11月の色校が出そろいました!
■11/6発売
『オペレーションの思想』
1960年代、現代美術はこれ以上なく燃えさかっていた!
ラジカルかつダイナミックに表現とオペレーションに取り組んだ
日本の作家たちの全貌。
カバーと別丁扉に使われているビジュアルは、1967年に新潟で結成された前衛美術のグループGUNの《雪のイメージを変えるイベント》(1970年 写真:羽永光利 協力:羽永光利プロジェクト実行委員会)という作品です。
戦後日本美術を俯瞰し、グローバルかつ脱西洋中心主義的な視点から見なおす作業を通じて、実は近現代美術の100余年の歴史を支えてきた見えない仕組み(=オペレーション)があったことを解き明かし、60年代の日本現代美術の到達点を指し示します。
オペレーションという概念は、日本において戦前から戦後にまたがる通史的視点を可能にすると同時に、世界美術史の観点からも、けっしてひとつでなかった複数のモダニズムがあったことを明らかにするものでもあります。 もちろん、本書は世界美術史の中で60年代の日本の現代美術が独自の地平を、ラジカルかつダイナミックに表現とオペレーションに取り組んだアーティストたちの全貌を活写するものでもあります。
もちろんこの完成度の高いブックデザインは、鈴木成一デザイン室によるものです。
面白さ保証付き、ぜひともご一読を!(担当H)
■11/13発売
『おかしな魔法洋裁店』
魔法でつくられた
あまいお菓子なドレスを召し上がれ
甘い香りをたどった先に見えてくるのは、魔法の国メルトルリアの洋裁店「ドルチェローブス」。
お菓子を題材にしたドレスを製作する魔法の洋裁店と、ドレスをオーダーした個性豊かなお客様のストーリーが収録された、オールカラーコミック&イラスト集。
色とりどりのリボンやレースが舞い、ショーケースにはさまざまなお菓子が並んだ明るい店内で「おいしいお菓子」と「おかしなドレス」の両方を心ゆくまでお楽しみください──。
今回採用された装画だけでなく、魔法洋裁店の内装案・ドレスをアフタヌーンティーのように並べる案など色々な案が出たのですが、今回は今作のメインテーマである「お菓子×ドレス」というコンセプトが一番見える、洋裁店でオーダーしたドレスを着るお客様案を採用。
華やかで独創性に富んだドレスがパッと目に入りつつも、お菓子や裁縫道具がふわふわと浮遊する魔法のエッセンスも入った、こっくりとした赤が映える、クラシカルで可愛らしいデザインに。
世界観とこだわりがぎゅっと詰まった仕上がりになっています!また、世界観が繋がっているmeecoさんの前作『魔女の空想コスメ』と一緒に並べてみると統一感があるデザインになっていますので、ぜひ前作とともに手に取っていただけたら嬉しいです…!(担当Y)
▽お試し読みはコチラ!
Q. 「そもそも色校って何?」
A. 色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。