「生きてまた会おうね」
ヘッドフォンから聴こえる声に鼻を啜る音が混じる。この子はいい子だ。でも大げさだしちょっと重たい。可哀想だ、僕がそう思ってるのも知らずに。
「僕も淋しいよ」
また僕は安心させるためだけの嘘を吐く。この嘘も愛だと自分に言い聞かせながら。

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紅茶と蜂蜜
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