日記　20241106－1107

　最近、ものと自分との間合いがうまく取れなくなることがある。昨日の朝、二日ほど前に買った蕪をそろそろ使わなければならないと思って、半分は四つ割にして焼いて、もう半分は夜のサラダにしようと皮をむいた。その蕪はまだ柔らかく、皮の下に硬い筋があったわけではなかったのに、私は目測を誤って左手の親指を切りつけてしまった。慌てていたので絆創膏を一枚土間に落とした。 　一日絆創膏を付けたまま過ごして、大分草臥れたそれを今朝剥がしてみた。傷は親指の指の腹三分の二ほどを占めていて、細長い傷口は

note植物部　晩秋のはずの報告

　こんにちは。秋ですね。秋のはずなのにまだ夏みたいな感覚ですよね。 　今年は特に仕事を絞っている……ような気がしているのだけれど（実際はよく分からない、新しい仕事は増えているし、単に年数を経て短時間でこなせるようになっただけかも）、創作の量は多いため家にいることが多く鬱屈しがちである。そう、植物を買っちゃったよという言い訳である。 　さて、トップバッターは我が最愛のバクテリアちゃん。 　ビカクシダ好きなら誰もが知っているであろう、植木屋21さんで買ったもの。未分化だった葉

日記202410221～1025

ソ連ゲーム 　創作仲間がスイカゲームをしているというので、ソ連ゲームをおすすめした。 　小説でも漫画でもそうなのだけど、人にお勧めすると、自分も再読したくなりませんか。そのノリでソ連ゲームを自分でもやってみたら、ついにソ連を作ることに成功した！！！ 　めっちゃ嬉しい。 　ソ連を作れたことで、少し面倒なことや嫌なことが起こっても、「私はソ連を作った女だからな」と自己皇帝感がマシマシになってとても良い。 　「一度ソ連を作った女」として、もうソ連ゲームに時間を溶かさなくてよくな

日記　20241014～18

　今、二本物語を走らせているせいで、noteに書き残しておきたいという欲が減っている。瞬間の気持ちはXに流しているせいもあるかもしれない。本当にこれをnoteに書きたかったのか分からないが、つらつらと書いてみる。 弾丸取材旅行 　先週のことになるが、群像向けに書くといっていたお話の舞台となっている場所に出掛けてきた。一番行きたかったのは地域の資料館だ。平日は閉めてあり、来訪者が来たら開けるといったスタイルで、資料館を管理している人にマンツーマンで展示物のことを教えてもらっ

うちのリドレイにスプーンが付きました。かわちいね！！！

文藝賞振り返り日記

　今日（10/7）文藝冬号が発刊されて、今年の文藝賞の選考結果が全部出ました。2000通以上応募があった中、一次通過は31通。 　でまあ、私は通過しなかったのですが、もうちょっと落ち込んでいいんじゃないかというくらい、ダメージを受けていない。そのことについて検証しつつ、これからのことを述べていこうと思う。 １．結果分析１　まずはラフに数学として考えてみる 　賞レースについて考える時、公募勢は「〇次まで通過したか」を非常に気にするけれど、私はどちらかというと、受賞まであと何

植物記事でいただきました。うれちい。

note植物部　秋の定例報告

　こんにちは。植欲の秋ですね。 　一足先にnote植物部の部員№0001　はやぶささんが記事を書いてくれたので、私もマニア以外は誰得な植物記事を書いてみるよ！ 　今年のあつはなつかった。いや本当に暑かったですね。我が家の植物たちは、夏は午前中外に出して、昼に取り込んで室内で過ごさせるというルーティーンを取っていたのだけれど、途中から「こりゃだめだ」とほぼ室内管理に。でも、室内も人間がいなくて冷房をかけてないと高温になるのよね。植物フリークの中には24時間サーキュレーター回

掌編小説　ロング・ロープ

　私は晴れの日が嫌いだった。 　雨の日はいい。自分の席で本を読んでいても教科書に落書きしていても、狭い教室で手持ち無沙汰にしているクラスメイトの風景になれるから。でも雲一つない青空の日など、何が楽しいのか、皆校庭で体を動かしに行くので、教室に一人残ると目立ってしまうのだ。　　 　周りにお節介な女子なんかいると厄介だ。「一緒にやろうよ」って声をかけてくるから。そういうとき、私は上手く断ることができない。本当は余計なことしないでと言いたいくらいなのに、顔や態度に出てしまわないか心

正しくあることと選ばれること（は難しい）日記

　今週は過去の創作をアップして終わりにしようかと思ったのだけど、ここで日記を書くことがもうルーティーンに組み込まれているようで、なんだか落ち着かないので、最近思ったことをつらつらと書いていこうと思う。 友達の子供の話 　私には定期的に会ってお茶をする友人がいる。一人っ子と兄弟がいる子供では、育ち方というか、性格の出方に違いが出るというのが、友人の間での共通認識である。 　一人っ子を持つ友人が、我が子があまりにも打たれ弱く、立ち直るのに時間がかかることに悩んでいた。周りの

Twitterのブロック機能がnoteと同じ仕様になるっぽくて、なんでそんなことするんだろうと思ってる。イイネ欄非表示にしたのとの整合性が取れないじゃん。

薄暮の部屋妄想

　出会った頃はあたたかな厚みがあったあなたの背中は、今やわずかな肉が骨をおおうだけになっている。 　わたしはやたらに主張するあなたの骨を、フランネルごしにさすりながら考える。あなたは私の心の暗渠に冷たい水が流れていることをすでに知っている。流れが早いせいでかろうじて凍らずに済んでいる、その黒く澄んだ水が、あなたのありとあらゆる肉を削ぎ、今や体から心から氷漬けにしようとしていることも。 　あなたはそれを知ってもなお、わたしから離れようとはしなかった。いや、そうさせたのはわた