[本棚に魚本] 日本全国 地魚定食紀行 (ノンフィクション)
『日本全国 地魚定食紀行』うぬまいちろう著 (徳間書店)
タイトルの通り、著者が全国の地魚の定食を食べ歩いた記録。定食にありつくまでの旅の経過も書かれており、道中で出会った人たちの触れ合いの様子に、人の優しさを感じられる。
それにしても、これは魚好きには危険な一冊!
読めば読むほど、口が魚料理を求めてしまう。そうさせる著者の文章は、食通っぽい細かい味の表現は使わず、誰もが共感出来るような単純な言葉で構成されている。
それゆえ、よりリアルに味が伝わってきて、物凄く食べたくなる。地方によって違う魚の呼び方や食べ方が知れるのも楽しい。さかな検定で、魚の地方名は苦手なジャンルの一つである私によっては勉強にもなる。
全国様々な場所のお店が紹介されているが、私の住む福岡と、しょっちゅう訪れる石川のお店が登場しなかったのが残念。
もし載っていたら、絶対にそのお店に行ってみたのに!
うぬまさんには、この本の第2弾執筆を期待してしまう。
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