自分を好きになりたい
6kg増量
1月、入院したとき、病院で計測した体重は昨年末に計ったものより重かった。
看護師さんに、
「絶対安静だし、薬でむくんでいるから」
とは言われたが、実は凹んでしまったのだ。
余命宣告されていた身の上、病院食も完食出来ないのになぜ増量……?
それでも入院中は、毎日3食、管理栄養士が作ったメニューが出てきていたのでバランスは取れていたと思う(完食しなかったけど)。
病院食で困ったのは、ひどい咳で米飯が食べられず、朝以外素麺であったこと(朝は食パン)、普段食べている食事よりまったく野菜が少なかったこと、どういう訳か入院中、味噌汁を含む発酵食品が出てこなかったことであった。毎食、中華スープとかコンソメスープはついていたが。
そして、肉と魚は普段食べている倍量は出てきた。
朝は毎回ジャムやら蜂蜜がついてくるし、夜は必ず果物、生の果物がないときは缶詰のフルーツ、もしくはゼリーやパックジュースなどついてくる。
私は喘息と肺炎と副鼻腔炎以外(メンタル系除く)は問題なかったので普通食のはずなのだが、夜に果物? と困惑した。
朝の果物は金、夜は銅とか言わないか……?
退院間際、歩けるようになって廊下に貼ってあった献立表を見ても、当然だが普通食は主食の素麺以外はまったく同じだ。
タンパク質が多いのはなんとなく分かったが、野菜の少なさ、発酵食品が0という食生活で私は普段お腹弱いのに便秘になってしまい、主治医にマグネシウム系の下剤を処方してもらったが、体が驚いたのか処方するという話をした日に飲まずに下痢をする。なんなんだ。
とにかくも、それでも退院後の生活よりはマシだった。
冷食、菓子パン、チョコレート
退院するときも、決して全快という訳でなく、北はこの状態で退院させる医師に相当不信感を抱いてしまったようだが、退院させられたものは仕方ない。
とても自炊できるような状態でなかったので、退院した日は冷食を買い込んだ。
パスタやピザ、あとは数日分の菓子パン。カップラーメンは温かい物を食べるとむせるので買わなかった。当時はアイスの冷気でも咳が出たのだ。
入院前も重度の喘息発作で食べず飲めず、衰弱して採血が出来なかった私は、医師からジュースでもお菓子でもなんでもいいから食べて、と言われていたので、午後の紅茶などの清涼飲料水、スポーツドリンク、チョコレートなども常備する。
1月から4月まではそんな食生活であった。
5月6月に、少し回復して自炊するようになったが、6月末からまた症状が悪化して、もとの木阿弥。
回転性めまいが出てからは、皿を洗うだけで転倒する危険もあったので(何度もそういうことがあった)、7月からはチョコやらお菓子だけで生きているようなものであった。
どこの病院に行っても、何でも食べていいし飲んでいいから、と言われるので、清涼飲料水が主食状態。飲んでいる薬は空腹でも飲んでいいものだったので、薬だけ飲んで、たまにチョコを食べる。それも高カカオとかではなく、普通のチョコ。
咳が楽なときは、こつぶっこ? とか個包装のお菓子を食べた。
北が来てくれる時は、毎回スーパーのお惣菜を買ってきて、そこで栄養を補給している気になったいたが、まあ、呆れた食生活である。
ステロイドが常に使われているので血糖は毎回計られるが、なんの問題もなかったのがこの生活をやめる理由にならなかった。
ジュースを飲んでチョコを食べたらお腹は膨れる。
そして、8月末、久々に体重計に乗ったら、1月から6㎏重くなっていたのである。
「何㎏太った?」
8月くらいから、北に、
「今体重何㎏?」
と聞かれることが増えた。
1月に体重を計ってから、一度も計測してなかった私は、1月病院で計った時の数字を言う。
「君の今の状態って、太ったことにも原因があるんじゃないかな?」
その言葉が気になって呼吸器内科の主治医に尋ねたが、極端な増量でない場合それは考えられないらしい。
だが、私はあきらかに太っていたんだろう。私の体調を優先して体型の話などしない北がそう言ってくるほど。
そういえば、夏パジャマ代わりにしている綿のワンピースの胸と肩がきつい。
痩せている時からぺったんこになったことのないお腹は更に張り出している気がする。
体が重いのは体力が落ちているからだと思ったのだが、それだけでないのではないか。
不安になったが、とにかく体の調子が悪いことを言い訳に、私は体重を計らなかった。
1日1本500mlの清涼飲料水を飲み、チョコを食べて寝たある日、私は胃の気持ち悪さで吐いてしまう。
その頃は、昼夜逆転でもなく、寝れるときに寝て、起きれるときに薬を飲むついでにジュースを飲むような生活だった。22時に寝て昼の12時まで起きないに日もあれば、朝4時に寝る日もある。
喘息やメンタルの問題で吐くことはあったが、胃の気持ち悪さで吐いたことはなかった。
ぞっとする。
5年前は、メンタルの病気のせいで廃人になったが、私はまたそこに戻ろうとしているのではないのだろうか?
病気を言い訳に、転がる石のように下り坂に来てしまったのか。
その日、体重計に乗った。
6㎏、増量して、体脂肪率も10%以上あがっていたのだ。
けんと式ダイエット
たまたま前日に見ていた、YouTubeの「けんとのダイエット講座」を参考にその日から食生活を変えた。
見てもらえば分かると思うが、この方のダイエット理論は、とんでもなくハイカロリーだし糖質を摂取する。
以前、お米を35㎏貰ったときに試した柏原ゆきよさんの「お米ダイエット」に似ているようだが、いくつか違う。
「お米ダイエット」は、基本は雑穀ご飯に味噌汁、ご飯のお供程度、米とおかず(味噌汁含む)6:4の割合で食べるのが基本だ。
禁止食物はないが、果物やヨーグルトは摂らない方がベター。1日2合(!)のお米を食べていたら必要ない。
けんと式も、体重から自身に必要な摂取カロリーを計算し、そこから必要な糖質を割り出す。
この食餌療法は、極端なカロリー制限で落ちた代謝をまず戻し、食の乱れを治していくという考え方。むしろ最初は増量する。
脂質は抑え気味だが、ヨーグルトや果物を食べていいのが私は惹かれた。
愚直にも最初からけんと式の推奨カロリーを摂ったが、私の場合、増量はなくするする3日で3㎏落ちる。
3食食べた当日から、極端な発汗、異常な排尿があり、むくみが一気に出て行った感じだった。定期的に血糖を測っていなかったら糖尿病を疑った所だ。
あとで知ったが、最初から摂取カロリーをいきなり増やしたら駄目だったらしい。
だが、それを知った時には2週間経過し、私は3㎏減ったままでいた。
基礎代謝が戻るのは数ヶ月かかる場合もあるらしいが、体調もよく、体重に増減がまったくなかったので、100カロリーほど減らしてみる。
ちなみに、私の場合2200カロリーを摂っていた。そこを2100カロリーに減らす。
ゆっくり体重体脂肪の減少が始まる。
運動もストレッチ、室内ウォーキングから、外でのウォーキングに切り替える。
筋トレも最初はたけまりのものをしていたが、彼女のスピードについていくと筋肉に追い込みがかけられないので、なかやまきんに君等色々試し、今はCALISLIFE自重トレに落ち着いている。私は1週間ルーティンを(63分)をまとめて1日で済ませて、2、3日休みを入れている。毎日こつこつした方がいいのかもしれないが、今はこのペースが気分がいい。
ロジカルダイエット
Audibleで清水忍の「ロジカルダイエット」を聴いたのが10日前くらい。
詳しい内容は本を読むかYouTubeを見てもらいたいが、基本はカロリー制限ダイエットだ。
「なりたい体重×34」で算出する数字が、自分の理想体重になれる摂取カロリーというもの。
どこまで減量するかによるが意外と余裕のある数字である。
「34」というのは、活動量による。ほぼ動かない人、ものすごく動くという人ではかける数字が違う。私は一般的に動いているかな? と思ったので34。
すると、だいたい1700カロリーくらいになる。
けんと式の食事に比べるとかなり摂取カロリーが減るが、実際必死に食事を摂るのが辛さ感じ始めていたので、徐々にこの数字に近づけていった。
運動の消費カロリーは対したことはない、だが、健康的に引き締まった体と活動代謝を上げるためには運動もしようという王道ダイエット。
YouTubeで「喋るキウイ」こと片倉岳人さんの動画も好きだけれど、摂取カロリーが低すぎて(1200とか)、一昨年痩せた時の拒食症寸前だった私の摂取カロリーなのでそこは無視してる。しかしショートの面白さ、質問回答の淡々とした語り口はやっぱり好き。
私が1万歩歩くようになったのは片倉さんの動画のお陰だし、筋トレの大切さもよく伝わる。
まあ、今はピクミンの奴隷なんだけれどね……
けんとさんも筋トレ推奨派。有酸素はしなくていい派だけど、これは更年期対策で私が朝歩きたいのもある。
前回のダイエットは、16時間断食+カロリー制限+異常な運動時間(7時間とか)でやってしまったが、それは一生続けられるのか? と清水さんもけんとさんも片倉さんも言う。
もちろん、大好きなダイエットコーチ計太さんも言う(やっぱいい男だな)。
朝のウォーキングは趣味、週に2、3回の筋トレ(しかも、前は勢いでやっていたのを、みっちりとぎっちりとやる)。
適切な摂取カロリー。好きなヨーグルトや果物は食べてもいい。
うん、これがラストダイエットになりそうな予感。
「痩せた自分が正しい世界線に行け」
これは、「ロジカルダイエット」のラストに出てくる言葉で、最初、
「きっついこと言うなー」
が本音だ。
しかし、私は今のままの体型でいいのか? 重い体と不健全な生活、体調不良を言い訳に 日長一日寝ているような(横になったら喘息発作が起きるので長く眠れないのに)、そんな自分を許すのか?
9月1日から徐々に生活を変えて、3週間で寝たきりから6キロのウォーキングに家事に自炊に筋トレが出来るようになった私の変化は何なんだろう。
副鼻腔炎がいきなり治ったとか、まったく喘息発作がない訳でない。しかし、「このような行動をすると状態が悪くなる」というのも分かったのは大きい。
ほっそりした体で、好きな服を着て、ポメラで物を書いて、ゲームを楽しみたいのだ(最後だけなんかおかしい)。
こないだ会った望が、また服を持ってきてくれた。
望のくれる服はとっても可愛くて、ダイエットのモチベーションになる。
「痩せたいなら、痩せた自分が着たい服を買う」
というのは色々な方が発信されているが、私の場合、無料でそれが出来るのだ。
特にこのワンピースが可愛くて、でも今は肩と胸がきついのだ。
出かけるとき、タクシーや北の車での移動だったから、今年は日焼け止めも塗らなかったが、今はきちんとスキンケアをして日焼け止めを塗り、帽子をかぶる。
今もショートボブだが、少しアレンジしたくて、耳の所だけ編み込みにしたりもするようになった。
「可愛いは正義」
なのだ。
幾つになっても!
また、なんかの機会に昔の男とすれ違った時、
「もったいないことしたな」
って女でいたいのである。
今は体重減少ではなく、体のラインを気にして生活している。
目指せAカップ!
(どうにかして胸のサイズを落としたい……Eカップなんていいことはないのよ……)
自分を好きになりたい
今日の記事は、ミイコさんの記事に触発されて書いた。
ミイコさんは、ありがたくも私のKindle本を読んでダイエットを始めて下さり、1年で素晴らしい結果を出されている。
(気に入った服を無意識に捨ててしまったこと、私にも経験があるので涙した。だから私はむやみに断捨離はしない)
私もマシントレがしたいのだが、一人でジムに行けるなら精神科に通っていないと思うので諦める。
しかし、本当に継続こそ力であり、その根底には、
「自分を好きになりたい」
という思いがあるのではないだろうか?
寝込んでジュース飲んでチョコを食べてる私は本当の私じゃない、と思ったのだ。
持病はあるが、しっかりコントロール出来て、自分の中でベストな毎日を送りたい。
まだ集中力が戻ってないので先延ばしにしているが、いい加減小説も清書して完結させたい(あと二回分)。
また、今まで加入していたサブスクの見直しを行い、月に2000円分ほど削減出来た。
必要なことはして、不要なものは捨てていく。
潔い自分でいたい。
たけまりもよく言うな。
「がんばってるみんなが綺麗だよ」
今はストレッチしかしてないが、やはり彼女のことが好きだな。
室内ウォーキングやダンスはほぼ覚えてしまって、今は自分の好きな音楽をかけて好きな所で(自宅に限る)踊り狂う。
余裕で2000歩分くらいは稼げるし、好きな曲だからまったく辛くない。
自分を愛そう。
愛せる自分になろう。
誰のためでもなく。