの牛乳を飲んだとしても、いきなり骨が代謝されるわけではなく、体液、血液...と順序をおって骨にたどりつくんですね。

つまり、健康な筋肉を、脂肪を、骨を...と生成するためには、それ以前の体液や血液を正常に代謝することが必要になります。

ここで流れがつっかえたり、途中で止まってしまうと、次が正常に生成されません。

高齢になって骨粗鬆症になったり、運動をしないでお菓子ばかり食べている人が脂肪肝になったりするのは、それだけ代謝が落ちてしまい、正常に構成要素が代謝されていない証拠。

そのため、アグニ(消化の火)を正常に保つことはもちろんですが、良い血液を生成するためには、ラクタに良い食材をとったり、生活習慣に気をつけることも必要となります。

●血液は栄養を体の隅々まで届ける小川

現代医学的にいっても、血液は栄養を体の隅々まで届ける小川のような機能を果たしています。

川の途中に障害物があっては、せっかく栄養価の高い食材を摂っても体の隅まで行き渡らないし、血液が行き渡らないと体の末端が冷えます。

そのため、ラクタを正常に保つということは、

・アトピー・アレルギー体質

・アトピーやアレルギーではなくても、肌が弱く色素沈着を起こしやすい

・帯状疱疹や蕁麻疹、ヘルペスを繰り返している

といった方以外にも、

・冷え性

・疲れやすい

・貧血になりやすい

といった方にも必要な視点だと思います。

血液が汚染された状態で放置されないように、うつくしい赤い血が、さらさらと自然な小川のように流れるイメージを持って整えていきたいですね。

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テキストでのお話と、料理のレモンストデーションの動画(*動画は2020年4月以降)の両方があって、見ながら実際に食事を作って楽しめるところがポイント。

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