人間五十年

50歳からの自分の生き方について書いています。それについてとか趣味の事、ふとした思い出…

人間五十年

50歳からの自分の生き方について書いています。それについてとか趣味の事、ふとした思い出、その他の事も書くかも。

最近の記事

フリーレン全巻大人買いしてしまった。いつ以来だろう。しかし良い物語だな本当に。 今は中古で幾らでも出てるからスマホで気軽にポチれば数日後には自宅に配達してくれる便利な世の中になったけど、これだけ心に滋養を与えてくれる作品であれば著者にちゃんと印税が行く読み方をしたい。

    • 私が葬送のフリーレンに惹かれる理由

      先日昔お世話になった方から突然電話があった。それは私の古い友人の訃報を知らせるものだった。近年は疎遠になっていたが彼は私が演奏活動を始めた時の伴奏者で自分の中では旗揚げメンバーである。彼の訃報に想いを巡らせていると何故か余り関係が無さそうな葬送のフリーレンの事を書きたくなった。 アマゾン・プライムに加入し続けていると見なきゃ損的なセコい感覚は常にあるのだが今更流行を追うでもなしサムネで何となく気になったのはクリックしてみる。フリーレンを観たのも何を期待するでも無くきっかけは

      • モーニングページとnoteの相関関係

        去年の秋くらいだったかたまたまyoutubeで見かけた岡田斗司夫氏の動画でモーニングページ(以下MP)なるものが紹介されていてそれ以来毎日ではないけどMPを書く様になった。 朝起床したらすぐに頭の中にある思考や言葉をA4のノートに3ページ書く。(試行錯誤した結果自分は現在B5のノート3ページに落ち着いた。)読者はあくまで自分だけ、他人に見せる事の無い自由にものを書く行為は脳に溜まった思考の不純物を排泄する様で現在の自分と深層心理を繋ぐパイプの様に感じてそれまで経験した事の無

        • フェルナンデス倒産のニュースを目の当たりにして その2

          思春期のフェルナンデスの記憶からかなりの時を経て割と近年の話になるが、フェルナンデス社の古いテレキャスターを一本入手した事があった。 某オークションで出品されていたもので枯れた色合いとか廃れ具合が何とも良い雰囲気で数ヶ月に渡って見物していた。 それなりにギターを嗜んでいるといつしか誰しも年代物のビンテージに惹かれると思うが本家のビンテージなどもはや天文学的な値段に高騰してしまいとても手に入るものでは無いし、自分の様な半端者が所有するには持て余す品だ。 よって自分は国産の

        フリーレン全巻大人買いしてしまった。いつ以来だろう。しかし良い物語だな本当に。 今は中古で幾らでも出てるからスマホで気軽にポチれば数日後には自宅に配達してくれる便利な世の中になったけど、これだけ心に滋養を与えてくれる作品であれば著者にちゃんと印税が行く読み方をしたい。

          フェルナンデス倒産のニュースを目の当たりにして

          フェルナンデス倒産のニュースを目にして寂しい気持ちと思春期の記憶が一気に湧き上がって来た。 当時聖蹟桜ヶ丘駅のすみやに飾ってある布袋モデルに見惚れたものだ。95000円など中学生の身に買える筈も無くただ指をくわえて羨望の眼差しを向けるだけだった。 ようやく最初のギターを手に入れたのは高一の春だった。当時は間違いなく自分にとって一番高価な買物だった。小遣いやらお年玉やらだけでは足りず貯めるフリをして親の財布からも幾らか失敬して購入した様な。 購入したその日に1弦を切ってし

          フェルナンデス倒産のニュースを目の当たりにして

          自由が近づく日

          退職の日まで指で数えられる日数になって来た。いつかはそれは来ると思っていたけど、自分にしては思ったよりも長かった様な気もする。 ただ何となく定年まではここで勤めないだろうと思っていたが、やはりその通りになった。 ラジオを聴いていたら人の行動や思考の周期は7年であると人工知能研究者の黒川伊保子さんが言っていて、やけに腑に落ちる感覚があった。自分は7年周期で引越ししたり転職する事が多くて何故だろうと思っていたのだ。 奇遇にも世間ではもうすぐ夏休みのシーズンだが、50歳にして

          自由が近づく日

          漫画家になります

          と試しに言ってみた。 すると即座に様々な反応が返って来て結構面白い。 昨日社長が朝礼か会議で私が辞任する旨を社員全体に伝えてくれた様だ。その後人によっては「今後どうするの?」と聞いて来る人もいる。正直に答えても良いのだけど、解りやすいウソでもついてみようかと口から出た言葉だった。 確かに中学1年くらいまでは漫画家になりたかった記憶があるけど楽器を触る様になってからは絵自体を描かなくなってしまった。それ以来漫画家志望とは言った事は無かった。 それが今になって冗談とは言え何

          漫画家になります

          昆布マヨ(おにぎり)

          みなさんは朝はパン派だろうか、ご飯派だろうか。私は普段出勤の日はご飯派で、休日は朝ダラダラと起きてきてコーヒーと固めのパンとかバゲットとかをサラダとかを卵なんかとブランチするパターンが多い。 仕事柄朝は家でゆっくり食卓を囲む様な暇が取れないので約1合くらいの白米で大きめの握り飯を作る。ここ3年くらい毎朝作っていて何故か食べ飽きない具のおにぎりを紹介してみたいと思う。食べ飽きないのは私だけかも知れないけど。 名前は昆布マヨ。 昆布とマヨネーズで昆布マヨ。ツナマヨという既に市

          昆布マヨ(おにぎり)

          決意が固まれば怖くはない

          「◯◯さんが良ければ採用しますが、どうしますか?」 幸い私の就活は終わりを迎える事が出来た。新しい会社の社長より直々に連絡を頂いた。この歳になってもチャンスを与えてくれた事に感謝している。 履歴書は大体いつもの感じではあったが今回自分が一番力を入れて書いたのは志望動機であったと思う。昨年父親が亡くなり、今年はこの地で生活を始めてからずっと一緒だった猫が逝ってしまった。絶対死なない超人だと思っていた私のヒーローJeff Beckが突然亡くなった。時間や命は有限であると身に染

          決意が固まれば怖くはない

          暑い日の蕎麦の記憶

          先日50歳を迎えたが、ある日昼食に蕎麦を食べているとふと30歳になった時の事を思い返していた。あの日も暑い中蕎麦を食べていたっけ。状況は今とかなり異なるけど。 当時の私はインドのコルカタに住んでいる演奏家に師事していた。日々楽器の練習やらレッスンやらコンサート鑑賞やら雑談やらトランプやらを同じ目的で滞在している個性的な面々達とそれらを満喫する日々だった。 コルカタは冬の間は過ごし易いが、2月中旬くらいから段々と気温が上がって来る。3月になると長期滞在者はもう脱出だと言わん

          暑い日の蕎麦の記憶

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石④

          空耳だろうか。 何かそんな声がした気がしたのだが。釣り糸は何の変哲も無く水面に揺れている。振り返ると顧客が数人ワイワイと喋りながら何かのやり取りをしている。その内彼らはどこかへ行ってしまった。 「アナタノ ココロノ イロハ ナニイロ?」 それは明らかに水面から聴こえて来る。さっきよりも大きく分かり易い発声で。 驚いたな。君は私達の言葉が喋れるのか。こんなにはっきりと。 「コレデモ ドリョク シテイル。ワタシハ カタカナシカ シャベレナイ。」 充分だよ。ところでさっき

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石④

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石③

          私の様な愛想の無い人間でも毎日顔を合わせている内に釣堀の老店主とは多くはないがそれなりに会話を楽しむ様になっていた。 ある日店主は何かを悟った様に微笑して私にこう呟く。「今月一杯で私は退職するんだ。この釣堀もいつしか利用者も増えて別の形になりつつある。老体はこの機会に引退して後任の者達で何か新しい形へと盛り上げて行って欲しいとオーナーに告げたんだ。」 …そうですか。 長い間本当にお疲れ様でした。 これは良い機会かも知れない。誰かの引き際に便乗するのも一つの手だ。 その

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石③

          隠密🥷転職日誌② 合否の気配と失敗について

          今日も転職サイトのお姉さんから電話が来た。以前応募して書類選考が通った会社があったのだが、先方はどうやら別の人を採用したらしい。先方からは是非とも面接に来て欲しいとメールを貰っていたがお姉さんを通じて先方から暫く待っていて欲しいと言われていたのでそうしていたのだが、残念そうにお姉さんは事の経緯を告げた。 お姉さんは色々と背中を押してくれたり痒いところに手が届く様にしてくれて助かっているが、先方は面倒な事はお姉さんに任せているつもりなのかその後の具体的な合否などは何の連絡も無

          隠密🥷転職日誌② 合否の気配と失敗について

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石②

          私に釣りの才能が無さそうな事は承知していたがこれ程とは思わなかった。もっと誰か適正に指導してくれたり例を見せてくれる人がいたなら近道は出来たかも知れない。 池に泳いでいるのは主立って鯉だ。様々な種類のそれがいる。錦鯉、緋鯉、犬の様な顔をしたもの、大きいの小さいの、元気のあるもの、無いもの、内輪揉めをするもの、縄張り争いをするもの、微動だにしないもの、一つとして同じ鯉はいない。数回だけ鯉では無い別の魚も見たことがある。ナマズ、ブラックバス、何故か河豚と蛸と海栗とイルカも一回づ

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石②

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石①

          荷卸しの待ち時間にスマホを何気なく見たらメモ帳にもう今は何だったのか思い出せないメモやら待ち合わせ時間やらパスワードが残っている。遡って不要になったそれらを削除していると、その中にこれがあった。以前縦書きが出来るブログのサイトに載せた事があったが、ブログって絶滅危惧種だったのかそこが閉鎖されてから忘れていたのだが、未だ削除されていない事から自分の中で残しておきたい気持ちがあるのだろう。時間が経ったので笑い話に出来るのだが6年くらい前にマッチングサイトに登録していた事がある。ド

          エンゼルフィッシュ 中年の恋の化石①

          今日から50歳

          朝いつもの様に目が覚めて出勤する。天気は荒れ模様だ。朝6時前には会社を出発し空いてる内に天竜川を渡る。公衆トイレのある山車を仕舞ってある倉庫前にトラックを止めてスマホを見ながら朝食を取っていると師匠からメールが来る。こんな朝早くにあの人らしくないなとメールを開けると good morning birthday boy. OTANJOBI OMEDETO 🎉🥂🎉🥂 母親や兄だってこんな歳になると何も言わないし期待もしないが彼だけは必ず忘れずに誕生日にメッセージを送ってくれる

          今日から50歳