子供と夏山歩き②
今回訪れたのは中央アルプスの木曽駒ケ岳。
ロープウェイでかなり標高を稼げて
高い地点からスタートすることができるので
初心者や子供でも、
圧倒的な山の絶景を前に心躍らせて
山に登ることを楽しむことができると思います。
中学生と小学生を連れての山歩きで
一緒に楽しむ為の
我が家なりの工夫を書き留めます。
計画は2倍の見積りを
山行程の計画は綿密に。
(得意な人がやればいいと思います!)
何時に出発したら何時頃どの地点に到着できるのか
山マップに記載されている行程時間は
大人の足でかかる時間が記載されているので、
子供と一緒の場合1.5倍~2倍にして
多めに見積もって
余裕を持ったスケジュールにすることが
楽しめるコツです。
実際の山歩きでは、歩くペースはもちろんのこと
水分休憩したり、おやつを口に放り込んだり
今でこそ、あの曲がりかどまでがんばろうというとがんばれる年齢になりましたが
想定通りには進まないことのほうが多いので
寛容になりつつ、
でもゴールを目指して少しずつ。
自分のものは自分で
家族で日帰り登山は気負わず出かけていましたが、その場合子供達はほぼ手ぶらで登るだけ。
でも今回は星空と日の出を見る為に、山小屋に泊まろう!というのがひとつの目的で
泊まるとなるとそれなりの荷物になります。
装備を揃えるところもひとつずつ確認していきました。
家族で行動するので水分や食料は親のザックに入れましたが、自分の着替え(下着、上下長袖、防寒着)、サンダル、雨具上下、寝具(山小屋泊なので簡易シーツ)、山の上で食べるおやつ、カップラーメンとお箸セット、ペットボトル1本分の水分、など点検しながら自分のものは自分のザックに詰め込みました。
実際に取り出しやすい順番に、
また雨が降っても着替えが濡れないように防水用の袋に入れて
いつどんなときにそれを使うのか説明しながら
自分のものは自分で管理することをはじめ
山に行くのは自分の責任、というのを感じてくれたらと思い、そうしたら達成感もひとしおかなと想像したりして、荷物を作る時間も楽しい時間です。
体力や天候を見極めて
子供達それぞれの体力や体調も違うので
柔軟さもとても大事です。
早朝3時半に起きて日の出を見に山頂を目指す際に、下のムスメの足取りが進まず気持ち悪いと訴えいつもと違うと感じたので
日の出登山は、下のムスメは断念し
元気な上のムスメだけを連れていく判断をしました。
酸素ボンベを買って(山小屋だとこういう対応ができます)、睡眠をとらせたら回復したものの
せっかくの機会だからと無理やり連れていくことを選択しなかったのが
無事に下山するポイントだったかなと思います。
ちなみに見極めたのは体調のほかに天気も。
本当は山小屋2泊を予定していましたが、
台風の影響があったので天気予報アプリでかなり雲の様子を調べ、
それまで予定していた山小屋をキャンセルして
雲がかからない唯一の地域に絞っていったのが
天気に恵まれ、子供達も快適に登れた要因でした。
新たな発見
何かにつけてめんどくさい、だる~という口癖の
インドア派中2ムスメが
予想以上に楽しんでくれはのはとても大きな発見でした。
深夜の星空観察も
明け方の日の出登山も全部、行きたいと言って
結局家族の中で、全行程一番満喫していました。
文句もいいながらもいきいきと、
日常では見せない笑顔もたくさん見れたのが
何よりも楽しく、未来は明るいなぁと希望を感じたのでした。
なかなか素直に話すことがない年ごろですが、
朝4時にヘッドランプの明かりだけを頼りにもくもくと山を登り、太陽が雲の間から出てくるのをじっと待っていた時間は、とても尊いもので
山に登ることが好きな気持ちが育っていることが
何より嬉しい瞬間でした。
今日は当たり前ではない
日が昇る
その瞬間に立ち会う為に
山の頂へ
光は必ず指してきて
世界はどんどん明るく色鮮やかに変わっていく
今日一日は当たり前に始まるのではなく
今ここにいるからこそ
こんなにも素晴らしい
子供と山歩き
こんな素晴らしい経験ができること
幸せってこういうことだと思う
だから今日の一日に感謝して
次はどこの山に行こう
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